2023年夏、東京女子大学からアメリカのアーカンソー大学へ留学中の佐々さん。
留学を終えての振り返りや、これから留学する方へのメッセージなどを伺いました!
渡航時にいくらぐらい持っていきましたか?また、その金額は十分でしたか?
現金10万円と、カードに10万円持っていき、基本1か月ごと仕送りをしてもらっていましたが、旅行をしたり、服を買ったりしたので全く足りませんでした。
また、現地の電話番号を持っていなかったため割り勘アプリが使えず、友達にお金を返す時は毎回現金でやり取りをしていたので何回かお金をおろしました。
留学中、平均して月いくらぐらい使いましたか?
基本的には月に6万円強使っていたと思います。
しかし、二度旅行に行ったりお土産を買ったりして別途費用がかかりました。
今回の留学は、就職活動に活かせそうですか?どのような点が活かせると思いますか?
大いに活かせると思います。
英語力はもちろん、様々な国の人と交流したことによる視野の広さや異文化に理解があることは就活に活きると思いますし、苦労し自分なりにもがきやり切った経験は自分にとって自信になると思います。
また、世界中に人脈があることでもしかしたら思いがけないところで役に立つかもしれないと思います。
今回の留学を通して自身が成長したな、変わったなと思う面はありますか?
私が成長できたことは主に2つあります。
1つ目は英語力です。
正直、日本の大学でネイティブスピーカーによる英語の授業を受けていたこともあり、リスニングは得意だと思っていました。
しかし渡米して最初に直面したのも一番苦労したのもリスニング力でした。
教授が日本人の生徒に対して理解しやすいように話す英語と日常英語はスピード感も使われる単語も違う上に、人によっては強いアクセントのある英語で話す人もいるので最初は何を話しているのか分からなくて、上手く会話に馴染めず辛い思いをしました。
しかし帰国を控えた12月ごろには会話を楽しみ、自分の意見も徐々に言えるようになっていました。
まだまだ流暢に英語を喋れるわけではないし、聞きとれない時もありますが、海外に行くことが怖くないくらいには英語力が上がったと思います。
2つ目は、マインドです。
アメリカには日本よりも様々な生き方をしている人が本当に沢山居て、クラスにおじいさんや二児の母をしている人が居たり、大学院修士過程を取った後直ぐに就職せずに他の分野を学び始めている人などを自分の目で見て、スタートやゴール、成長スピードなどは人それぞれだし、人と比べて一喜一憂するのではなく、今目の前にあることに対して一生懸命取り組み過去の自分と比べるほうが、私には良いということに気づけました。
留学から帰国後の大学生活について教えてください
私の大学はこの留学が二年次後期の授業とみなされているため帰国してからまだ授業を受けていません。
留学中、何かトラブルはありましたか?また、どうやって対処しましたか?
大きなトラブルはありませんでしたが、強いて言うなら持参したパソコンが壊れてしまったこと、夜中に鍵を部屋の中に忘れてしまい朝まで部屋に入れなくなってしまったこと、夏の室内がエアコンの効きすぎで寒すぎたこと、寮で火事が起きた事です。
パソコンに関しては、前回のレポートで書いた通り大学からパソコンを無償で借りることができましたし、地域の図書館にも使えるパソコンがあったので困ることはありませんでした。
部屋から閉め出されてしまった時はリビングルームのソファーで一晩を過ごしました。夜中でなければ係の人に状況を伝えて鍵を借りることができます。
アメリカのエアコンはセントラル空調で自分で空調の調整ができないので自分の部屋では長袖長ズボンを履いて毛布にくるまっていました。授業を受けたりどこか外食に行く際は何か上から羽織れるものを持っていくようにしていました。
外の気温が40度近くても室内は16~20度くらいだったので寒暖差が辛かったです。
現地に住んでいる人たちは寒そうにしていなかったので驚きました。逆に冬の室内は暖かいので半袖半ズボンで過ごすことができます。
火事は夜中の3時頃に起きました。その時私は寝ていましたが、眠りの深い私でさえも飛び起きるほどの大きな警報音だったので直ぐに避難することができました。
幸い火事はごく小規模で(煙が感知されて警報が鳴っただけかも、、。)直ぐに部屋に戻ることができました。
留学前と比べて、語学力は上がりましたか?
上がったと思います。
語学力が数値で現れるようなテストを帰国後受けていないため感覚的な話になってしまいますが、前述したとおり渡米初期よりも友達の会話についていけたり、今までは会話を理解することに精一杯だったのに対して自分も意見を言えるようになったことは語学力が少しでも上がった成果だと思っています。
また、渡米の際も帰国の際も飛行機で隣に座った外国の方と雑談する機会がありましたが、留学前は相手の話を聴く割合が大きく質問されても短い返答で終わってしまい相手にかなりリードしてもらいながら会話をしていましたが、帰りの雑談では自分の話もしつつ相手に話題を振ることができ、留学前よりも話を膨らませることができたのではないかと思っています。ま
た、英語のポッドキャストや動画を見ている際に言っていることが以前よりわかることが増えたこともこの留学のおかげだと思います。
「今から考えるとこれを留学前にやっておけばよかったな~」と思うことはありますか?
主に3つあり、一つ目は、英単語を確実に覚えることです。
なんとなく聞いたことがあるという状態では使い物にならないので単語の意味が瞬時に分かるまで突き詰めて勉強をするべきでした。
二つ目は、色々な英語に触れることです。
学校の授業ではアメリカ英語やイギリス英語など限られたタイプの英語しか扱いませんが、英語は世界中で話されており、地域によってさまざまなアクセントがあります。日頃からいろいろな国の人の英語に少しでも触れていれば良かったと感じました。
私の友達にパキスタンから来た留学生がいましたが、アクセントが強く最初は英語を話しているのかパキスタンの言語を話しているのかすら区別がつきませんでした(笑)
三つ目はお金を貯めることです。円安の影響で少し遊ぶだけで直ぐにお金が無くなってしまうし、ニューヨークとシカゴへ二度旅行に行ったのでお金が足りなくなって、親に何度もお金を借りていました。
節約できるところは節約するべきですが、海外に行くこと、海外で生活することは頻繁にできることではないので、色々な貴重な体験をするためにもできるだけお金を貯めて行ったほうが絶対に良いです。
留学を通して発見したことを一つ教えてください。留学先のことでも、日本のことでも、ご自分自身のことでも構いません。
留学先で発見したことは、見ず知らずの他人に対して親切な人が多いことです。知り合いでなくてもドアを開けてくれたり、困っているときに声をかけてくれたり教えてくれたりしました。
また、道を歩いてていきなり洋服を褒めてくれたりするのですごく新鮮だったのと同時に嬉しかったです。帰国の日、大荷物で東京を歩いていて歩行者に荷物がぶつかってしまった際に、睨まれて舌打ちをされた時にはアーカンソーに戻りたいと思ってしまいました(笑)
また、アーカンソー大学は大学の組織の対応が丁寧でした。
日本の大学ではたらい回しにされたり、真顔で淡々と対応されることが多いですが、留学先では直ぐに対応してもらえた上に笑顔で親身になって話を聞いてもらえました。
留学を終えた今、今後の目標があったら教えてください
英語を使い様々な国の人と関われる仕事に就くことが夢で、客室乗務員になることが目標です。
そのために、TOEICで高得点を取ったり、異文化を理解することを頑張りたいと思います。また、留学でできた友達とのやり取りなどを通して留学で向上した英語力が落ちないようにしたいです。
これから皆さんの「後輩」となる学生へメッセージをお願いします!
頑張ってください!本当にあっという間に留学期間が終わってしまって今では夢でも見てたかのように思います(笑
せっかくのチャンスを悔いの残らない様に楽しんでください!!
素敵なお写真とレポートをありがとうございます!
私も留学中に住んでいたアパートが火事になって夜中に叩き起こされたことがあるんですが、もしかして留学中に家が燃えるのってよくあることなんですか!?!?笑
冗談はさておき、学生の住居として提供される建物には古いものも多いので、配線などから煙が……なんてことはよくあるようです。ご無事でよかったです!
旅行先でChicago Riverをバックにしたお写真もシェアして頂きましたが、実はその橋のすぐ近くにSAFの本部のビルがあります!
これからも応援しています!
佐々 美咲
こんにちは、佐々美咲です!
東京女子大学現代教養学部国際英語学科に在籍しています。趣味は音楽を聴くことと、バスケットボールです。