2023年の夏、青山学院大学からアメリカカリフォルニア大学ロサンゼルス校のサマーセッションへ。SAFグローバルアンバサダー、 本間 穂香さんからレポートが届きました!
留学を決めたキッカケはなんでしたか?
元々海外の文化に興味があり、いつか留学したいと考えていました。
新型コロナウイルスの影響などのもあり、留学したいと思っているうちに大学生活の半分が過ぎ去ろうとしていることに気づきました。
短期間でもいいので留学して、日本にいては学べないようなことを学ぼうと思い立ち、参加を決めました。
自身の大学の勉強もあったので、夏休みの期間を使って休学せずに行けるプログラムを選びました。
今回の留学先を選んだ理由を教えてください
TOEICのスコアしか持っていなかったため、そのスコアを使うことができたのが大きな理由です。
また、夏休みの期間だけではありますが、UCLAという名門大学で学ぶことができることにも魅力を感じ、参加しました。
そして、ロサンゼルスではさまざまな背景を持った人々がさまざまなコミュニティを形成しているため、英語を勉強しながら多様な文化についても学ぶことができると考え、UCLAへの留学を決めました。
日本から現地滞在先までの道のりはどんな感じでしたか?
日本からロサンゼルスまでは直行便で11時間程で、楽しみな気持ちよりも英語だけの環境で生活していけるかといった不安の気持ちが大きかったです。
入国審査が厳しいと聞いていたので少し心配でしたが、問題なく通過することができて安心しました。
空港から出てすぐに、車の通行量や喧騒からアメリカの雰囲気を感じることができました。
留学先に実際に到着したあと、なにかイメージや印象に変化はありましたか?
UCLAの敷地はとても広く、どこに移動するにも時間がかかるとは聞いていましたが、想像以上に坂や階段が多くあって驚きました。
また、日本の大学のように大学と大学外の境に門や柵、壁などがほとんど存在しておらず、誰でもキャンパス内に入れることもイメージと違っていて衝撃的でした。
留学先のオリエンテーションについてどのような形式で行われて、どのような内容について説明があったかなど、留学先大学のオリエンテーションについて教えてください
オリエンテーションはオンライン上で行われました。
大学があるロサンゼルスの街のことや学生ビザのことについてなど、とても分かりやすく説明がありました。
最後にオリエンテーションの内容を覚えているかの確認テストのようなものもありました。
授業がある日の平均的な一日のスケジュールを簡単に教えてください
授業がある日は、7時過ぎに起床、支度をして、8時過ぎに朝食を頂くためにダイニングホールへ行き、9時からの授業に参加していました。
11時半に1つ目の授業が終了し、昼食を済ませた後、13時半から16時まで2つ目の授業を受けました。
授業の後は、ジムに行ったり課題を済ませたり、外出をしたりと日によって違うことをしていました。
サマーセッション中、どんな授業を選択されましたか?
とくに面白かった授業や苦手だった授業などはありましたか?
アメリカ文化を映画を通して学ぶ授業 (American culture through film) と英会話の授業 (Conversation and fluency) を受講していました。
どちらのクラスも、ディスカッションやプレゼンテーション、ネイティブスピーカーにインタビューを行うなど、想像以上にアクティブな授業でした。
グループワークも多かったので、英語力やコミュニケーション能力を鍛えることができたと感じています。
授業の雰囲気はどうでしたか?
日本の大学との違いや、やりやすかった / やりにくかった部分があれば教えてください
日本の大学とはかなり違っていたと思います。
日本では、何か授業中に質問したいことがあった場合、授業後に尋ねたり、先生から質問はあるか訊かれた時に質問するのが普通のことだと思いますが、欧米の学生は先生が話している途中であっても、質問があればその時に直ぐ手を挙げて質問していることに驚きました。
学生全体のモチベーションが非常に高く、刺激を受けました。日本では自分から発言することがあまりない私でも、周りの目を気にせず意見を積極的に述べることができる環境だったと思います。
しかし、私の英語力で伝えられることには限界があり、何度も悔しい思いをしたのも事実です。
わかる範囲で結構ですので、参加されたクラスの学生さんの国籍の比率を教えてください
受講していた2つのクラスとも、アジア系の学生、特に中国の方が多かったです。
日本人も何人かいました。
また、ヨーロッパやアフリカ出身の方もいました。
留学中、授業外で何か参加されたアクティビティはありますか(Movie nightやボランティア活動等)
参加は検討しましたが、結局参加は叶いませんでした。
大学にはどんな施設がありましたか? その中でもよく利用した施設があったら教えてください
ジムや図書館、カフェ、ショップなどが揃っていて学校の外に出なくても大抵の物は揃いました。
特によく利用したのは、寮の中にある談話室のような建物です。
小さな会議室のような部屋もあり、グループワークにも適していたため、主に課題をするために利用していました。
パーティーをしている学生もいて、寮に住んでいる人々の憩いの場所でもあったと思います。
滞在先(Accomodation)から大学までの通学はどうでしたか?公共の交通機関等は利用されましたか?
また、留学先エリアの交通の便はどうでしたか?
大学内の寮に滞在していたので、授業の教室までは徒歩でした。
ただ、寮があった場所は授業が行われていた建物から徒歩15分ほどだったので、同じキャンパス内ではありますが、近いという訳ではなかったです。
バスや電車などの公共交通機関は使いませんでした。
あまり治安が良くないと聞いていたこと、基本的に出掛ける時は複数人であったため、Uberを割り勘で利用することが多かったのが理由です。
滞在先(Accomodation)についての良かった点や悪かった点があれば、それぞれ教えてください
部屋にリビングルームがあったので、ルームメイトと会話をしたり、テイクアウトした食事をゆっくりと食べることもできました。
シャワーも部屋の中にあったので、非常に便利であったと思います。
しかし、部屋に冷蔵庫がなかったため、フルーツなどの生鮮食品を保管することができなかったのが少し不便でした。
街の雰囲気はどうでしたか?また、治安はどうでしたか?
UCLAの周辺は比較的治安が良かったと思います。
UCLAのキャンパス内も、学生以外の方も多くいましたが、特に治安が悪いと感じることはなかったです。
ダイニングホールを利用する際は、リュックサックや大きな荷物を持ち込むことができなかったのですが、多くの学生が鍵の掛かるロッカーを利用せずに、荷物を外に置いた状態でダイニングホールを利用していました。
アメリカでそのようなことをしても物を盗まれないということに驚きました。
授業のない日や週末は、主に何をして過ごしていましたか?
授業のない日は、課題を行なったり、ジムに行ったり、友人と観光やショッピングを楽しみました。
UCLAからサンタモニカ、ビバリーヒルズやハリウッドなどの人気観光地は遠くはなく、数人の友人とUberを使って訪れました。
一度、アナハイムに行く際にレンタカーを利用しましたが、遠距離の場合はレンタカーの方が便利であると感じました。
滞在先や大学の周囲にお気に入りのお店や場所があれば教えてください
大学があるウエストウッドにはたくさんのお店があり、美味しい日本食のレストランもありました。
また、In-N-Out Burgerというカリフォルニア発のハンバーガー屋さんもあり、とても美味しかったので何度か訪れました。
コーヒーが好きなこともあり、スターバックスにも散歩のついでなどによく行きました。
渡航先ではどのような通信サービス(Simカード等)を使用されましたか?
今までの経験からポケットWi-Fiなどよりもe-simが便利だと感じていたので、e-simを利用しました。
アメリカに到着後直ぐにインターネットを使うことができ、非常に助かりました。
データ使用量無制限の物を購入したので、通信制限などで困ることもなかったです。
留学先に持っていってよかったもの、そして逆に持ってきたけど必要なかったなと思ったものがあれば教えてください
細かい物ですが、S字フックや洗濯バサミが役に立ちました。
また、アメリカの洗濯機は日本のものよりも強いので、洗濯用のネットは必須だと思います。
必要なかったものは、日本の食べ物だと思います。醤油なども持っていきましたが、一度も使うことはありませんでした。
スーパーにもさまざまな日本食が置いてあり、日本食レストランも多く存在しているので、必要になったら直ぐに手に入れることが可能です。
渡航時にいくらぐらい持っていきましたか?また、その金額は十分でしたか?
現金は600ドル程持っていきました。
クレジットカードを主に使う予定であったので、現金はUberやレストランでの割り勘のみで使用しました。
割り勘をする時だけ現金を使用したので十分であったと思います。
留学中、平均して月いくらぐらい使いましたか?
物価が高いとは聞いていましたが、想像以上に高く、円安の影響もあったので予想以上にお金がかかりました。
交通費や観光の際のチケット代、外食費だけでも10万円以上はかかったと思います。
今回の留学は、就職活動に活かせそうですか?どのような点が活かせると思いますか?
活かせると考えています。
一つは語学力です。今回のプログラムに参加することが決定してからも英語資格試験に何度も挑戦し、スコアを大幅に伸ばすことができました。スコアだけでなく、目標に到達するための過程についても、就職活動に活かすことができると思います。
また、日本いては知ることのなかった考え方や様々な国の文化を学ぶことがき、視野が広がりました。
今回の留学を通して自身が成長したな、変わったなと思う面はありますか?
1番は英語力の向上だと思います。
1ヶ月半という短い期間でしたが、英語漬けの環境に身を置くことは英語力を伸ばすのに最も効果的であったと感じています。
また、自分の意見をしっかりと相手に伝えることが以前よりできるようになったと感じています。
授業においても、ディスカションなどで自分の意見を求められることが多かったのが理由です。
そして、他の文化の触れることで、自分のアイデンティティについても考えることができたと思います。
留学から帰国後の大学生活について教えてください
帰国してからは直ぐに大学の授業が始まり、忙しい日々を送っていますが、せっかく身に付けた英語力を失わないためにも英語の勉強は続けています。
しかし、英語を話す回数は減ってしまっているので、今後何らかの形で英語を実際に使う機会を作りたいと考えています。
留学中、何かトラブルはありましたか?また、どうやって対処しましたか?
私の周りには中国人の方が多く、中国語を使って話していることが多いように感じていました。
私は中国語を話せないので、会話に入れないことが何度かありました。
授業で行うグループプレゼンテーションの準備の際も中国語を使っているメンバーがおり、英語の授業なのに中国語で会話が行われているのはおかしいと思ったため、メンバーにせめて授業関連の話をするときは英語を使ってほしいと直接伝えました。
その後は英語で会話をするようになったので、直接伝えるのに勇気は必要でしたが、自分の意見を言って良かったと感じています。
留学前と比べて、語学力は上がりましたか?
主にスピーキング能力が向上したと感じています。
1ヶ月半の短い時間でしたが、徐々に自分の会話のスピードが上がっていることや相手に伝えられることが増えていることを実感できました。
現地でできた友人にも、会話スキルが上がっていると言われたことも自信に繋がりました。
授業を通して、日本語字幕のない映画や動画を多く観たので、日本語字幕なしでも映画を観られるようになったのも成長したことだと思います。
リスニングには元から自信があったのですが、訛りのある英語やネイティブスピーカーのとても速い日常会話を聴き取ることには苦戦しました。
「今から考えるとこれを留学前にやっておけばよかったな~」と思うことはありますか?
もう少し英語を勉強しておけばよかったと感じました。
英語力の向上を留学の目的の一つとして行きましたが、最初から想像以上に周りのレベルが高く、かなり苦労しました。
また、元々別の授業も取ろうと考えていましたが、私自身の英語力では付いていけないと思い履修しないことに決めました。
とても後悔しているので、もっと事前に学習してから行くべきであったと思います。
留学を終えた今、今後の目標があったら教えてください
この6週間で得られた英語力をさらに磨き続けることが一つの目標です。
TOEIC などの英語資格試験で今までより良い点数を取ることや、日常的に英語を使って会話することに力を入れつつ、最終的にはその英語力を活かして仕事ができればいいなと考えています。
これから皆さんの「後輩」となる学生へメッセージをお願いします!
このサマーセッションは6週間という短い時間のため、少し短いのではないかと思ったり、本当に自分のためになるのかと不安に感じることもあると思います。
しかし、6週間という短い時間であるからこそ、何事にも集中して取り組めると感じました。
また、自分が通っている大学を休学せずに参加できることや、UCLAというレベルの高い環境に身を置くことで、周りから多くの刺激を受けることができるのも良い点であると思います。
少しでも興味があるという方はぜひ参加してみてください。必ず自分の成長に繋がります。
くわしいレポートとたくさんの素敵なお写真をありがとうございます!
サマーセッションという短期間の間にしっかりと英語力が伸びた手ごたえを感じたとのこと、素晴らしいです!
「帰国後いかに英語力をキープしていくか」や、「英語を話すという習慣を続けていくか」というのは帰国生共通の課題だと思うので、SAFでもなにかフォローアップや帰国生向けのイベントも企画していけたらなと思います!
これからも応援しています!
本間 穂香
2023夏学期スタートのSAFグローバルアンバサダー。青山学院大学から、アメリカのカリフォルニア大学ロサンゼルス校へ留学。
Summer 2023