【留学体験記】アメリカ カリフォルニア州立大学ロングビーチ校 府馬 菜々香さん【第2回】
2025年秋、慶應義塾大学からアメリカのカリフォルニア州立大学ロングビーチ校へ留学中の府馬さん。
留学生活が始まって約半年。最初の学期の振り返りや、現地での生活の様子を聞いてみました。
留学開始から少し経ち、「意外」に感じたことがあれば教えてください
留学生の日本人率が意外と低かったです。
留学先を選ぶ際、アメリカの大都市付近は日本人率が多いと聞いていたのですが、留学プログラムの中では圧倒的にドイツ人とフランス人が多く驚きました。
その他にも交換留学生や正規留学を含め様々な国から留学生が来ているので、現地の学生だけでなく世界中に友達ができると言う点が良いと思います。
また、私の体感ではCSULBの方が慶應よりも良い成績が取りやすいように感じたことも意外でした。
学期の始めの段階で教授がシラバスに成績評価の基準を明確に記載してくれているため、しっかり出席をして課題を提出していれば良い成績を取ることができると思います。
しかしこれは専攻によって異なるかもしれませんし、そもそも履修している授業数が少ない上、アルバイトなどもしていないので勉強時間が多く確保できているというのも影響していると思います。
留学を始めてから身についた習慣や癖のようなものはありますか?
困った時、恐れずに人に質問できるようになりました。
日本では相手にあまり負担をかけたくないという気持ちからできるだけ自分で解決できるようにしていました。
しかしながら日本とは違い「察する文化」はありません。
文化も言語も違う環境で、一人で抱え込むこと自体精神的にしんどくなってしまうだろうと感じ、困った時は素直に人に頼るようになりました。
授業がある日の平均的な一日のスケジュールを簡単に教えてください
朝は大体8時頃、授業の一時間半ほど前に起床しています。
朝ごはんと支度を自室で済ませて授業開始30分前に寮を出ます。
幸運なことにキャンパス前の寮に住むことができたため、時間に余裕を持って支度できています。
9時半から授業を1?2コマ受け、お昼ご飯を寮の食堂で食べます。
まだ講義があれば出席して大体 15時頃には全ての講義を終えます。
そこからはキャンパス内の勉強スペースで3時間ほど課題や復習を進めて、体力があればテニスクラブの練習に参加したり、ジムで開講されているヨガクラスに行きます。
19時頃に友達と合流して一緒に夜ご飯を食べます。
寮に帰ったらシャワーを浴びて洗濯をし、課題が残っていれば少しやって22時半頃には就寝します。
今期おもしろかった授業や、苦手だった授業があったら教えてください
今学期私は教育社会学、社会学基礎、イタリア語、ヨガ、サルサダンスを履修しました。
私が履修した授業は全て楽しかったです。
日本でも教育社会学の授業を取っていたのですが、同じ授業でも社会が違うためアプローチの視点が日本と異なり、とても面白かったです。
例えば日本で格差の問題を考える時、貧富や性別による格差に注目します。
一方でアメリカの社会学ではまず人種という要素が大きく考慮されます。
日本という人種構成が均一な環境で育ってきた私に取って、その視点は新鮮でした。
また、イタリア語の授業も非常に楽しかったです。私は日本でも2年半ほどイタリア語の授業を履修していたのですが、英語でイタリア語を学ぶというのは少し大変でした。
伊英辞書を引いてもその英単語すらわからないということがよくありました。
そんな私を教授は気にかけてくれて、なるべく英語ではなくイタリア語で講義を進めてくれました。
すごくエネルギーのある先生でネットミームを例に文法を説明してくれたり、テスト中に焚き火のリラックス動画を流してくれたり毎授業飽きることなく楽しむことができました。
授業の雰囲気はどうでしたか?日本の大学と異なる点はありましたか?
大きく違うのは生徒の主体性です。
先生自身もなるべく生徒の意見を求めてたくさん質問を投げかけます。
ただの教授のお喋りではなく、クラス全体で授業を作り上げていくというような雰囲気です。
また、先生のスライドが非常にわかりやすいのも印象的でした。
これは教授によるのかもしれませんが、私の大学では主要なポイントが箇条書きにされた授業スライドをベースに自分でメモを書き足していくといった形がほとんどでした。
一方でここでの授業スライドは問いや情報のソースを含め詳細な情報が見やすく配置されており、デザイン性に富んでいると感じます。
教授の話が聞き取れず授業内容を理解できないのではないかと心配していたのですが、授業スライドのおかげでなんとか流れを追うことができました。
わかる範囲で結構ですので、今期の学生さんの国籍の比率を教えてください
私が参加しているStudyAbroad@Beachプログラムでは50%がフランス人、30%がドイツ人、20%が日本人や韓国人その他ヨーロッパ諸国から来た留学生で構成されています。
今期、授業外で何か参加されたアクティビティ(Movie night等)はありますか?
数えきれないほどたくさんのイベントに参加しました。
特に秋学期の初めの期間は合法カジノや野外映画鑑賞、カーニバルなど様々な新入生向けのイベントが開催されていました。
その他にもラティーノやインドのコミュニティーイベント、キャンパス内の日本庭園で開講されている無料のヨガクラス、ハロウィンやクリスマス関連のイベントにもたくさん参加しました。
留学先大学にはどんな施設がありましたか?よく利用した施設があったら教えてください
ジムはマシンが非常に充実していてよく通っています。
無料でヨガやHIIT、ズンバ、ボクシング、ロッククライミングなどのクラスが開講されており、私は時間が空いた時にヨガとズンバのクラスに参加しています。
留学中食べ過ぎで太ってしまうことを心配して運動するようにしていますが、それでも太るのがアメリカです。
それからThe Learning CenterでESL(英語学習者向け)の英語のライティング指導にも通っています。
自分の好きな時間に予約して課題の添削やディスカッションの練習などを個別で手伝ってもらいます。
これは英語を第二外国語とする移民が多いアメリカカリフォルニアならではの制度なのかなと思います。
またWomen's & Gender Equality Centerという施設にもよく行っています。
Womenと名前が付いていますが性別関係なく利用できる施設です。
無料で印刷ができたり、サニタリー用品がもらえたり、コーヒやスナックが置いてある勉強スペースもあり、授業終わりはここに籠り課題をすることが多いです。
フードパントリーにも大変お世話になっています。
周辺のお店で廃棄となる訳あり商品や食材を無料で提供しているようで、円安で苦しむ留学生にとって非常にありがたいです。
大学内に食堂(カフェテリア)はありましたか?あった場合、その料金設定はどうでしたか?
寮生であれば週19食(年間$5,362)、一学期210食(年間$5,054)、週10食(年間$4,618)のミールプランから選択することができ、寮生以外にもミールプランが提供されています。
キャンパス内に二つ、キャンパス外に一つあり、朝昼晩バイキング形式で食べ放題です。
パスタやバーガー、チキン、それから和食が提供されることもあります。
ベジタリアンやハラル対応のメニューもありますが選択肢は限られます。
味は普通に美味しいのですが、五週間分のメニューがローテーションで繰り返されるため割と飽きてきます。
テイクアイトも可能で、私は週10食のプランで外食と組み合わせて補っています。
また食堂以外にもキャンパス内にはコンビニエンスストアやサブウェイ、ちょっとしたレストランやカフェが併設されているため、そちらを利用することも可能です。
滞在先から大学までの通学はどうでしたか?交通機関等は利用しましたか?
幸運なことにキャンパス内の寮に住むことができたため、30分ほど歩けば教室に着きます。
一方でキャンパスが非常に広大なので寮から遠い教室の場合はキャンパス内を巡回しているシャトルバスを利用します。
洗濯設備はどうでしたか?
寮の洗濯機はWASH-Connectというアプリを利用して支払い、操作が可能です。
一回につき洗濯$1.25、乾燥$0.75です。寮の建物によっては混み合い、誰かの洗濯が終わるまで待たなくてはいけないこともあります。
滞在先についての良かった点や悪かった点があれば、それぞれ教えてください
なによりキャンパスに近いため朝余裕を持って支度をすることができます。
また、ルームメイトや同じ寮に住む学生と仲良くなることができるのも利点です。
寮には新入生が多いので比較的仲良くなりやすい上、困った時にお互い助け合うことができます。
悪かった点を強いて言えば自分が住んでいる建物内にキッチンはなく、寮のサービスセンターに共同のキッチンが一つあるだけということです。
しかしながら食堂がある上、各部屋に冷蔵庫と電子レンジが備えられているので簡単なものであれば部屋で用意することができます。
街の雰囲気はどうでしたか?また、治安はどうでしたか?
ロングビーチはロサンゼルスより安全で雰囲気ものんびりしています。
天気も常に晴れでそのおかげか人も暖かいです。大都市ではないですがダウンタウンに行けばショッピングモールや映画館、水族館などがあります。
しかしながらもちろん日本よりは治安が悪いです。
キャンパス付近で事件やストーカー被害の話も聞きました。
夜道を一人で歩かない、友達と位置情報を共有する、催涙スプレーを持ち歩くなどして日々警戒は怠らないようにしています。
交通の便はどうでしたか?
車社会ということもあり、車がないとかなり不便です。
私は到着後すぐに学割で公共交通機関の定期券を購入したため、バスで移動することがほとんどです。
車で10分の距離でもバスでは1時間かかるということがよくあります。
夜暗い時や治安の悪いエリアに近づく際はウーバーを利用して友達と割り勘しています。
休日はどのように過ごしていましたか?
できるだけ課題を平日に終わらせて休日は外出するようにしています。
友人とショッピングモールに行ったり、映画を見たり、パーティーに行ったり、ビーチに行ったり、ライブに行ったり様々なことをしました。
ロングビーチからロサンゼルスまでバスやメトロを乗り継げば二時間ほど(車では一時間)で行くこともできるので、行きたい場所はまだまだたくさんあります。
滞在先や大学の周囲にお気に入りのお店や場所があれば教えてください
Laguna Beach というOrange Countyにあるビーチは絶景です。
ロングビーチからはバスで二時間、車で40分ほどかかりますが、そこで見る夕日は圧巻です。
(ビーチ、海の写真は全てこのビーチです。)
それからロングビーチ内にあるHilltop Parkという公園も夕陽スポットです。
私はそこで友達の誕生日をお祝いしたのですが、隣でカップルの方がプロポーズをされていて感動を共有させてもらいました。
第2回のレポートをありがとうございます!
ロングビーチへの留学を決めた一つの理由が「夏が好きだから」ということで、ビーチを含むアメリカのキャンパスライフを満喫されているみたいでよかったです。
(本当に素敵な写真ばかり!)
3回目のレポートも楽しみにしています!
府馬 菜々香
慶應義塾大学の文学部人間科学専攻に所属しています。
性格はマイペースで、にぎやかなタイプではありませんが、自分らしく一つ一つの経験を大切にしながら留学生活を楽しみたいと思っています。
私は夏が大好きなので、海のそばで気候も魅力的なロングビーチを選びました!