大学間で留学支援の「いま」を共有し、次の一手を考える
2025年度末 SAF年次総会・懇親会を開催(中央大学 多摩キャンパス)
2025年3月6日(木)、中央大学多摩キャンパスにて「2025年度末 SAF年次総会・懇親会」を開催いたしました。
年度末のご多忙な時期にもかかわらず、全国13大学よりご参加をいただき、IES Abroad東京センターおよびSAF職員を含め、多くの関係者が集う会となりました。
本総会は、SAFの最新の活動状況やプログラムに関するアップデートを共有するとともに、メンバー大学とSAFが、学生のために今後どのようにより良い形で協力していけるかを共に考える場として開催しました。併せて、大学間での交流を促進し、現場の知見やベストプラクティスを持ち寄ることで、各大学での留学支援につながるヒントを得られる機会とすることも大きな目的の一つです。
国際教育寮見学(事前プログラム)
総会に先立ち、事前にご希望いただいた12大学およびIES Abroad東京センターのスタッフも合わせた計24名の皆さまとともに、中央大学の国際教育寮を見学させていただきました。
国際センターの建物と直結した大変充実した施設で、学生の学修・生活環境を具体的にイメージできる機会となり、参加者からも高い関心が寄せられました。
年次総会アジェンダ
- ご挨拶 / 本日の参加校紹介
- SAF 2025年度 活動報告
- SAFプログラムアップデート
- 説明会・イベント実施報告
- メンバー校アンケート結果共有(※一部のみ)
- 学生サポート:最近の動向
- 学生体験談
- ディスカッション・情報交換
- ご挨拶
総会前半:報告・共有セッション
年次総会には、13大学およびIES Abroad東京センターより29名が参加し、SAFスタッフを含めると総勢約40名での開催となりました。
冒頭のご挨拶では、栗原 文子 教授(中央大学 国際センター副所長/商学部教授)より、本総会開催への歓迎の言葉とともに、中央大学における留学の現状にも言及いただき、大学における留学推進の意義についてお話をいただきました。
SAF 2025年度 活動報告:組織とネットワークの最新状況
まずSAFより、組織の概要とネットワークの位置づけについて改めて共有しました。SAFは2000年に設立され、現在の親組織であるIES Abroad(1950年設立)と2017年に合併して以降、より広いネットワークの中で運営されています。
運営体制としては、SAFは米国・アジアに複数拠点を持ち、リモート勤務のスタッフも含めて組織運営を行っています。また日本国内にもスタッフが勤務しており、大学での説明会実施や出願前後のサポートなど、各チームが役割分担しながら学生・大学双方の支援を行っていることを紹介しました。
加えて、メンバー大学ネットワークについても現状を共有し、大学とSAFが日常的に連携しながら学生支援を進めていること、また総会・懇親会がその連携を年に一度アップデートし合う場であることを改めて確認しました。
SAF プログラムアップデート:選択肢の広がりと新しい留学モデル
プログラムアップデートでは、近年の動きとして 短期プログラム(スタディツアー)の拡充や、インターンシップ・プログラムの開始といった新たな選択肢について共有しました。
とくに最近注目の集まるインターンシッププログラムについては、交換留学後に夏のインターンシップを組み合わせるといった、留学経験を次のステップにつなげる設計が可能になってきている点を紹介しました。
あわせて、IESとSAFの連携により、従来のSAFネットワークに加えてIES側のプログラムにも参加できる枠組みが広がっていることや、IESセンターで完結するタイプと現地大学の科目履修を組み合わせるタイプなど、複数の選択肢があることについて、インターンシップを含む留学モデル全体の位置づけとして説明しました。
説明会・イベント実施報告:大学・学生との接点づくり
続いて、今年度に実施した説明会・イベントについて、実施状況の共有を行いました。大学内での説明会や学生向けの情報提供機会を通じて、学生が留学を身近に感じ、具体的に検討できる接点づくりを継続していることを報告しました。
また、先日開催した SAF Japan 留学フォトコンテストの結果発表も行われ、留学中の学生のリアルな経験や想いを写真という形で共有する取り組みについて紹介しました。
メンバー校アンケート結果共有
時間の都合上、参加大学を対象としたアンケート結果については一部のみ共有を行いました。
回答大学が年度ごとに異なるため単純比較はできないことを前提としたうえで、2025年度の交換留学(中長期)派遣者数において、韓国がアメリカを上回り最も多い派遣先となった点について紹介しました。
なお、アンケート結果の全体像としては、トビタテ留学JAPAN申請者がいると回答した大学における1校当たりの平均申請者数や、交換・協定派遣(短期)の派遣先として、昨年の回答には見られなかった地域(北欧、ケニア、カンボジア等)が含まれていたことなど、複数の示唆的な結果が得られています。
これらの詳細については、後日、参加者の皆さまに改めて共有する予定であることをお伝えしました。
学生体験談:留学のリアルな声
学生体験談セッションでは、SAFを通じて留学を経験した中央大学の学生2名にご登壇いただきました。
茶圓 七海 さん
2025年 海外分野別短期研修(フランス・ニースプログラム)参加
中山 奈那美 さん
2025年 サンノゼ州立大学(SJSU・アメリカ)留学
それぞれの発表では、留学先での学びや生活、現地で直面した課題やそれを乗り越えた経験などが具体的に語られ、留学が学生に与える影響や成長の過程を改めて共有する機会となりました。
ディスカッション・情報交換
後半のディスカッション・情報交換の時間では、留学情報の学生への周知方法、留学に向けた語学力向上支援、危機管理、協定校の新規開拓および既存協定のメンテナンスなど、留学に関する多様なテーマについて活発な意見交換が行われました。
中でも、「まだ留学を選択肢として考えていない学生」にどうリーチするかという視点は、大学現場で共通して抱える課題として共有され、広報・情報導線・声かけの工夫など、各大学の取り組みや悩みが持ち寄られる時間となりました。
総会全体として、単なる報告に留まらず、大学とSAFが「次の一手」を共に考える場としての意義を改めて確認する機会となりました。
懇親会・今後に向けて
総会終了後は学内にて懇親会を開催し、SAFスタッフを含め39名が参加しました。リラックスした雰囲気の中で、引き続き情報交換やネットワーキングが行われ、大学間のつながりを深める貴重な機会となりました。