【留学体験記】ニュージーランド オタゴ大学 齋藤 愛奈さん【帰国後】

2019年秋から留学した斎藤さんのポートレート
齋藤 愛奈
留学を決めたきっかけは何でしたか

英語を学び始めた中学生のころから、いつか留学をしたいと思っていました。

また、兄や担任の先生など、周りで留学をしている方が多く、そこでの経験などを聞くことで私もいろいろな経験をしたいと思うようになり、さらに留学したいと思う気持ちが強くなりました。

そして留学することが必修となっている東京女子大学の国際英語学科に進学しました。

 

 

今回の留学先を選んだ理由を教えてください

最初はニュージーランドと聞くと、訛っているというイメージがあり、あまり候補としては考えていなかったのですが、いろいろな人の意見を聞き、これまで触れたことのないニュージーランド英語をこの留学で学んでみたいと思うようになりました。

また、ホームステイができること、留学期間や環境などを考えてニュージーランドにしました。

初めは、自分自身の英語力も追いついていなかった上に、訛りがあったので全然何を言っているのか理解できませんでしたが、だんだんと耳が慣れ、理解できるようになりました。

語学学校では、インド人の先生の授業もあったりと、ニュージーランドでは色々な英語に触れることができたので良かったと思っています。

 

 

では次は授業について、おもしろかった授業や、苦手だった授業があったら教えてください

面白かった授業はExpoです。Expoというのは、語学学校が主催するイベントの一つで、様々なテーマをチームごとに選び、それについてのディスプレイを作成し、イベント当日には、ローカルの来場者の方や、他クラスの学生や先生の前でプレゼンテーションを行います。その時の大きなテーマは「Building better Dunedin」で、私のチームはその中でもダニーデンの「雇用」に焦点を当てました。チーム内で意見を合わせたり、コミュニケーションをとることや準備は大変だなと感じることもありましたが、できるだけ衝突することなく円滑に進めることができるよう意見の伝え方は工夫しました。当日の発表では聞いてくれている人に自分たちの意見をシェアしたり、反応を聞いたりすることができ、とても嬉しかったです。逆に苦手だった授業はlisteningの授業です。クラスメイトは聞き取ることができていましたが、私はなかなか聞き取ることができずにディスカッションに参加できないということが最初は多かったので苦手と感じてしまいました。しかし、先生やクラスメイトが親切に教えてくれて、だんだん慣れることができました。

 

 

授業の雰囲気はどうでしたか

クラスメイトは学生だけでなく、仕事をしている方や子どもを持つ方など様々でした。

そのような中でも、壁ができることなく、テーマや設問についてみんなが自分自身の意見を言い合えるような雰囲気でした。

特に一番上のアドバンスクラスでは、積極的に色んな切り口から質問する学生が多く、色々な視点があるのだなと実感しました。

休み時間にはそれぞれの国や家族について話してコミュニケーションを取ることができたので、とても楽しいクラスでした。

 

 

楽しそうなクラスでいいですね!では、わかる範囲で結構ですので、学生さんの国籍の比率を教えてください

日本人5人、中国人3人、ベトナム人3人、オマーン人1人、キリバス人1人のような比率でした。

前半のクラスは全体的にアジア人が多く、後半のクラスは比較的多国籍だったと思います。

日本人もクラスにいましたが、他の国の学生が周りにいる場合は常に英語で話をしていました。

余談にはなりますが、一緒に来ていた東京女子大学の友達のホストファミリーと私のホストファミリーが親子だったので、学校は一緒に行き帰りするよう言われており、通学時は日本語で会話をしていたので、普段英語で話している分、いい息抜きになっていたと思います。

 

 

授業外で何か参加されたアクティビティはありますか

フードフェスティバルに参加し、私は豚汁を提供しました。このイベントは語学学校主催のイベントで一般の方も参加できるものになります。様々な方に豚汁について説明し、日本を少しでも知っていただけたらなと思い参加しました。それだけでなく、私もいろいろな料理を楽しむことができたので楽しかったです。また、インターネットで見つけて申し込んだゴミ分別のボランティアにも参加し、毎週日曜日のサンデーマーケット会場でゴミの分別を呼びかける運動をしていました。周りの友達は、「Japanese Chat Time」という日本語や日本文化に興味がある学生が集まるクラブで桜を見に行ったりなど日本の文化を通して現地の学生と交流していた人もいましたね。

 

それは貴重な経験ですね。大学にはどんな施設がありましたか。よく利用した施設があったら教えてください。

語学学校の施設内にあるILCIndependent Learning Centre)では、映画を見たり本を読んだりすることができ、自習したいときにもよく利用していました。映画や本の種類が豊富で気軽に英語学習の教材として使って楽しむことができました。

また、ジムも無料で使うことができ、学校に隣接しているので、学校前や放課後によく利用していました。ジムではバドミントンができたり、有料にはなりますがスノーボードの装具等も貸してくれるのでとても便利でした。ローカルの学生もよく来ているので、ローカル学生と交流する機会もあると思います。

 

食堂(カフェテリア)はありましたか?また料金設定はどうでしたか?

語学学校の隣の建物にありました。料金は安くはなかったです。

毎日のランチはホストマザーが作ってくれていたので、1回ほどしか利用したことはないですが、

食堂というよりも一般的なカフェで、焼菓子や寿司も売っていました。

 

◆滞在先から大学までの通学はどうでしたか?交通機関等は利用しましたか?

家から大学までは約1時間かかりました。

まず家から最寄りのバス停まで15分ほど歩かなければならず、そこからダウンタウンまでバスに20分程度乗り、その後、ダウンタウンから学校まで20分歩いて通学していました。

月・火の授業は9時~、水・木・金の授業は10時~でしたが、朝にジムに行っていたので、毎朝始発から2番目くらいの早いバスで通っていました。

バスは1時間に1本程度しかなく、運賃も片道約180円程度でそれを毎日となると結構な出費ではありました。

日本のように定期はありませんでしたが、日本のSuikaのような「GOカード」と呼ばれる電子マネーカードがあり、それを使っていました。

バスの中でもチャージはできますが、現金払いのみだったので、私は大学内のショップでクレジットカードを使ってチャージするようにしていました。

 

 

滞在先での生活はどうでしたか。良かった点、悪かった点があったら教えてください

良かった点はたくさんあります。

まず、ネイティブの英語に毎日触れることができるということ、またニュージーランドの文化を知ることができたり、日本の良さを伝えることができたりとホームステイをしてよかったなと思いました。

特にクリスマスを一緒に過ごせたのはとてもいい思い出で、クリスマスの1か月ほど前から一緒に準備を始め、当日はホストファミリーからプレゼントをたくさんもらい、とても嬉しかったです。

また、日曜日にはドライブで海に連れていってくれたりと本当に優しくて素敵なファミリーに恵まれたと思います。

悪かった点は、ダウンタウンまで少し遠かったことです。それ以外は本当に楽しいホームステイ生活を送ることができたと思います。

 

 

街の雰囲気はどうでしたか?また治安はどうしたか?

ダニーデンは学生の街ともいわれており、小さな町ではありますが明るい雰囲気で治安もよかったです。

帰国してみて、東京の方が怖いと感じるくらいです(笑)

多くのニュージーランド人は朝早くから活動し、カフェもほとんどのお店が7時から営業していました。

12月くらいに卒業式があったのですが、街の道路が歩行者天国になり、スコティッシュの音楽を鳴らしながら学生のパレードがあり、学生の街だなと実感したのを覚えています。また、学生割引がある施設やお店もありましたよ!

 


普段、休日はどのように過ごしていましたか?長期休暇には旅行等されましたか?

ダニーデンには素敵なカフェがたくさんあるので、行きたいカフェをリストアップし、休日にカフェ巡りをしていました。

ニュージーランドの方は外で食事をすることが好きで、私もたまに外食していました。

また、ビール工場があったり、サーフィンができたりするので、観光名所に行ったり、アクティビティも楽しむことができました。

長期休暇にはダニーデンから車で4時間のクイーンズタウンに行きました。

家族がニュージーランドに遊びに来た時もここに連れていったのですが、クイーンズタウンはお店もたくさんありながら、自然を感じることができるアクティビティもたくさんありいろいろな体験ができるのでおすすめです。

一番の思い出はスカイダイビングをしたことです。

落ちているという感覚ではなく、空を飛んでいるような感じで、空から見る山もとてもきれいで素敵でした。

また、世界一おいしいといわれているハンバーガーも行列に1時間程並び、食べました。

すごく大きくてとてもおいしかったので、並ぶ価値はあったと思います!

 

 

交通の便はどうでしたか?

電車はなく、バスを使っていました。バスの最終は早いところで夜8時台のところもあり不便でした。

また、タクシーを利用するにも安いわけではないし、私は街から家に帰るのにモーターウェイを通るのでとても高かったです。

バスは学生用の運賃があるので、乗る際に学生であることを伝えるとその料金が適用されます。

出掛けていてかなり夜遅くなるときは、ホストファミリーが車で迎えに来てくれることもありました。

 

 

渡航時にいくらぐらい持っていきましたか?また、普段は月いくらぐらい使いましたか?

現金は4万円相当ほど持っていきました。

バスのカードにチャージするのが現金のみでしかできないと思っていたので足りないかなと思っていましたが、大学内に唯一クレジットカードでチャージすることができるお店を見つけてずっとそこでチャージしていました。

ほとんどクレジットカードで払っていたのでその4万円相当は使い切りませんでした。

クレジットカードを使うことができないお店はたまにありますが、それは屋台のようなお店なのでそこまで金額もいかず、ほとんど現金は使いませんでした。

月々使った金額ですが、旅行に行かない時は、月々4~5万円相当くらいだったと思います。

ダニーデンはアメリカなどの他の国と比べると、店も少ないし、使うところがそもそもないのでお金自体あまり使いませんでした。

 

 

今回の留学は就職活動に活かせそうですか?

はい、活かせると思います。

留学の一番の目的は英語力を向上させることでしたが、それだけではなく他にもいろいろ学ぶことができました。

学校では様々な国の方とコミュニケーションを取り、文化の違いについて考え、ホームステイではニュージーランドの文化を学んだことはもちろん、一緒に住んでいく中で相手の気持ちを考えたり、今までとは違った環境の中で生活するという経験は自分を成長させてくれましたし、この経験やエピソードは今後の就活にも活かしていくことができるのではないかなと思います。

CAを目指しているので、留学での経験を活かし、就活も頑張りたいと思います。

 

今回の留学を通して自身が成長したな、変わったなと思う面はありますか?

変わったなと思うことは英語に対する考え方です。

留学に行く前は英語というものは自分が必要なときに使うもの、情報収集の手段としか考えていませんでした。

ですが、すべてが英語という環境で生活することでただの情報収集の手段ではなく、コミュニケーションをとるツールであるということを再確認することができました。

英語を学ぶ目的が、「情報を得るため、生活する上で必要最低限のコミュニケーションを図るため」から、「もっと様々な人々とふれあい、話し合ったり、伝えたりしたいから英語を学びたい」に変わり、以前よりも英語学習へのモチベーションが上がり、英語力も伸び、より学ぶことが楽しいと感じるようになりました。

 

留学を終えた今、今後の目標があったら教えてください

日本に帰ってきてしまうと、留学していた時よりも英語を使う頻度は明らかに下がり、英語力も落ちてしまいます。

そんな環境の中でいかに自分自身の英語力を維持するかが大切になってくると思います。

留学中にやっていたディクテーションを続けたり、海外映画を見たりして、維持していきたいと思っています。

また、もう一つの目標は、ニュージーランドで知り合った方々と連絡を取り続けることです。

人と人とのつながりを大切にしたいなと思っていることはもちろん、その中で英語は欠かせなくなるので英語力維持にも繋がるかなとも思います。

ホストファミリーとは今でも連絡を取っていて、最近では成人式の写真を送ったりしました。

 

 

では最後にこれから齊藤さんの「後輩」となる学生へメッセージがあったらお願いします!

慣れない環境の中で、最初は不安に感じることもあると思います。ですが、慣れるときは必ず来るし、焦らずに自分のペースで少しずつ進んでいければいいのかなと思います。

また、留学に行ったらやりたいことなどあると思いますが、忙しいからと後回しにするのではなく、思い立ったらすぐに行動した方がいいと思います。

私の場合、クラブ活動に参加したかったのですが、忙しいし次のタームにしようと考えていたら、次のタームではクラブ活動が開催されていなく参加できずに終わってしまったということがありました。

このようなことがあるので思ったらすぐに調べて行動してほしいと思います。

留学は人生の中でも心にずっと残る経験になります。

留学期間はあっという間に時間が過ぎてしまいますので、あまり心配せずに、自分らしく留学を楽しむことが大切です。

ニュージーランドは、フレンドリーでいい人が多いし、自然も綺麗なのでおすすめですよ!

2019年秋から留学した斎藤さんのポートレート

齋藤 愛奈

2019年秋出発のSAFグローバルアンバサダー。東京女子大学からニュージーランドのオタゴ大学へ留学。

英語を学び始めた中学生のころから、いつか留学をしたいと思っていました。

また、兄や担任の先生など、周りで留学をしている方が多く、そこでの経験などを聞くことで私もいろいろな経験をしたいと思うようになり、さらに留学したいと思う気持ちが強くなりました。

そして留学することが必修となっている東京女子大学の国際英語学科に進学しました。

ターム:
Fall 2019
留学先の地域・都市:
出身大学:
東京女子大学
出身国:
日本
学部学科:
現代教養学部 国際英語学科