国際教育の影響が帰国後も長く続くことを証明するように、SAF Koreaはこのたび、多くの元参加学生を対象に「再会と振り返り、そして次への一歩」をテーマにしたイベントを開催しました。
イベントは3月14日、ソウルの人気エリア・明洞（ミョンドン）にあるSAF Koreaオフィスで実施され、約3時間にわたって開催。約30名の卒業生が集まり、ネットワーキングやキャリアに関するインサイトの共有、そして留学経験を振り返る温かな交流の場となりました。参加者にはSAF KoreaのAlumniのほか、IES Abroad Seoul、SAF Japan、SAF Chinaの学生も加わり、まさに国境を越えたつながりを祝うイベントとなりました。
イベントの冒頭を飾ったのは、参加者にとってはもうおなじみの存在であるSAF Koreaディレクターのスヨン・リー（Suyeon Lee）。彼女のオープニングセミナーでは、「留学はそれだけで完結するものではなく、その後の人生へのステップである」と学生たちに語りかけました。そして留学で得た学びや経験を、履歴書の書き方、面接でのアピール方法、あるいはLinkedInなどのプラットフォームにおける“自分ブランド”の築き方にどう活かしていくか、実践的な視点からのアドバイスが共有されました。彼女のメッセージはとてもシンプルで力強いものでした。「帰国後に出会うすべてのチャンス――インターンシップやネットワーキングイベントなど――は、留学で得た国際的な経験や成長を、これからにつなげていくきっかけになる」ということです。
セミナー後はカジュアルな雰囲気に切り替わり、ビュッフェ形式の立食で参加者同士が思い思いに語り合い、あらためてつながりを深めました。卒業生は、プログラムや国を超えて交流し、海外で過ごした時間で大変だったこと、嬉しかったこと、また今後も活かせる教訓といった共通の話題で盛り上がりました。
イベントの締めくくりには、2名の学生による体験談が披露され、海外での経験がいかに人生を変えるものになり得るかが伝わる時間となりました。
最初に登壇したのは、漢陽（ハンヤン）大学のキム・ドヒョン（Dohyeong Kim）さん。彼は2024年夏に、パリのコンピエーニュ工科大学（UTC）で実施されたSAFのカスタマイズプログラムである「ナノテクノロジー＆マテリアルサイエンスプログラム」に参加しました。英語で発表を行ったキムさんは、この3週間のプログラムを通じて、特に分子動力学シミュレーションの分野でリサーチスキルが大きく向上したこと、そしてそれ以上に、「AIと半導体を融合させる」という新たな進路に挑戦する自信を得たことを語ってくれました。さらに、英語力と学術的な自信の向上により、科学機器分野の世界的企業Bruker（ブルカー）と上海での共同研究・ビジネス機会にも参加することができたそうです。
続いて登壇したのは、成均館（ソンギュングァン）大学を卒業したスミン・リー（Sumin Lee）さん。彼女は2023年秋から2024年春にかけて参加したバークレー国際留学プログラム（BISP）での1年間を通じて、自身の2つの関心分野――テキスタイルデザインと学際的な言語学――を結びつける学びを得たと語ってくれました。カリフォルニア大学バークレー校での学びは、スミンさんのデザインポートフォリオの組み立て方に大きな影響を与えました。帰国後は、その経験を活かして地元のデザイン・コレクティブに参加。現在は、書籍のレイアウトから編集・プロモーションまで幅広く手がけており、特に日本の読者向けコンテンツの制作にも携わっています。
こうしたイベントは、SAF Koreaの継続的な使命を体現するものです――つまり、学生を「留学中だけでなく、帰国後も末長くサポートし続けること」です。現代の忙しい社会では、卒業生たちも学業や就職活動、日々のプレッシャーに追われがちです。しかし、こうした集まりは、彼らがこれまでに培ってきた自信や異文化コミュニケーション力、そして目標に向かう姿勢を改めて振り返る、貴重なきっかけとなります。
キャリアに焦点を当てたセッションやIES-SAFバディプログラムのような取り組みを通じて、SAF Koreaは今後も、学生たちが成長し、つながりを持ち続け、そして留学で育んだ英語力やグローバルな視点を活かせる場を提供し続けていきます。
海外留学はあなたのストーリーの単なる一章ではなく、その始まりだからです。今後の卒業生イベントについてもっと知りたい方や、自分だけのグローバルな旅を始めたい方は、ぜひアドバイザーにご相談ください。SAFがその第一歩をサポートします。
