ロンドンのシアターナイトと、私が直面した学びの挑戦

イギリスでは、日常的に劇場に足を運ぶ文化が広く根付いていることで知られています。受賞歴のあるミュージカルから、前衛的な演劇、長年愛されてきたクラシック作品まで、ウエストエンドの舞台は、その完成度の高さと圧倒的な表現力で世界的に有名です。そうした背景から、ロンドン滞在中にぜひ観たいミュージカルをいくつもリストアップしていました。

なかでも、私にとって最高の選択だったのは、アニメ『サウスパーク』の制作者が手がけたブロードウェイ・ミュージカル・コメディ『ブック・オブ・モルモン』を観劇したことです。本作は、2014年のローレンス・オリヴィエ賞で最優秀新作ミュージカル賞を含む4部門を受賞した作品で、その完成度の高さは期待以上でした。緻密に構成されたストーリー、奥深いメッセージ、そしてユーモアあふれる俳優陣のパフォーマンスによって、私は作品の世界に完全に引き込まれました。

このように、芸術や文学が高度に発展した環境に身を置いたことで、ミュージカルという表現分野への関心が一層高まり、より専門的に学びたいという意欲も芽生えました。こうした異文化体験は、課外活動の幅を広げるだけでなく、自分自身の中に鮮やかで忘れがたい印象を残してくれたと感じています。

一方で、学業面においても印象深い経験がありました。授業で行ったリサーチプロジェクトでは、複数のパートから成るレポートをグループで作成する必要があり、その中でも特に重要だったのが「方法論(メソドロジー)」の章でした。このパートでは、研究全体のアプローチを客観的に検証・評価するための、批判的思考力が求められます。普段はクリティカル・シンキングに慣れていなかった私ですが、担当としてこのパートを任されることになりました。

案の定、聞き慣れない概念や定義に数多く直面し、戸惑いや挫折を感じる場面も少なくありませんでした。それでも、レポートの質を高めるために粘り強く取り組み、重要な論点を一つひとつ整理していくうちに、次第に批判的思考そのものに面白さとやりがいを見いだすようになりました。

この挑戦的な経験は、リサーチスキルだけでなく、聞く力、考えを整理して伝える力、説得力、自己管理能力、そしてチームワークといった、専門性に直結する力を総合的に高める大きな機会となりました。その結果、完成したレポートから多くの知識を吸収し、学びの成果を最大限に得ることができたと実感しています。

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