SAF日本事務局年次総会で海外留学機運の再燃が話題に

·
お知らせ
Japan Symposium 2024_3

東京で開催されたSAF日本事務局の年次総会では、グローバル教育の目覚ましい復活と、海外留学の機会に対する学生の関心がかつてないほど高まっていることが浮き彫りになりました。

2024年2月22日に東京の昭和女子大学で開催された本総会には、SAF日本事務局大学ネットワークの国際関係担当の学部の教職員の皆様、ならびに関連団体や今後加盟が予定されている大学のスタッフの皆様にお集まりいただき、海外留学がもたらす変革的な影響について発表や意見交換が行われました。

 

総会の裾野を広げるための新たな参加形式

2024年のシンポジウムでは、対面とオンラインどちらの形式での参加にも対応できるハイブリッド形式で開催。これは日本全域における地理的な距離を埋めて、すべての加盟大学が所在地に関係なく参加できるようにするために取り入れられた試みです。 

東京を拠点とする大学と遠方の大学から25の機関と60名の代表者の皆様をダイナミックなバーチャル空間にお招きして、今回もお陰様をもちまして盛会となりました。 

Japan Symposium 2024_2

 

しかしながら、大学間のつながりを深め、直接的な意見交換を促進するには直接顔を合わせての交流に勝るものはないことを改めて実感した次第で、SAFは2024~2025年のシンポジウムについて現地開催形式のみに戻すことを発表いたしました。この転換は、SAF日本事務局のネットワークのコミュニティ精神と協業の可能性をより豊かなものにするというコミットメントを重視したことによるものです。

 

SAF日本事務局:進捗状況と最新情報

SAF日本事務局とIES Abroad Tokyoの共同開催となる本総会の議題は、進化する国際教育の状況についての洞察を参加者と共有することでした。 

総会のハイライトは、SAF日本事務局ディレクターであるBrett Rummingerによる、この地域におけるSAFとIES Abroadの活動についての総括的な最新情報でした。 

Japan Symposium 2024_5

 

Rummingerは、SAFが主催するさまざまな情報セッション、セミナー、ワークショップに加え、在籍大学での海外留学フェアへの積極的な参加を通じて海外留学への関心が急激に高まっていることを強調したプレゼンテーションを展開しました。 

ホスト大学、韓国や中国のSAFとの国境を越えたウェビナーが多数開催されたことに加え、問い合わせやアドバイスセッションが大幅に増加し、すでに昨年を上回る件数となったことで、海外留学の機会への関心が再び高まっていることが浮き彫りとなりました。 

SAF独自のプログラムに寄せられる熱意はパンデミック前のレベルと肩を並べるほどで、完全な回復とグローバル教育への新たな関心に向けた前向きな傾向を表しています。

 

ソートリーダーシップを通じて変化を推進する

登録傾向の改善や先進的な教育モデルの開発に関する戦略的なディスカッションも行われ、東洋と西洋の教育システムのギャップを埋めるソートリーダーとしてのSAF日本事務局の役割も明らかとなりました。

基調講演では、SAF日本事務局のガイダンスにより成功したパートナーシップやプログラムモデルの概要が説明されました。このようなコラボレーションの利点を具体的に示すために、IES Abroad東京センターに焦点を当てて、広範な学術体験や文化体験に応えるためにカスタマイズされたプログラムを紹介しました。 

また、シンポジウムは、不利な立場にある学生の支援から日本の大学における学部主導型プログラムの統合まで、グローバル教育における現代の課題と機会を取り上げて話し合うフォーラムとしての機能も果たしました。 

こうした談話を裏付けてくれたのは参加者個人からの声でした。そのひとりである昭和女子大学の学生、齋藤萌々香さんは、アリゾナ州立大学での体験と、SAFの取組みを通じて得た人間的・学術的な成長について語ってくれました。

日本の学生が海外留学にどの程度関心を持っているのかを調査するためにシンポジウムの前にアンケートを実施し、在籍大学にデータや洞察を共有するよう求めたところ、結果は肯定的で、ほとんどの大学ではパンデミック以前と同レベルかそれを上回る数の学生が海外に留学していることが明らかになりました。 

最後に行われたブレインストーミングセッションでは、参加者は小グループに分かれ、まだ海外留学を考えていない学生により効果的にアプローチするための戦略を出し合いました。このような学生が留学に向けて大事な第一歩を踏み出すには、どのような励ましや情報が必要でしょうか? 

その他のイベントでは、包括的かつ革新的に取り組むSAF日本事務局の姿を紹介するとともに、国際教育の未来を形作る上でSAF日本事務局が果たす重要な役割について明らかにしました。

 

コミュニティの醸成と将来の方向性の策定

世界の料理が楽しめる近くのレストランでの賑やかなレセプションで幕を閉じたイベントの後も、大勢の人が夜遅くまで残っていました。和気あいあいとした雰囲気で、気軽な会話やネットワーキングの機会として最適な空間となり、学術コミュニティの絆がさらに深まりました。

Japan Symposium 2024_1

 

SAF日本事務局の次回のシンポジウムは京都外国語大学で開催される予定です。教育の創意工夫、文化交流、ソートリーダーシップを育成するという伝統を継続していくことをお約束します。

複雑化するグローバル教育の課題に挑み続けるSAF日本事務局。そのリーダーシップと革新的なアプローチで、相互のつながりを深め、理解し合える世界をつくるために今後も重要な役割を努めてまいります。


保護者 在籍大学スタッフ 留学先大学スタッフ
留学関連情報 大学・企業向け