【留学体験記】カナダ ビクトリア大学 藤澤 結心さん【第2回】
2025年秋、立教大学からカナダのビクトリア大学へ留学中の藤澤さん。
最初の学期の振り返りや、現地での生活の様子を聞いてみました。
留学開始から少し経ち、「意外」に感じたことがあれば教えてください
留学生活が始まってから、事前に抱いていたイメージと異なる点がいくつかありました。
まず、私が通っている学校にはアジア人の学生が予想以上に多く、現地の学生と深い関係を築くことは簡単ではなく、自分から積極的に関わる努力をしなければ交流の機会が広がらないことを実感しています。
また、授業は8時半から12時45分までで、当初は午後の時間を自由に使えると思っていました。
しかし、実際に生活してみると想像以上に慌ただしく、一日が過ぎるのがとても早く感じます。
毎日の課題やプレゼンテーションの機会も多いため、その準備に時間がかかることもありますが、国籍の違うメンバーで構成されたグループやペアで作業を行うのは刺激的でとても良い経験だと感じています。
留学を始めてから身についた習慣や癖のようなものはありますか?
留学生活を送る中で、いくつかの習慣が身につきました。
まず、授業や日常会話で理解できなかった表現や単語を書き留め、後から確認できるようにリスト化するようになりました。
この習慣により、日常で使いやすいものから効率的に語彙を増やすことができています。また、クラスメイトに限らず、できるだけ多くの人とコミュニケーションを取ることを意識するようになりました。
そのうえで、多少言葉に詰まってもとりあえず英語で伝えようとする姿勢が自然と身につきました。
完璧な文法を意識するよりも「まずは言ってみる」という姿勢が強くなった点は、自分にとって大きな変化だと感じています。
授業がある日の平均的な一日のスケジュールを簡単に教えてください
6:30 起床
7:40 家を出る
8:10 UVic到着
8:30~10:30 1コマ目授業(reading, listening)
10:45~12:45 2コマ目授業(writing, speaking)
13:00 昼食
17:00 Uvic出る
18:30 夕食
22:30 就寝
基本的に昼食は前日の夕食の残りを持って行って友達と食べます。
そのあとは宿題やプレゼンテーションの準備、ラーニングセンターやジムに行ったり、アクティビティに参加したりしているとあっという間に時間が過ぎてしまいます。
今期おもしろかった授業や、苦手だった授業があったら教えてください
基本的にどの授業も興味深く取り組めたのですが、特に印象に残っているのは、週に一回行われるゲームの授業です。
授業では、それぞれがオリジナルのボードゲームを作成して実際にクラス内で遊んだり、毎週異なるゲームを通じて英語を使いながら交流したりする機会がありました。
クラスメイトとのコミュニケーションが自然に生まれ、楽しみながら英語を学べる非常に刺激的な授業でした。
一方で、idiomsの授業は、日常生活であまり馴染みのない表現が多く、最初は少し難しく感じていました。
しかし、授業で学んだ idiomをホストマザーが実際に使っていることに気づく場面もあり、学んだ内容が生活の中で結びつく経験は大きな学びになりました。
授業の雰囲気はどうでしたか?日本の大学と異なる点はありましたか?
授業の雰囲気はとても明るく、学生同士が積極的に発言し合う活気のある環境でした。
先生との距離も近く、質問があればその場で気軽に聞くことができます。日本の大学との大きな違いとして感じたのは、授業への参加姿勢です。
こちらでは、ペアワークやグループワークが多く、他の学生と協力する場面が多くありました。
受動的に聞いているだけでは授業が成立しないため、完璧な答えでなくても自分の意見を積極的に述べていました。
学生同士もお互いの意見を尊重しながら学び合う姿勢が強かったです。
わかる範囲で結構ですので、今期の学生さんの国籍の比率を教えてください
日本人と韓国人の学生が特に多く、この2つの国籍で全体の半数以上を占めていました。
一方で、それ以外の国籍の学生は3割程度で、南米やヨーロッパ、東南アジアなど、さまざまな地域から来ている学生が在籍していました。
今期、授業外で何か参加されたアクティビティ(Movie night等)はありますか?
今期は、授業以外のアクティビティにも積極的に参加しました。
ヨガやクライミングといった身体を動かす活動に加えて、アイスホッケー観戦にも参加し、現地ならではのスポーツ文化を楽しむことができました。
また、バドミントンクラブにも加入し、週ごとの練習を通じて他学科の学生とも交流を深めることができました。
さらに、毎週水曜日に開催されるConversation Clubや毎週金曜日の Coffee Social に参加することで、クラスメイト以外の学生とのコミュニケーションを図る機会が増えました。
このように、多様なアクティビティに参加することで、授業だけでは得られない経験を積むことができ、留学生活の幅が大きく広がったと感じています。
留学先大学にはどんな施設がありましたか?よく利用した施設があったら教えてください
留学先の大学には、カフェテリアやパブ、ジム、図書館をはじめ、学生が自由に利用できるさまざまな施設が整っていました。
特によく利用していたのはジムと図書館です。
ジムはプログラム費用に利用料が含まれていたため、追加料金を気にせず利用できる点が大きな魅力でした。
設備も充実しており、授業後のリフレッシュや運動不足の解消に役立ちました。
ただし、時間帯や曜日によっては利用者が多く、混雑することもあったため、比較的空いている時間を選ぶように意識していました。
図書館も学習環境が整っており、課題に取り組む際や静かな場所で集中したいときによく利用していました。自習スペースやパソコン設備も充実しています。
大学内に食堂(カフェテリア)はありましたか?あった場合、その料金設定はどうでしたか?
大学内にはカフェテリアがありましたが、私は基本的に毎日昼食を持参していたため、利用する機会は多くありませんでした
それでも、何度か利用した印象としては、価格設定はキャンパス外の飲食店よりはやや安いものの、日本の大学の学食と比べるとかなり高いと感じました。
メニューは比較的充実していましたが、留学生にとっては気軽に利用しやすい価格とは言いにくい印象でした。
滞在先から大学までの通学はどうでしたか?交通機関等は利用しましたか?
通学には主にバスを利用していました。
自宅から最寄りのバス停までは徒歩で約10分、そこからバスに乗っておよそ15分ほどで大学に到着します。
ビクトリア市内のバスに乗り放題のBus Passがプログラム費に含まれていたため、通学だけでなく休日の外出にも気軽に利用することができ、とても便利でした。
洗濯設備はどうでしたか?
洗濯に関しては、特に曜日や回数が決められておらず、洗濯物がたまったタイミングでホストマザーにお願いすると、洗濯から乾燥まで対応してくれました。
このようなスタイルは珍しいようで、友人の多くは曜日や回数が決められており、自分で洗濯を行う必要がある場合が多いと聞きました。
滞在先についての良かった点や悪かった点があれば、それぞれ教えてください
滞在先については、とても満足しています。
部屋は十分な広さがあり、Wi-Fiも安定しているため生活は快適です。
ホストマザーはいつも優しく、学校であった出来事をよく聞いてくれたり、おいしい食事を用意してくれたりと、日々温かく迎えてくれます。
一緒に映画鑑賞やボードゲームを楽しんだり、ジンジャーブレッドクッキーの家を作ったりと、思い出に残る経験も多かったです。
街の雰囲気はどうでしたか?また、治安はどうでしたか?
落ち着いた雰囲気が魅力的な街で、日常的にリラックスして過ごせる環境です。
自然が豊かでキャンパスでもたくさんの動物を見かけます。ダウンタウンにはカフェやレストランが多く、週末に散歩するだけでも楽しめました。
観光地としても有名ですが、バンクーバーほどの混雑はなく、穏やかで暮らしやすい印象です。
ホームレスの方が多いエリアもあるため、夜のダウンタウンを歩く際は友達と一緒だと安心だと思います。
交通の便はどうでしたか?
ビクトリアの交通の便は全体的に良く、基本的にバスでどこへでも行くことができます。
バスの運行状況をリアルタイムで確認できるアプリもあり便利ですが、遅延が多めなのは少し気になる点でした。
それでも慣れてくると早め早めの行動が身につくのでその点もよかったです。
休日はどのように過ごしていましたか?
休日は基本的にハウスメイトや友人と一緒に行動していました。ビクトリアの観光スポットを巡ったり、カフェやショップを訪れたりして街の雰囲気を楽しんだり、バスやフェリーを使ってバンクーバーへの弾丸旅行にも出かけました。
自然豊かな公園や海沿いを散歩することも多く、観光や移動の過程でも英語を使ったコミュニケーションの機会が自然に増えて充実した休日を過ごしています。
滞在先や大学の周囲にお気に入りのお店や場所があれば教えてください
特に Sidney が気に入っています。
美しい海や景色を楽しむことができるほか、アクアリウムや有名なパン屋さんなど、一日中楽しめるスポットが揃っています。
現在はホリデーシーズンということもあり、街中に素敵な飾りつけがされていて散策するだけでも楽しい時間を過ごせます。友人やハウスメイトと一緒に訪れることも多く、リラックスした休日の過ごし方として特に印象に残っています。
第2回レポートをありがとうございます!
クリスマス感にあふれる写真が海外ならではで素敵です。
また、授業外でも語学学校のラーニングセンターを活用したり、アクティビティに参加したりと英語のコミュニケーションを積極的に取りにいかれている様子が素晴らしいです!
次回のレポートも楽しみにしています!
藤澤 結心
こんにちは!神奈川県出身の藤澤結心(ゆい)です。
大学では経済学部に所属しています。
少しでも参考になる情報を届けられるよう頑張ります!