みなさんは、普段どのように授業を受けていますか?
ノートをアナログで取りたい人や、デジタルで管理したい人。一言一句きっちり書き留めたい人や自分の考えをまとめる記録として残している人、そもそもノートは取らない人など、皆さんそれぞれ独自の方法があるでしょう。
当たり前のことですが、大学ではほとんどの教授が授業中にノートをとることを推奨しています。
とくに母国語以外の言語で学ぶ留学生は、ローカルの生徒より予習や復習に時間がかかることが多く、自分にあった効率的な勉強方法を見つけることが重要です。
そこで、今日はノートの取り方をいくつかご紹介したいと思います。
アウトライン・メソッド
これはシンプルで一般的なノートの取り方で、ノートの構成に重点を置き、箇条書きで要点をまとめる方法です。
アウトライン・メソッドの長所としては、
- 講義内容を論理的に整理することができる
- シンプルで手軽な方法なので授業に集中しやすい
- ノートをすっきりときれいにまとめることができる
などの点が挙げられます。
逆に、ストーリーベースやイメージ(視覚)ベースで記憶をする人とっては少し使いにくいノートになるかもしれません。
センテンス・メソッド
こちらも一般的なノートの取り方ですが、講義の内容を文章で記録するのでアウトライン・メソッドよりも流れや詳細が分かりやすいのが特徴です。
とくにこの方法は
- とにかく文字を書いて記憶したい人
- 話を聞きながら要約する力を鍛えたい人
にオススメです。
口頭での説明が多い講義などで、話を聞きながら脳内で要約しつつその内容を自分の言葉でまとめ直す必要があるので、他の方法よりも授業中の作業的な負担は大きいかもしれません。
ただ、やはり他の方法よりも情報量が多いノートを作ることができ、素早く的確に要約する力を身につけることができれば一生の財産となるでしょう。
コーネル・メソッド
アメリカの名門コーネル大学のWalter Pauk教授が学生のために開発したコーネル・メソッドでは、まずページを
- ノート
- キーワード
- サマリー
の3セクションに分割することからスタートします。
ページの一番上にタイトル、左側のセクションにはキーワードや質問、そして右側の広い部分に主要なポイントを記入し、下段にその講義の要約を書き入れていきます。
この方法はレクチャーごとに情報を整理し要約を作成することで、
- 情報処理能力の向上
- 自分の言葉を使ったアウトプット
のための練習にもなります。最近では、
など、あらかじめコーネル式でノートを取りやすいレイアウトのノートも販売されているので、毎回ノートに線を引くのが面倒な人も安心!
講義のキーワードや要約が一目で分かるノートが作成できるので、復習の際にも便利です。
ボックス・メソッド
三つ目は、ノートに取る内容ごとにボックスを作り、分けて記入する方法です。関連する内容を全て一つのボックスの中に記入することで、視覚的に分かりやすいノートを作ることができます。
アナログではボックスを書く代わりにノートに付箋を貼ってまとめる「付箋ノート」が、デジタルではTrelloやNotionなどのカンバンボードを使った情報整理が、このボックス・メソッドに近いのではないでしょうか。
イメージ記憶が得意な人はもちろん、iPadなどのタブレットでノートを取る人にも人気がある方法です。
マッピング・メソッド
最後にご紹介するのは、ボックス・メソッドをさらにシンプルに視覚化したようなマッピング・メソッドです。
マッピング・メソッドは
- キーワードを俯瞰的に眺めることができる
- キーワード同士の関連性や講義の流れをシンプルに視覚化できる
などの長所がありますが、復習する際には情報を補完するためにもう一度ノートをまとめ直す必要があるという短所もあります。
ここまでノートの取り方をいくつかご紹介してきましたが、最終的に自分にぴったりの方法を見つけるためには、やはりいろんな方法を試してみるのが一番です。
SAFの個別相談でも、IELTSなどの語学試験の勉強方法に関する質問や、留学先で勉強について行けるか不安だというご相談を頂くことが多いです。
より楽しく充実した留学生活を送るため、この機会にぜひ留学準備の一環として改めて自分にあったノートの取り方を確認してみてください!