【留学体験記】アメリカ カリフォルニア大学サンタバーバラ校 柳原 聡一さん【第2回】

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柳原 聡一
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2025年秋、東京大学からアメリカのカリフォルニア大学サンタバーバラ校へ留学中の柳原さん。

最初の学期の振り返りや、現地での生活の様子を聞いてみました。

 

 留学開始から少し経ち、「意外」に感じたことがあれば教えてください

日本食が思ったほど恋しくなっていないということです。

留学前は、きっと毎日のように「お味噌汁が飲みたい」「お寿司が食べたい」とホームシックになるだろうと想像していました

しかし、寮の食堂で食事をとることによって、半強制的に食べるものが決められるので、日本食を意識する場面が少ないこと、また近くにある日系スーパーに行けば、パックのごはんや和菓子など、基本的な日本の食材を手に入れることが出来るので、「まったく食べられない」という状況がないことが理由として挙げられると思います。

 

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留学を始めてから身についた習慣や癖のようなものはありますか?

自発的に英語を勉強する習慣がついたことです。

実際にネイティブの英語に触れることで、自分のレベルとの差を実感することができ、それを埋めるために 日常的に英語のニュースや動画を視聴したり、分からない表現をそのままにせず調べるようになりました。

その結果、英語学習を「やらされるもの」ではなく、自分から取り組むものとして捉えられるようになりました。

 

授業がある日の平均的な一日のスケジュールを簡単に教えてください

朝9時ごろに起床し、身支度を終えた後、バスに乗って学校に向かいます。

朝食は取らないタイプなので、アメリカでも食べていないです。

13時ごろまで2つの授業に出席し、キャンパスで昼食を取ります。

屋台のようなところで売られてるホットドッグや、サブウェイのパンを食べることが多いです。その後、また1つ授業に出席し、帰宅します。

帰ってきたら、課題をしたり、洗濯をしたりし、夕食を寮の食堂で取ります。

課題が終わっていない場合は続きを行い、終わっている場合は自由に過ごし、シャワーを浴びて、12時過ぎくらいに就寝します。

 

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今期おもしろかった授業や、苦手だった授業があったら教えてください

Earth scienceの南極に関する授業が面白かったです。

南極について、地理的な視点だけでなく、探検や開発の歴史や周囲の環境についても学びます。

漠然と知っているようなことも多いので、初めての英語で受ける授業であっても、理解しやすいと思います。

 

授業の雰囲気はどうでしたか?日本の大学と異なる点はありましたか?

日本の大学のように教授の話を聞く授業だけでなく、少人数で演習を行う授業が設けられていたことが新鮮でした。

完全に受け身になることなく、前の週に学んだことを復習することで、知識がより定着したと思います。

その時間や、office hourと呼ばれる時間に、TA(Teaching Assistant)や先生に質問をすることが出来たのも、学習の助けになりました。


わかる範囲で結構ですので、今期の学生さんの国籍の比率を教えてください

アジア系の学生は、どの授業でも1~2割程度だったと思います。

UCSBはアジア系の学生が少なく、欧米人が多いため、キャンパスを歩いていても、欧米人が多いなと思うことが多いです。

 

今期、授業外で何か参加されたアクティビティ(Movie night等)はありますか?

日本人学生会が開催しているパーティーやイベントに参加しました。

鍋パーティーや餃子パーティーなどがあったので、定期的に日本で食べていたようなご飯を食べることが出来て良かったです。

また、サンタバーバラにいる留学生を支援する団体が開催している、現地に住んでいる方のお家にお邪魔して、お話をしながら夕食をご馳走していただくイベントにも参加しました。

サンクスギビングのディナーなど、伝統的な食事を経験することが出来たため、とてもいい経験になりました。

 

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留学先大学にはどんな施設がありましたか?よく利用した施設があったら教えてください

図書館やジム、大きなグラウンドなどがあります。

特に、図書館は試験の前などによく利用しています。

日本の図書館とは違い、会話をしながら勉強をすることが出来るので、他の学生との交流の場としても活用しています。

もちろん、会話などが禁止されている静かなフロアもあります。

 

大学内に食堂(カフェテリア)はありましたか?あった場合、その料金設定はどうでしたか?

大学内にはカフェテリアがありますが、これまで利用したことはありません。

寮のミールプランが付いているため、普段は寮で昼食をとっています。

午後も授業がある日は、キャンパス内の屋台でホットドッグを買って食べることもあります。

ホットドッグは1つ7.5ドルです。


また、キャンパス内には吉野家やパンダエクスプレスなどの飲食店があり、キャンパス外に出ればさらに多くのレストランがあります。

外食をする場合は、1回あたり20ドル前後かかります。

 

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滞在先から大学までの通学はどうでしたか?交通機関等は利用しましたか?

寮の前にバス停があるので、朝はバスを利用しています。

しかし、混んでいるバスだと止まらず通過してしまうので、少し余裕をもつ必要があります。

寮に帰るときは、歩いて帰ることが多いです。

教室の場所にもよりますが、15分ほどかかります。

 

洗濯設備はどうでしたか?

寮内に2ヶ所ランドリーエリアがあり、そこで洗濯をしています。

それぞれ洗濯機と乾燥機共に8台ほどで、数は多くはないですが、利用の制限時間もなく、また全て使用中で待たないといけないこともないです。

スライド式のクレジットカードのみ利用可能で、洗濯と乾燥を合わせて4.25ドルかかります。

洗剤や柔軟剤は、各自で用意する必要があります。

 

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滞在先についての良かった点や悪かった点があれば、それぞれ教えてください

ミールプランがついているので、比較的栄養バランスの良い食事をとることが出来ていると思います。

また、定期的にハウスキーピングの方が部屋の掃除をしてくれるので、清潔な環境で生活をすることが出来ています。

立地もよく、学校やスーパーなどまで遠くて大変と感じることはありません。


一方で、部屋にキッチンがないこと、また洗面台の排水力が弱いことに不便さを感じます。

特に、これから冬休みに入りますが、長期休み中は寮の食堂が閉まるので、インスタント食品や外食に頼らないといけなくなってしまいます。

 

街の雰囲気はどうでしたか?また、治安はどうでしたか?

歩いて行ける範囲に飲食店や食品を扱う店が多く、生活はとてもしやすいです。

また、治安も非常に良く、知人の家に午前3時頃まで滞在した後、一人で歩いて帰宅しても、特に問題なく帰ることができました。

しかし、何があるか分からないので、基本的に一人は避けたほうがいいと思います。


パーティーが盛んな街のため、平日の夜や休日には、朝から街全体が楽しげな雰囲気に包まれています。

ただし、夜12時を過ぎるとパーティーは終了するため、深夜はとても静かになります。

 

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交通の便はどうでしたか?

バスの本数はそれほど多くありませんが、さまざまな方面へ路線が出ているため、移動自体はしやすいです。

また、学生証があれば無料で乗車できるため、費用を気にせず外出できます。

大きなスーパーやダウンタウンへ行く際には、主にバスを利用しています。


一方で、時間通りに来ないことが多く、降りるべきバス停が分かりにくい場合もあります。

そのため、自転車や車などを持っていると、より便利だと思います。

 

休日はどのように過ごしていましたか?

普段は日本人学生会のイベントに参加したり、買い物に出かけたりして過ごしています。

試験前になると、寮の自室や図書館で勉強をすることが多いです。

また、金曜日に授業があまり組まれておらず、今学期は金曜日も休みだったため、月に1回ほど、土日とあわせて旅行にも出かけています。

 

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滞在先や大学の周囲にお気に入りのお店や場所があれば教えてください

大学内には芝生が広がるスペースが多く、天気の良い日に寝転ぶととても気持ちがいいです。

また、ダウンタウンにはスペイン風の建物が多く、サンタバーバラの穏やかな気候も相まって、アメリカにいながら別の世界にいるような気分になります。

さらに、レストランやカフェ、雑貨屋、映画館なども充実しているため、何度訪れても飽きることのない場所だと思います。
 

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第2回レポートをありがとうございます!

ネイティブスピーカーに囲まれながら勉強をすることはなかなかのチャレンジだと思いますが、ポジティブな気持ちで取り組まれていることが伺えて嬉しいです。

サンタバーバラはダウンタウンに便利な商業施設も沢山ありつつ、全体的に穏やかでリラックスした雰囲気ですね!

次回のレポートも楽しみにしています!

 

SAF グローバルアンバサダー
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柳原 聡一

初めまして、柳原聡一です。

日本の大学では経済学部に所属していて、ゼミでは国際金融を学んでいます。

読書をすること、おいしいものを食べること、そして実家で飼っている犬と遊ぶことが大好きです。

ターム:
2025 Fall
留学先の地域・都市:
出身国:
日本
学部学科:
東京大学 経済学部金融学科 3年
SAFオフィス:
日本