SAFは、「世界が不確実に感じられるときこそ、国際教育はより大きな意味を持つ」という信念のもとに設立されました。留学生の国際的な移動に長年携わってきた私は、開放と制限のサイクルを何度も目にしてきました。経済が揺らぎ、国境が閉じ、国際協力が脆く見えた時代もありました。私たちのパートナーによくお伝えしているように、国際教育や留学が困難な時期は、これまでの歴史の中でも常に存在してきたのです。そして今日、私たちは再びそのような時期の真っただ中にいます。
しかし、まさにこうした時代だからこそ、グローバルな学びは不可欠になります。国境が越えにくく感じられるからといって、学生がその先へと学びを広げる機会まで閉ざしてはなりません。世界が抱える課題は、孤立したままでは解決できないのです。地球規模の問題に真摯に向き合い、解決へと貢献できる若い世代が必要とされています。
国際学生モビリティの原点を振り返れば、このことはより明確になります。第二次世界大戦後の1950年、数名のアメリカ人学生がオーストリアへ1年間の留学に向かいました。その経験は彼らの人生を深く変え、のちにIES Abroadの礎となりました。若者が国際理解、協力、平和の精神を育むことこそ、未来への希望ある投資だという理念です。この信念は、現在のSAFとそのリーダーシップにも確実に息づいています。
IES Abroadは75年間にわたりこの使命を守り続け、SAFもまた過去25年にわたりその理念を引き継いできました。両組織に共通するのは、世界がどのように変化しようとも、学生が変革的な国際経験を得られるようにするという一貫したコミットメントです。
そして今日、私たちは新たな決意をもってこの使命に向き合っています。ビザの不確実性、地政学的変化、そして世界が直面する新たな課題がある今だからこそ、留学へのアクセスは縮小ではなく拡大されるべきだと信じています。
そのためには、より多様な学生への機会提供、大学とのパートナーシップ強化、そして複雑化する社会を学生とそのご家族が乗り越えられるよう寄り添う姿勢が求められます。
今は確かに困難な時期です。しかし同時に、未来を形作る重要な時期でもあります。IES Global、IES Abroad、そしてSAFは、焦点を失わず、前向きに、国際教育がよりつながりのある未来を創り出す力を信じて取り組み続けます。
心を込めて、
キャロル・カーモディ
IES Global 国際パートナー開発 シニア・アソシエイト・バイスプレジデント
SAF共同創設者