
すべては、「アジアの学生たちに世界を開く」というビジョンから始まりました。
それから25年、そのビジョンは今やグローバルなムーブメントへと成長を遂げています。
SAFは2025年5月27日(火)にNAFSA年次大会に合わせ、サンディエゴのミンゲイ国際博物館でSAF年次レセプションを開催しました。
このイベントは、SAFの25周年という大きな節目を記念するとともに、「国際教育を通じて学生たちに世界への扉を開く」という設立当初のミッションを祝う場となりました。
その壇上でSAFの共同創設者キャロル・カーモディは、2000年当時を振り返りながら次のように語りました。

「2000年を思い返すと、本当に遠い昔のように感じます。私の大好きな子ども向け絵本『ちいさな機関車』の “できる、できる” というフレーズが頭に浮かびました」
「もちろん、アジアで米国の非営利留学支援モデルを展開できると信じていたのは私だけではありません。学生たちにより多くの留学の機会を提供したいという、国際教育に情熱を持つ仲間たちがいたからこそ実現できたのです」

この25年にわたるSAFの成功の鍵は、何よりもその強固なパートナーシップにあります。SAFおよびIES Abroadで、戦略・新事業イニシアチブ、アナリティクス担当バイスプレジデント(Vice President for Strategy, New Business Initiatives & Analytics)を務めるアンバー・メルシエ(Amber Mercier)は、2017年の両社合併で生まれた強力な相乗効果について次のように振り返りました。
「IESは5年近くをかけて、同じ価値観や学生第一の理念を持つパートナーを探していました。そして、それをSAFに見出したのです」 「SAFとIES Abroadは、これまでに18万6,000人を超える学生に教育の機会を提供してきました」
さらにメルシエは、IES AbroadがSAFに惹かれた理由として、そして今もなおSAFを他の組織と一線を画す特長として、以下の3つの卓越した点を挙げました。それは、「非営利組織としての土台」、「揺るぎない学生中心の姿勢」、そして「学問的卓越性へのこだわり」です。
「これらの特長は偶然に生まれたものではありません。2000年にSAFが設立された当初から、そしてその後のすべての歩みにおいて意図的に下された数々の決断によって築かれてきたのです」
SAFの使命が今なお多くの人の共感を呼び続けている理由のひとつに、リーダーシップを担う人々の経験があります。たとえば、SAFのエグゼクティブディレクター、ザカリア・サイモン(Zachariah Simon)もそのひとりです。かつて自身も留学生だったサイモンは、海外留学がもたらす影響や、国際的なパートナーシップに込められた深い意味について、個人的な体験を交えて語りました。
「ちょうど20年前の8月、私は日本で自分自身の人生を変えるような留学体験を始めました」 「その冒険は、私の世界観を大きく広げ、国際教育への情熱に火をつけてくれました。きっとこの会場にいる多くの方も、同じような思いを抱いているのではないでしょうか」

当時のサイモンは、どのような機関が関わっていたおかげで自分の経験が実現できていたのか、あまり深く考えていなかったと振り返りました。「私は文化を吸収したり、美味しい料理を食べまくったりするのに夢中で、たぶん大学のリスク管理チームにとってはちょっとした頭痛のタネだったことでしょう」と、彼は冗談めかして語りました。「ですが、今、この分野で15年以上仕事をして、大学の強力なパートナーシップがなければ、自分の経験はありえなかったと理解しています」
こうしたパートナーシップは、SAFのモデルの支えであり続けています。キャンパスの国際化に取り組む教育機関のおかげで、SAFはアジアはもちろん、その先の地域にまで学生たちに意義あるグローバルな機会を提供し続けています。
SAFの25周年記念レセプションでは、そのような共通の情熱が間違いなく表れていました。長年の大学パートナーやIES Abroadの同僚、そして中国国際教育交流協会(CEAIE)から40名以上の代表者を含む200名を超えるゲストが一堂に会し、祝い、会話を楽しみ、つながりを深める一夜となりました。25年間にわたって成功を収めた協力に対する感謝の印として、ゲストには、愛らしいマスコット、サフィー(Saffy)の特別で豪華な「25周年記念」エディションのぬいぐるみが贈られました。

「私たちが25年前にSAFを始めた理由は、今も変わっていません」とカーモディは出席者に語りかけました。「ですから、今宵私たちが祝う25年の旅路、そして来たる25年に向けて乾杯しましょう。お越しくださりありがとうございます。そして今後も引き続きSAFをサポートいただけるよう、よろしくお願い申し上げます」