2022年の秋からスペインのレオン大学に語学留学中の
SAFグローバルアンバサダー、相原 光璃さんから第二回目のレポートが届きました!
留学生活が始まって約半年。最初の学期の振り返りや、現地での生活の様子を聞いてみました。
今期おもしろかった授業や、苦手だった授業があったら教えてください
語学学校に通っていたのでスペイン語の授業しかありませんでしたが、基本的に一日の授業は1コマ2時間の2コマ構成で1コマ目が文法、2コマ目がコミュニケーションの授業です。
1コマ目と2コマ目では先生が変わりますが、2コマ目では1コマ目で学んだ文法を実際に使って会話や文章の読解を行います。
私は2コマ目のコミュニケーションの方が面白かったです。
コミュニケーションなので、しりとりやクラスメイト全員で意見を出し合い物語を完成させていくアクティビティがあります。
その日に学んだことをすぐに使うことで復習にもなりますし、伝えられることが増えていくことは言語学習へのモチベーションにもなります。
授業の雰囲気はどうでしたか?
学期の最初にレベル分けテストでクラスが決まってからは、基本的にクラス替えはなく、半年間のプログラムに参加します。
1コマ目の文法の授業は、日本の高校で受ける英語の授業に近く教科書に沿って動詞の活用や文型など新しく学び、その後練習問題を解きます。
1コマ目は2コマ目のコミュニケーションに比べるとしっかりと勉強!という雰囲気があります。
一方で2コマ目はもう少し肩の力を抜いて楽しめます。クラスは15人程度の少人数ですので、わからないところも質問しやすいです。
わかる範囲で結構ですので、今期の学生さんの国籍の比率を教えてください
私のクラスにはオーストラリア、トルコ、ロシア、カメルーン、コートジボワールからの生徒がそれぞれ一人ずついますが日本人が8人ほどいます。
今年は特に日本人が多いそうです。一つ上のクラスには、アメリカからの生徒が多く居ます。
今期、授業外で何か参加されたアクティビティはありますか(Movie night等)
学校が主催する少し遠くまで行く遠足が1か月に2回ほど週末に開催されていますが、私は予定が合わず参加することが出来ませんでした。
木曜日の放課後にもレオン市内を観光する小さな遠足も数回開催されます。
これには一度参加し、レオンのカテドラルに行き、内部を鑑賞しました。現地で引率の先生と会うことになります。
どの遠足でも先生が歴史や壁画の意味、建物の構造などをスペイン語で説明してくれます。
かなり難易度の高い単語もあるのですべて聞き取り理解するのは難しいかと思います。
しかし、時期によりますが、そこまで大人数で行くわけではないので先生に質問するとより詳しく、簡単な言葉で教えてくれます。
大学にはどんな施設がありましたか? その中でもよく利用した施設があったら教えてください
語学学校なので建物は一つで教室と事務所しかありません。
しかし、学校の目の前には公園があり秋にはとてもきれいな紅葉が楽しめますし、レオンの祝日にはフードトラックが集まるフェスティバルも開催されています。
さらに、徒歩圏内にカフェやレストランが多くあります。
レオン大学の図書館は語学学校から徒歩で行くと45分ほどかかってしまいますが、公共の図書館が近くにあります。
本を借りるにはNIEというスペインでの身分証明書が必要になりますが、自習室は身分証なしでも使用できます。
食堂(カフェテリア)はありましたか? またその料金設定はどうでしたか?
学校の建物内にはカフェテリアはなく、少しのお菓子と飲み物用の自販機とコーヒーマシーンしかありません。値段設定は街中にある自販機同じです。
学校は2時までで、スペインでは2時から4時に昼食をとるのが一般的なため、学校が終わってから家に帰り、家で昼食を取ります。
しかし、朝から2時まで何も食べないとお腹がすいてしまうため、多くの人が1コマ目と2コマ目の間にある30分の休憩時間に持参したスナックやフルーツを食べたりスーパーやカフェに行ったりしています。
滞在先から大学までの通学はどうでしたか? 交通機関等は利用しましたか?
私の家は学校まで徒歩15分で、私のクラスメイトには公共交通機関を使用して通学している人はいませんでした。
ほとんどの人が徒歩30分圏内に住んでいました。
少し遠くに住んでいる人は、自転車で来ている日もありました。レオンにはシェアバイクがあります。
滞在先についての良かった点、悪かった点を教えてください。
私はホームステイをしていました。
ホストファミリーはホストマザー1人で、留学生も私だけだったので2人で暮らしていました。
他の人がいないので、マザーと会話をする機会が多く最初は大変でしたが、時が経つにつれて多くのことを話せるようになりました。
家でもスペイン語の練習が出来て良かったです。
洗濯や炊事、掃除まですべてホストマザーがやってくれたので、とても快適に過ごすことが出来ました。
ホストマザーの作る食事は野菜が中心でおいしかったです。食べたいものを言うと作ってくれました。
部屋も広く十分な収納と勉強机が完備されていました。
専用のバスルームがあり、時間を気にせずトイレとシャワーが使えました。
悪かった点は2つあります。
1つ目はシャワーのお湯がぬるかったことです。
レオンは冬にはマイナスの気温になることもあるほど寒い地域ですが、湯舟はなくシャワーだけですし、お湯の温度もぬるめなので風邪をひかないように気を付けなければなりません。
2つ目は自室の勉強机がある場所に電波が入らなかったことです。
インターネットで調べ物が出来なかったため、ホストマザーに頼んで食卓で勉強をしていました。
滞在先の街の雰囲気はどうでしたか? また治安はどうでしたか?
レオンはバルセロナやマドリードの様に大きな町ではない為、地域の結びつきが強いように感じます。
住んでる地域でのちいさなお祭りが頻繁に開催されています。
私も友達のホストマザーに誘われて近所の人達で、公園でパエリアを作って食べる会に参加させてもらいました。和気合愛とした雰囲気でした。
小さな町なので皆、行きつけのバルがあります。通うとお店の人とも仲良くなれます。自分のお気に入りを見つけるのがとても楽しかったです。
レオンの町の人々は、この町のシンボルともいえるカテドラルをとても大切にしていて、大きなイベントごとやお祭り、クリスマスマーケットもすべてカテドラルの前の広場で行われます。
都会の喧騒とはかけ離れた落ち着いた街です。
そのため、治安が良く、夕食の後や、旅行から遅くに帰ってきても1人で夜道を歩いて問題ありません。
休日はどのように過ごしていましたか?
私は、とにかく色々なところに旅行に行きました。
スペイン国内ではバルセロナ、マドリード、バスク、バレンシア、バジャドリッド、カナリア諸島に行きました。
国外はイギリス、フランス、モロッコに行きました。
現地にいる友人に会いに行くことが多かったですが、スペインで新しくできた友人と中を深めるために少し遠出をしたりもしました。
旅行に行かなかった休日には友人宅に集まり、自分の出身国の料理をふるまい合っていました。
特にメキシコ人の友人が作ってくれた本場のタコスがとてもおいしかったです。
私も餃子や鍋、焼きそばを作りました。皆気に入ってくれて嬉しかったです。
毎週金曜日の夜に日本語を学んでいるスペイン人との交流会があり、アクティビティの後には皆で飲みに行っていました。
交通の便はどうでしたか?
レオンにはローカル鉄道はありません。
レオン内を移動したい場合には徒歩かバス、シェアバイクしかありませんが、ほとんどが歩いて行ける場所にあります。
ショッピングモールは少し遠くバスに乗らなければなりませんが、バスの本数は少なく時間通りに来ることも、あまりありません。
マドリードまでは新幹線の様な電車で2時間、バスだと3時間半から4時間かかります。
電車の方が早く快適ですがバスの2倍の値段するので、私はいつもバスを使っていました。回数券を買えば、50ユーロほどで2往復できます。
レオンにも空港はありますが中心部から離れている上にバルセロナ行きしか飛んでいません。
他の場所に行きたい場合には、1度マドリードの空港まで行く必要があります。
スペイン県内の移動であれば大抵は電車で行くことが可能ですが移動に半日はかかります。
レオンは交通の便がいいとは言えないと思います。
スペインからのレポート、ありがとうございます!
第一回に引き続き、素敵な写真をたくさん送って頂きました。
授業外でも生のスペイン語に触れ、学ぶことができるのはやはり留学の醍醐味ですよね!留学先で出会った友達と一緒に出かけたり、料理をしあったり……レポートからも楽しそうな様子が伝わってきました。
最終レポートもお楽しみに!
相原 光璃
2022年の秋学期スタートのSAFグローバルアンバサダー。立教大学からスペインのレオン大学へ留学。