ヨセミテへの道中で見えた、違う角度からのカリフォルニア
バスがダウンタウンを抜けると同時に、視界が一気に広がり、これまでとは違うカリフォルニアの姿が見えてきました。映画や陽光あふれるビーチで知られる豊かな州に、こんな農業地帯があったのかと初めて知る瞬間です。
最初に目に飛び込んでくるのは、地平線まで広がる黄金色の草原。その圧倒的な景色に心を奪われつつも、強烈なカリフォルニアの太陽に焼かれてしまったような乾いた大地に、少し戸惑いを覚えました。ねじれた幹と青々とした葉をつけた木がまばらに点在し、わずかに水の存在を感じさせますが、「本当にこの乾燥した土地で豊作が得られるのだろうか?」と不思議に思いました。
しかししばらくすると、なだらかな黄金の丘に挟まれた大小の湖が見えてきます。青空の下、銀色に輝く水面——「これが答えなのかもしれない」と思わず納得。続いて、整然と管理された大規模農場が目に入ってきました。手書きの看板や、道路沿いの小さな直売所に掲げられた「GOOD AVOCADO, 6 for $1」などの文字から、個人経営の農場が多いこともすぐに分かります。
どの農場も効率向上と人件費削減のために機械化が進んでいて、中国の私たちの住む地域とは大きく異なります。中国では不規則で小規模な水田が多く、栽培や管理は人の手に大きく依存しています。目にするものすべてが驚きであり、視野を大きく広げてくれました。
ヨセミテへ近づくにつれ、景色は一変
数時間が過ぎ、道は広大な平地や丘陵地帯から離れ、山の中へ。道路は山肌を巻くように進んだり、時にくり抜くように通り抜けたりします。
「標高は約1500フィートですよ」と、親切なカリフォルニア人ガイドのリサさん。うっそうと茂る森林の木陰が眩しい日差しを和らげてくれます。
そして、バスが急カーブを曲がったその瞬間——谷がその姿を現しました。一目で「これはこの世のものではない」と思うほどの光景です。暗い森の上にそびえる切り立った絶壁、高く細く勢いよく流れ落ちる滝、そして水煙の中に浮かぶ虹。ヨセミテの美しさは、まさに自然の傑作でした。
その後は巨大なセコイアの森を歩き、野生動物と目が合い、苔むした石に触れ、指の間を流れる清らかな水を感じました。ヨセミテ滝の麓に立ち、ヴァーナル滝の頂上まで登り、滝の轟音と舞い散るミストを全身で受け止めました。週末のヨセミテでの体験は、夢のようで現実とは思えないほどです。
忘れられない夏、そしてバークレーへ戻る夕暮れ
名残惜しい気持ちを胸にヨセミテを後にすると、帰り道でも太陽が輝き続け、畑や果樹園、黄金の草原がまるで「また来てね」と手招きしているようでした。
山々と森林に抱かれた静かな楽園で過ごした2日間と1晩——あの夏を私たちは決して忘れません。
バークレーへ戻った夕暮れ時、バラ色の夕日が寮へ向かう私たちの若々しい顔を優しく照らしていました。街の温かな灯りの中、私たちはヨセミテの自然だけでなく、これからの夢を作るための何かを、ここで探し続けたいと思ったのです。
ヨセミテを訪れる人へのアドバイス
1. 家族や友人に行き先を知らせておくこと
ヨセミテは携帯電話の電波が届かない場所が多いため、事前に連絡を入れておきましょう。
2. オフラインで遊べるものを持って行く
本やトランプなど、「ネットなし」でも楽しめるものを持参すると安心。
3. 水に濡れてもよい準備をしていく
水着・防水グッズ・替えの服など。滝のミストや川遊びで濡れる場面が多いです。
ただし、安全ルールは必ず守ること!
4. 日焼け止めを忘れずに
山岳地帯の紫外線は強烈です。肌を守るためにも必ず塗りましょう。
〜 SAF Student Correspondent, Jingzi Zhou より