SAFは、米国の学生ビザ制度において予定されている変更について注意深く状況を見守っています。これらの変更は、留学生のアメリカでの留学計画や学修の進め方に大きな影響を与える可能性があります。
現行の「Duration of Status(D/S)」制度の変更案
現在、F-1ビザでアメリカに入国する留学生は、「Duration of Status(D/S)」という制度のもとで滞在しています。これは簡単に言うと、学業を順調に継続し、プログラムおよび移民関連書類(I-20フォームを含む)の要件を満たしている限り、米国内に滞在できるという仕組みです。
今回検討されている変更では、この仕組みが見直され、以下のような点が導入される可能性があります。
- 滞在期間をあらかじめ固定する制度への移行
- プログラム変更(転校など)に関する制限の強化
- 修了後の滞在猶予期間の短縮(60日 → 30日)
なお、米国国土安全保障省(DHS)による正式なルールはまだ発表されていませんが、SAFはすでに米国の提携大学と連携し、特にSAFを通じて参加する非学位(visiting)学生への影響について検討を進めています。
「Enter Until Date(EUD)」モデルによる新たな変更の可能性
新たなルールでは、留学生は「Enter Until Date(EUD)」という固定された滞在期限のもとで入国する形に変わる見込みです。この制度では、最大で4年間の滞在が認められ、それ以降は延長や追加の承認が必要となる可能性があります。
延長自体は引き続き可能とされる見込みですが、以下のような負担が発生する可能性があります。
- 追加費用の発生
- 手続きに要する時間の増加
- 審査プロセスの不確実性
また、新ルールでは転校(SEVIS transfer)に関しても制限が設けられ、最初にI-20を発行した教育機関で最低1年間(9か月)学ぶ必要があるとされています。
この変更は、例えば以下のようなケースに影響する可能性があります:
- 英語コースから学部専門科目履修へ移行する学生
- SAFのパスウェイプログラムでI-20の切り替えが必要なプログラム
- エクステンション部門からサマースクールへの移行など、現在認められているプログラム間の移動
SAFでは、これらの変更が各プログラムにどのように影響するのかを現在確認中です。
さらに、新ルールでは修了後の猶予期間も短縮され、これまでの60日から30日に変更される見込みです。これにより、帰国準備に充てられる時間が短くなります。
SAFの対応
こうした不確実な状況を受け、SAFでは以下の対応を進めています:
- 米国およびアジアの大学パートナーと連携し、影響を分析
- プログラムごとの変更点や代替オプションの検討
- 学生への情報提供体制の強化
「私たちの最優先事項は、これらの動きが学生の計画にどのような影響を及ぼすのかについて、できる限り明確な情報を提供することです。同時に、学生が取り得る選択肢について理解し、検討できるよう支援していきます。」
学生とその家族への配慮
移民制度の変更に伴う不確実性は、留学という大きな決断を控える学生やその家族にとって大きな不安要素となり得ます。多くの学生にとって、留学は長年の準備や経済的投資、そして個人的な目標がかかっています。
SAFでは、単に情報を提供するだけでなく、
- 各プログラムの仕組みが学業や進路に与える影響
- 学生一人ひとりに適した選択肢
について丁寧にサポートしていくことを重視しています。
今後について
今後、追加情報が発表され次第、SAFは学生・保護者・大学パートナーに向けて継続的に情報提供を行っていきます。
それまでの間も、学生が十分な情報に基づいて意思決定できるよう支援し、それぞれが自信を持って海外留学に踏み出せるよう、引き続きサポートしていきます。