自然災害、政治的混乱、健康上の緊急事態、異常気象——こうした出来事は、現代の世界において避けて通ることはできません。重要なのは、現地の状況を把握し、迅速かつ冷静に、そして何より学生の安全と利益を最優先に行動できる、信頼できるパートナーがいるかどうかです。
2025年1月にロサンゼルス地域を襲ったカリフォルニア山火事において、SAFはまさにその役割を果たしました。
当時、SAFは南カリフォルニアに複数の学生とプログラムを展開していました。UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)およびカリフォルニア州立大学ロングビーチ校(CSULB)に在籍する長期留学生に加え、1月実施予定のUCLAエクステンション短期プログラムが2件予定されていました。
その後、学生の安全確保と学業継続を両立させるため、SAFは多層的な対応を実施しました。
Immediate safety checks and communication
迅速な安否確認と情報共有
1月7日に山火事が発生すると同時に、SAFスタッフは影響を受ける可能性のあるすべての学生に電話で連絡を取り、安否確認を行いました。また、学生にはUCLAの「BruinALERT」、CSULBの「BeachALERT」といった、各大学の公式緊急通知システムへの登録を案内しました。これにより、大気の状況、キャンパスの閉鎖情報、避難の可能性などをリアルタイムで受け取ることができるようになりました。
その後のフォローアップメールでは、これらの案内を改めて強調するとともに、SAFの24時間緊急連絡先を共有し、困ったときにすぐ相談できる体制を明確にしました。
なぜ重要だったのか:明確なコミュニケーション
緊急時には、正確で分かりやすい情報共有が、不安や混乱を防ぎます。SAFは、学生が噂やSNSに頼ることなく、大学とSAFの両方から公式な情報を受け取れる環境を整えました。
継続的な状況監視と連携
IES危機管理チーム(CMT)の指揮のもと、SAFスタッフは山火事の拡大状況、大気汚染レベル、大学の判断を日々確認しました。
火災はUCLAのウェストウッドキャンパスから約13キロ圏内まで接近しましたが、避難命令は出されませんでした。UCLAでは一時的にオンライン授業へ移行した後、対面授業が再開され、CSULBでは煙の影響以外に大きな支障はありませんでした。
なぜ重要だったのか:正確で最新の情報
SAFは、地方自治体、大学、滞在先からの確認済み情報に基づいて対応を行い、不要な混乱や過剰な対応を避けながら、的確な判断を下しました。
リスクの高い学生への先回りした避難支援
あるSAF参加学生は、避難区域から約5キロのオフキャンパス住宅に滞在していました。正式な避難命令は出ていませんでしたが、SAFはリスクが高いと判断し、早期に行動を起こしました。
スタッフは学生と毎日連絡を取り、住宅提供者と連携し、さらにSAFの保険パートナーであるCISIに状況をエスカレーションしました。その結果、避難支援が早期に適用され、状況が悪化する前に一時的な移動が可能となりました。
なぜ重要だったのか:迅速で備えのある対応
正式な命令を待つのではなく、予防的な判断を行うことで、学生が安心して行動できる環境を確保しました。
学業継続への配慮
1月中旬に予定されていたUCLAエクステンションの特別プログラムは、UCLAと協議のうえ2月中旬へ延期されました。SAFは滞在先と調整し、同じ条件・同じ費用で住居を確保。その結果、日程変更の影響で参加できなかった学生は1名のみで、プログラム自体は無事に実施されました。
1月下旬の別のUCLAエクステンションプログラムは予定どおり実施されましたが、影響地域を避けるため、文化体験の内容を一部変更し、ゲッティ・センター訪問をハマー・ミュージアム訪問へと切り替えました。
なぜ重要だったのか:学びと体験を止めないために
学生の安全を最優先にしながらも、学業と文化体験を可能な限り維持するためには、綿密な調整と強固な大学との連携が欠かせません。
SAFのサポートは教室の外でも続く
SAFの役割は、留学プログラムを手配することだけではありません。現地に常駐するスタッフと、数十年にわたり緊急対応の経験を積んできたIESグローバルチームの支援により、予期せぬ事態にも迅速に対応できる体制を整えています。
SAFでは、学生の健康と安全を最優先に考えています。高度な訓練を受けた現地スタッフ、24時間対応の緊急サポート、世界情勢の継続的なモニタリング、包括的な海外保険など、SAFが実施している安全対策について、ぜひ引き続きご覧ください。