海外留学は一生に一度あるかないかのイベントです。
海外留学は、新しい文化に触れ、豊かな人脈を築き、視野を世界に広げるチャンスであり、様々なことにチャレンジできる機会でもあります。
新しい国での生活では、予期せぬ状況に陥り驚くような出来事が待ち受けているのが日常茶飯事です。そして、それが留学の醍醐味であり楽しみでもあります。
しかし、嬉しくないサプライズはなるべく遠慮したい。そのためには、情報収集を含めた入念な事前準備が欠かせません!
今回は、皆さんの海外留学という冒険の準備の一助になればと思い、SAF留学の先輩たちに「留学して一番驚いたこと」や「留学前に知っておきたかったこと」について教えて頂きました!
教室では自信を持つようにし、自信があるということを見せる
日本からロンドンに留学したイタバシエミさんは、ウェストミンスター大学の初日の授業に出席したとき、すぐに日本の大学との違いに気がついたと言います。
「日本では、学生は授業中に発言することはあまりなく、たとえ質問があったとしても授業が終わるまで待っています。だから、イギリスの生徒が授業中に頻繁に発言し、意見を述べたり、質問したりするのを見たときは、本当に驚きました」
子供の頃から「授業中は喋らない!」という教育を受けることが多く、ディスカッションの訓練をする機会も少ない日本人の学生にとって、それぞれの意見が飛び交うクラスルームは第一の関門と言っても過言ではありません。しかし、欧米の授業では、積極的な発言は批判的思考能力の表れとして歓迎されることが多いのです。
対立は避け、お互いの立場を理解しようとすることが重視される日本のディスカッションに対し、欧米ではたとえ全く異なる意見であっても積極的にぶつけ合い、多角的な視点で新たな価値や解決策を生み出すことが重視されます。
もしあなたもイタバシさんのように、その場で自分の意見を英語で表現するのが難しいと感じるのであれば、事前に質問やアイデアをいくつか準備しておくといいかもしれません。そうすれば自信がつき、外国人のクラスメイトとのつながりも深まります。
滞在国のすべてを好きになる必要はない
オオエユウタさんがアメリカに到着して最初にしたことのひとつは、学校の野球部に入ることでした。
野球が大好きなオオエさんにとって、アメリカに行って、アメリカの選手と一緒に、アメリカを代表するスポーツのひとつである野球ができることが大きな魅力だったのです。
チームメイトとは共通の話題も多かったのですが、必ずしも意見が一致するわけではありませんでした。
「アメリカ人の友達はパーティ好きが多いけど、僕は日本人だから、そういうのはあまり好きではありません。」とオオエさんは述べています。最初は少々居心地の悪い思いをしたこともありましたが、すぐに自分なりの付き合い方を考えて、自分らしさを保ちながら、周囲に溶け込むことができたといいます。
「とにかく、みんなと仲良くしました。野球部の誰かがパーティを開催したときには、お酒を飲まなくても、参加して楽しめました。私が正直に話してみたら、みんなは私の選択を受け入れてくれたのです」
目立ってしまうかもしれない。でも、それもまた良いのかも
最近では、中国や日本、韓国などアジア諸国から多くの学生が留学し、世界中のキャンパスで活躍しています。ですが、必ずしも留学先の大学にアジア系の学生が多いとは限りません。
イタバシさんが参加したプログラムでは、アジアからの留学生はほんの一握りで、留学先のクラスメートのほとんどがアメリカの出身だったことから、英語を流暢に話せる人が多かったとのことです。
オオエさんも同じような経験をしています。野球部で唯一のアジア人留学生だったので、当初は苦労したといいます。
「最初は英語力がおぼつかず、練習でもあまり話せませんでした。でも、チームメイトのおかげで、私の英語力が上達するのが早かったです。だから、野球部に入って本当に良かったと思っています」とオオエさんは述べています。
行く前にできる限りのことを準備しておく
オオエさんもイタバシさんのお二人に共通するのが、事前準備。お二人とも渡航前からしっかりリサーチをし、留学に備えていました。
イタバシさんはSAFのウェブサイトで同じ学校に通う留学生の体験談を読んだり、YouTubeで様々なアクセントのイギリス英語に慣れるようにしたりしていました。
オオエさんは渡米するまでの約1年、集中的に英語を勉強しました。また、映画やテレビ番組を見て、アメリカの文化について理解しようと試みたそうです。ですが、これらは必ずしもアメリカの本当の日常生活を反映しているわけではないことがすぐにわかったといいます。
「大学の友人たちに、高校生の時はテレビ映画の『ハイスクール・ミュージカル』みたいだったのかと聞いてみたら、あんな映画みたいにバカバカしいわけがないじゃないかと言うんですよ。」と笑いながら答えてくれました。
少し立ち止まって、楽しむことを忘れないでください
新しい経験や友情を育む機会がたくさんあると、すべてのことに「はい」と答えたくなるものです。
オオエさんも、留学した1年目の最初の半期(セメスター)はそうでしたが、すぐに後悔したといいます。
「授業は週5日、野球は週4日、アルバイト、そして友人との付き合いなどのイベント、本当に忙しすぎました」
オオエさんからのアドバイス
友達をつくること、趣味を見つけること、キャンパスから地域社会にでてみること、ですが、負担になりすぎないようにしてください!一息つく時間も確保しつつ、人生の中でも忘れられない時になるような日々を過ごして欲しいと思います。