【留学体験記】2025年夏季 分野別短期研修 鹿島 優亮さん【バルセロナ】

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鹿島 優亮

2025年8月31日(日)~9月14日(日)の期間中に開催された、夏季の海外で学ぶ分野別短期研修。

その「バルセロナで学ぶサステナブルな都市づくり (Sustainable Urban Development in Barcelona, Spain) 」プログラムに参加された鹿島 優亮さんからレポートが届きました!

 

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今回プログラム参加を決めた理由は何ですか?

 

私自身、今年の2月に1ヶ月間オーストラリアへの短期留学を経験し、また海外に行きたいという強い思いはありましたが、就職活動との兼ね合いもあり、1ヶ月海外に行く余裕はなかったため2週間という期間は自分にとってベストでした。

 

また、昔からヨーロッパに行ってみたいという思いがあり、その中でも大学の第二外国語の授業でスペイン語を2年間履修していたことから英語だけではなくスペイン語も話してみたいという思いから今回の短期研修への参加を決めました。

 

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現地到着後のオリエンテーションの内容や雰囲気を教えてください

 

バルセロナ空港に到着後、IESスタッフの方々が優しく迎え入れてくださり、一緒にバスに乗って寮に移動しました。

オリエンテーションは翌日、地下鉄に乗り、urquinawaという場所にあるIESセンターで行われました。

オリエンテーションは簡単な自己紹介のあとスペインに関する簡単なクイズを行い、終始盛り上がりつつ穏やかな雰囲気で始まりました。

その後は2週間の活動内容や注意点等の説明を受けました。特にスリには注意が必要だということを何度もSAFのスタッフさんから言われました。

 

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現地でプログラム中のサポートは十分にありましたか?

 

プログラム中は常に日本語に通訳してくださるスタッフの方がいたので言語面での不安はありませんでした。

また、フィールドワーク中は2つのグループに分かれて行動する場面が多々ありましたが、英語に不安がある人は日本語に訳してくださるグループに、英語にチャレンジしたい人は英語のみのグループにと選ぶことができるのでせっかくなら英語を頑張りたいという方への配慮もあったのではないかと思います。

 

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プログラム中、一番楽しかった/印象に残ったアクティビティ・イベントは何ですか?また、それはなぜですか?

 

タパスクッキングが印象に残っています。

数グループに分かれて何種類かの料理を作るというもので、ここでも英語のみのグループと日本語に訳してくださるグループに分かれての調理だったので英語が苦手な方でも安心して参加できると思います!

 

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また、調理の合間に他のグループの様子を見てみると、どのグループも盛り上がっており、タパスクッキングを通じて参加者同士がさらに仲良くなれたと感じました。

ちなみに私は千葉大学の友人と2人でクレマカタラーナというカタラーニャ地方の伝統的なデザートを作っていたのですが、必要な材料をボウルに入れて混ぜ、フライパンの中でも混ぜるなどほとんど混ぜる作業だったので、他のグループに比べると盛り上がるポイントがなく二人で羨ましがっていた記憶があります🤣

 

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最終的に完成したクレマカタラーナはとても美味しかったので今ではこのエピソードを含めていい思い出です。

また、後日IESスタッフの方からレシピをいただいたので、日本でも時間を見つけて作りたいなと思っています。

 

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プログラム中、一番楽しかった/印象に残ったフィールドスタディー(会社見学など)は何ですか?

 

Green corridorの見学が印象に残っています。

Green corridorとは日本語では”緑の回廊”と訳され、森や緑地を連続的につなぐことで、都市の中に緑のネットワークを作るという考え方です。

 

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最終発表のテーマだったということもあり、見学前から興味があったというところもあるのですが、歩行者の足元を照らすためにあえて下向きの街灯を設置しているということや誰でも利用することができるベンチを設置することで憩いの場を作るなど人を想った街づくりに感心しました。

 

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実際に、プログラム最終日のfarewell dinnerの前に少し時間があったので近くのカフェでストロベリースムージーを購入し、ベンチに座って飲んでいたのですが、背の高い緑が生い茂っている木が至る所に生えているのでとても涼しく、心地よい空間でした。

 

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プログラム中、印象に残ったゲストレクチャー(ゲストスピーカーを招いての講義)は何でしたか?それはなぜですか?

 

在留資格のない移民の方がまちに住むことができるように職業訓練をし、最終的には就職先を見つけることを目標にしているプロジェクトの取り組み事例をお聞きしました。

実際に友人がCIE(在留資格がない人が連れていかれる刑務所)に入れられてしまったという経験から今の時代にこんなものがあってはいけないという想いもあったということで、このような取り組みがもっと広がっていくとともに、いつかこのような取り組みが不要になるぐらい人と人とが共存していける社会になればいいなと願っています。

また、IESセンターから徒歩14分のところにある「Mescladis del pou」というレストランは100%が職業訓練をしている人や経験した人が働いていて、スペイン料理だけでなく様々な国の料理を食べることができる場所になっているとお話しされていたので機会があれば行ってみて欲しいです!

 

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英語でディスカッションまた会話する機会は多くありましたか?

 

授業中は講義形式になっており、先生から意見を聞かれることはありましたが全員が発言する場面は少なかったので英語を話す機会は多くはないと感じました。

日本の大学での授業だと教授が一方的に講義をする形が一般的だと思いますが、今回のプログラムでは先生が指名する形ではなく、自主的な発言を求めていたように感じました。
英語での伝え方が分からなければ通訳の方が日本語から英語に訳してくださるので授業を受け身で聞くのではなく、日本語でもいいので発言することを意識することが重要だと思います。

 

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最終発表(プレゼンテーション)の内容を簡単に教えてください。

 

4人1グループで計7グループに分かれ、日本とバルセロナの環境/交通問題などを比較する形で10~15分ほどの発表を行いました。

私のグループは前述した通りgreen corridorについて日本で導入事例がある沖縄と立川市をバルセロナと比較する形で発表を行いました。

内容としてはgreen corridorの概要や目的に触れた後、バルセロナでの取り組みを紹介しました。

その後、沖縄と立川市の事例をバルセロナと比較し、今後の在り方を提案する形で発表を締めくくりました。

 

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自由行動の日(土日)はどのように過ごしましたか?

 

寮の近くのビーチに行ったり、バルセロナでお土産を購入するなど様々な場所に足を延ばしていましたが、一番思い出に残っているのはマドリードに行ったことです。

 

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マドリードはスペインの首都でもあるので、せっかくスペインに来たのであれば行きたいと思っていた都市でした。

 

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マドリードで行きたいところは特に決めていなかったのですが、有名な広場であるマヨール広場やソル広場周辺を散策しお土産を購入したり、スペインの強豪サッカーチームの1つであるレアル・マドリードの本拠地であるサンティアゴ・ベルナベウ・スタジアムにも足を運びました。

マドリードの街並みとしてはバルセロナ同様素敵なものでしたし、サンティアゴ・ベルナベウ・スタジアムは近くで見ると、とても大きく圧倒されました。

 

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スタジアを訪れた記念としてスタジアムに付随しているオフィシャルショップでユニフォームを購入しました。

またマドリードを訪れる際には、ユニフォームを着てマドリードの街を散策したいと思います。

 

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滞在先での生活はいかがでしたか?(設備や、自炊をどのようにしていたかなど)

 

自炊は計4回ほど行いました。

私は日本から食料を何も持って行かなかったので基本的には外食をしていました。

 

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自炊をする際に調味料は寮のキッチンに豊富に揃っていたので購入する必要はなく、寮の近くのMercadonaというスーパーで肉、生ハム、チーズ、バゲット、お酒などをまとめて購入し、何人かで割り勘をすることで外食よりも圧倒的に安く済ませることができました。

寮の受付でフライパンを借りて肉を焼き、生ハムとチーズと一緒に食べた食事は今でも忘れられないぐらい美味しかった記憶があります。

 

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設備という面では、寮に洗濯機と乾燥機が備わっているLaundry roomがあったので、滞在中に4回ほど利用しました。

洗濯機は自分が持ってきた洗剤を使うと€2.50、洗濯機に備わっている洗剤を利用する設定にすると€3.00かかるので洗剤は日本から持参した方が安く利用することができると思います。

乾燥機は€2.00かかります。(支払方法は現金は対応しておらず、クレジットカード決済かapple payに限定されていました。)

洗濯機は約30分かかり、乾燥機は60分かかるので時間に余裕がある時に利用した方が良いと思います。

私は夜、友人と一緒に洗濯機を回した際は、寮の1階にくつろげるスペースがあるのでトランプをしたり卓球をして時間をつぶしていました。

また、私は早起きすることが得意だったので、平日であっても授業の前に洗濯から乾燥まで終えてから寮を出発する日もありました。

Laundry roomに関しては24時間いつでも利用することができたので、自分の好きなタイミングで利用することができた点はとても便利でした。

 

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現地に持って行ってよかったと思うものはありますか?また、持っていけばよかったと思うものがあれば教えてください。

 

持って行ってよかったもの
・手持ち扇風機/扇子(毎日IESセンターに行くために地下鉄を利用していましたが、ホームや電車内は冷房があまり利いておらずとても暑かったため常時使用していました。)

・シャンプー、トリートメント、ボディーウォッシュ(現地で購入することもできますが、2週間となると確実に余るので日本から2週間分を詰め替え用の容器に入れて持っていく形がベストかなと思います。)

・トイレットペーパー(2週間の滞在なので2個程度持参すれば十分だと思います。現地のスーパーではなかなか1個単位での販売はしていないと思うので荷物に余裕があれば持って行った方がいいかなと思います。)

・海外対応のドライヤー(日本で使っているものを変圧器を使って電圧を変えて使う方法もありますが、友人はアンペア数が足りず風量が弱すぎたと言っていたので海外対応しているものの方が個人的にはおすすめです!)

 

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持っていけばよかったもの
・ゴミ箱に設置する用のビニール袋(最終的にごみは寮の近くにあるごみ捨て場に捨てないといけないのでビニール袋があれば便利かなと思います。

私は持っていくのを忘れてしまったのでスーパーで買い物をした際にビニール袋も併せて購入したのですが、スペインのビニール袋は簡単に破れないくらいしっかりしていたので持っていかなくても何とかなりました。)

 

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2週間という短い期間でしたが、今回の留学先国で気づきや発見はありましたか?(文化の違いなど)また、その国の魅力を教えてください。

 

留学前から知っていたことでもありますが、シエスタの文化や土日・祝日はお休みのお店があるというところから休むときはしっかりと休み、働くときは働くというようにメリハリがしっかりしている印象を受けました。

平日の昼時であってもカフェなどは現地の人で賑わっており、働く上で効率性を重視していたり友人や家族との時間を大切にしている素敵な文化だなと改めて実感しました。

実際に、食事の後は毎回睡魔と戦いながら授業を受けていたこともあり、友人との会話の中で自分たちもシエスタを取りたいねと話していたこともありました笑

魅力としては日本の夏と比べると湿気がとても少なく、風が吹くと心地よかったのでとても過ごしやすいと感じました。

また、街のどこを切り取っても芸術的で素敵な景観が広がっており、何度見ても飽きない場所だと思います。

 

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現地でお気に入りのお店や場所はありましたか?

 

IESセンターがあるUrquinawaは栄えている場所なのでおすすめです。

デパートやオシャレな雑貨屋さんでお土産の購入をしたり、カフェ巡りをしてゆったりと過ごしたりとこの場所だけでやりたいことはほとんどできるんじゃないかと思うぐらい過ごしていて楽しい場所でした。

 

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1つおすすめのお店を紹介するとしたら仲良くなった友人たちと2度訪れたIESセンターから徒歩10分のところにある「Oassis Natural Cooking」というレストランです。

 

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食事がおいしいというだけでなく、内装がきれいで過ごしていてとても落ち着ける場所でした。

このお店ではハンバーガーやピザを食べることができます。

ハンバーガーは肉の焼き加減を聞かれるなど本格的なもので、ダブル/トリプルへの変更もできるのでたくさん食べたい方は変更もおすすめです。

ピザはピザ窯で焼いており、もっちりとした食感が印象的です。
このプログラムに参加した際には一度は立ち寄ってみてほしいお店です。

 

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今回のプログラム参加経験は、ご自身に何か影響を与えましたか?

 

英語で言いたいことが即座に出てこない経験から悔しい思いもしましたが、もっと英語を話せるようになり、また海外に行きたいというモチベーションにつながりました。

また、スペイン語もフレーズ単位でしか話すことができなかったのでスペイン語の勉強にも力を入れてまたスペインに行きたいと思っています!

 

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最後に、分野別短期研修への参加を考えている方にメッセージ(お勧めポイントなど)をお願いします!

 

朝から夜までスケジュールが決まっているため仲良くなった友人たちが「1日が長く感じる」と言っていたぐらい濃い毎日を過ごすことができるところが分野別短期研修の1つの魅力だと思います。

スケジュールが決まっているからといって自由な時間がないということはなく、休みの日以外の平日であっても次の予定まで1~2時間空くこともあり、その間にカフェでゆったり過ごしたりお土産を購入したりすることができるので満足感の高い2週間にできると思います。

 

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また、日本語を話すことができるスタッフの方が常についてきてくださるのでテーマには興味があるが英語に不安があるという方でも安心して研修に参加することができます。

日本にいるだけでは得ることができない知見を得たり経験することができるので海外渡航経験がある方はもちろん、海外が初めてという方には特に手厚いサポートが整っているという点でハードルが低いプログラムになっているのでぜひ勇気を振り絞って一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
 

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鹿島 優亮

こんにちは!拓殖大学政経学部経済学科の鹿島優亮(かしまゆうすけ)です。

私は2025年の2月から1か月のオーストラリア短期留学を経験後、2度目の短期留学としてスペインのバルセロナに留学しました!

初めての留学の際は、初めての海外ということもあり、申し込み時から不安で募集期間ぎりぎりに申し込みましたし、出発直前も不安でいっぱいで行きたくないと追い込まれたほどでした。そんな不安でいっぱいの私でしたが、いざ海外に行ってみると楽しい日々を過ごすことができ、オーストラリアから帰国した時にはまた海外に行きたいという気持ちに変わっているほどでした。

初めての海外となると不安なことも多いと思いますが、不安を少しでも取り除き、行ってみたいかもと思ってもらえたらいいなと思っています。

ターム:
2025 Summer
留学先の地域・都市:
出身国:
日本
学部学科:
拓殖大学 政経学部 経済学科