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SAF参加学生の体験談

koichiro_tashiro_01氏名: 田代 晃一郎 (Koichiro Tashiro)
所属大学: 慶應義塾大学 法学部 政治学科
留学先大学: アメリカン大学 ワシントン・セメスター・プログラム (アメリカ)
留学タイプ: 1年間 (国際キャリア開発プログラムアカデミック・インターンシップ・プログラム
留学開始時期: 2014年8月
留学時の学年: 3年生

今回の留学はどのように決めましたか?
私がWSPの留学を志した主な理由は次の三点です。一つ目は専門分野の研究です。私は日本の大学で、国際政治学を中心に学んでおります。経済、社会、文化等の領域においてはもちろんですが、アメリカは依然として国際政治の世界において絶対的な影響力を持っており、世界政治の中心であるワシントンDCで是非学びを深めたいと考えました。二つ目は英語力の強化です。以前から父の影響もあり、将来は世界で活躍したいと漠然と考えていました。将来の選択肢と可能性を広げるためにも、「使える」英語を身につける必要があると思われ、留学にチャレンジしようと考えました。三つ目は海外における就業体験です。本プログラムでは、学業と同時にインターンシップをすることが求められています。勉学のみならず、是非とも将来のキャリアを考えるきっかけになれば、と考えました。以上、三点の動機・要望を満たすプログラムをSAFの方から紹介頂き、本プログラムの留学を決定しました。

WSPでの専攻分野とセミナーの様子について教えてください。
専攻分野のセミナーでは学生が選択した分野(外交政策、ジャーナリズム、グローバルビジネス等)について、担任の教授及びゲストスピーカーから講義を受けます。トピックに関する基礎知識に関する授業を担任の教授から受けた後に、各分野の実務を知るゲストスピーカー(政府機関職員、議員、シンクタンク研究者、NGO活動家等)から講義を受けるので、「理論」と「実践」を同時に学ぶことができます。さらに、各クラスは全米、欧州、南米、アジアの学生による構成となっており、質疑応答や問題提起の際に非常に多様で活発な議論が展開されます。また、後期に選択したクラスでは、研修旅行としてニューヨークの証券取引所を見学する機会に恵まれました。現地へ足を運び、第一線で活躍されている方の話を直接伺うことは大変貴重な経験になりました。大変ユニークなプログラムですが、様々なプログラムが用意されていることや、多様な経験を積むことができるという意味で多くの学びを得ました。 

koichiro_tashiro_02.JPG インターンシップ先について教えてください。
前期はGalaxy Systemsというメディア系の会社でインターンシップを経験させて頂きました。具体的な仕事内容はアメリカの主要六大新聞の翻訳業務でした。前期に外交政策(Foreign Policy)というクラスを選択していたこともあり、米国の視点から世界情勢を眺めることができ、大変勉強になりました。また実際に自分が担当した翻訳書類を日系企業や在米大使館の方に読んで頂き、自分が携わったものが世の中に出ることの喜びを感じました。後期は非常に幸運なことにJohns Hopkins Universityの高等国際問題研究大学院(SAIS)に付属するライシャワーセンターという研究機関でインターンシップを経験させて頂きました。大変著名な知日派であるケント・カルダー博士の下、研究活動やリサーチのお手伝いをさせて頂きました。また、客員教授や研究院生には大学教授、官僚や企業の方がいらしており、自分の未熟さに向き合いながらも、毎日色々な発見があり、大変刺激的でした。

koichiro_tashiro_03.JPG 現地での生活の様子を教えてください。
現地ではWSPに参加する学生が滞在するアパートに1年間滞在しました。6人でキッチンとリビングをシェアする形式で、ルームメイトはドイツ人、ノルウェー人、アメリカ人、フランス人でした。日本で一人暮らしをしたこともなく、甘やかされて育ってきた自分にとっては当初は戸惑いの連続でした。徐々に掃除やゴミ出しの割り当てなどのルールをみんなで作っていき、快適な生活ができるようになったことも良い思い出です。ルームメイト同士で映画を観たり、自国の料理や文化を紹介し合ったり、日々の暮らしの中にも沢山の学びや相互理解のきっかけがありました。
WSPの学生は、メトロと大学のシャトルバスを利用してアパート~キャンパス間を通学していましたが、自転車で通学する学生の姿も散見しました。私自身現地で自転車を購入して利用していたのですが、結果として通学やインターンシップへの通勤のみならず、休日の行動範囲を広げることにもなりました。食事に関しては、自炊が基本となっていましたが、クラスメイト達とDCのレストラン巡りをして、交流を深めたことも印象に残っています。

kochiro_tashiro_04.jpg 留学生活の中で大変だったこと、思い出に残っていることは何ですか?
月並みですが、慣れない英語で日々の勉強についていくことは大変でした。自分の未熟な英語力に由来する部分も大きいのですが、教授やゲストスピーカーの講義を完全に理解することはなかなかできませんでしたし、クラス内のディスカッションについていくことにも苦労しました。特にディベート中に「我先に」と積極的に発言を試みるクラスメイト達には衝撃を受けました。国が違えば文化も異なるのだということを頭では理解していましたが、実際にクラスで埋もれないように存在感を発揮していくことは大変難しいことでした。また、明確な正解が存在しない問題をディスカッションのテーマとして扱うことが殆どで、国が違えば主張も違うという当たり前のことを肌で体感できました。多種多様な国籍の学生と議論する際には多角的かつ客観的な視野を持つというある種の謙虚な相対性を学びながらも、積極的かつ論理的な自己主張のぶつけ合いに翻弄されるという、留学するまでは到底考えられなかった経験ができました。

koichiro_tashiro_05.JPG 授業以外に取り組んでいたことを教えてください。
ワシントンDCという地の利を生かすべく積極的に行動しました。政治都市であるDCには実際の外交や政策決定に関する助言等を通じて直接的に影響を及ぼす著名なシンクタンクが数多く存在します。そうしたシンクタンクは、今日の国際情勢や経済状況に関する報告会やディスカッションをかなり頻繁に行っており、知的営みの一環として多くの場合一般に公開しています。私はそうした機会を大切にし、時間が許す限り足を運びました。例えば、米国平和研究所で開催されたセッションでパキスタンの前シャリフ首相と質疑応答を交わしたことや、世界的に有名な国際政治学者のジョセフ・ナイ博士に直接話を伺うことができたことが特に印象に残っています。
また中東研究所というシンクタンクではアラビア語のクラスを1年間受講しました。新しい知識を得ると同時にクラスの国際機関職員と人脈を形成することができ、これもDCならではの貴重な経験だったと感じています。 

koichiro_tashiro_06.JPG 休暇はどのように過ごしましたか?
週末はワシントンDCの観光やお祭り、スポーツ観戦等のイベントに参加しました。特に3~4月に開催される「桜祭り」はかなり見応えがあります。これは日米の友好関係を記念して100年前に東京から寄贈された桜を楽しむものなのですが、日本文化にちなんだ出店やイベントも数多く、日本文化の良さを再発見することができました。また、週末にルームメイトとレンタカーでゲティスバーグを観光したり、DC近郊に位置するフィラデルフィアを訪れたりしました。感謝祭にはデンバーの親戚に迎え入れてもらい、本場のターキーやイースターの伝統を経験しました。
長期休暇にはヨーロッパを1ヵ月程周遊しました。WSPと無関係で恐縮なのですが、欧州の価値観、文化の片鱗に触れることによって、後期から米国を更に相対化して学ぶことができ、大変有意義なものだったと考えています。

ずばり、WSPの魅力は何ですか?
様々な魅力があると思いますが、ここでは大きく二つの魅力を紹介したいと思います。一つ目は大学の立地です。私のように政治学を専攻する学生にとってワシントンDCの環境は最高だと思います。大学の授業はもちろん、先に述べたように数多くの研究機関、ロビー団体や、国際機関(世界銀行、IMF等)のセミナーに自主的に参加して質の高い知識や教養を深めることができます。さらにジョージタウン大学等のトップレベルの学生や、日本から出向されている一流企業の方や国際機関の方と交流を深める機会が多いことも非常に魅力的だと感じました。
二つ目はWSPのクラスです。全米、世界中から意識の高い学生が一堂に会するクラスは強烈な刺激、多様な視座を提供するという意味において学問的に非常に豊かな環境だったと言えます。共に世界を生きる同世代の学生達と同じ教室で学ぶというのは、WSPならではの経験だったのではないかと思います。授業外でも一緒に遊びに行き、一晩中語り明かせるような仲間が世界にできたことは私の人生にとって大きな財産になりました。

kochiro_tashiro_08.jpg 留学で得られたものはどのようなものがありますか?またそれを今後どのように生かしていきたいですか?
クラスや学外で勉強した知識、経験はもちろんですが、何よりも私は留学で挑戦心と行動力を滋養することができたと思います。授業では学問に対して主体的な他の学生に刺激を受けました。自分の受動的な姿勢を痛感し、「毎回の授業で必ず1回以上発言する」という目標を掲げ、積極的に発言する機会を徐々に増やしていくよう心がけました。また私は帰国子女ではないので、第二言語というハンデの中で自分の考えを明確かつ論理的に伝えることができるよう、まずはしっかりと問題や社会情勢を日本語で自分の中に落とし込むようにしていました。
留学というのは非常に特殊な経験です。なぜなら一定の制約はあるものの、ある意味で完全な自由が与えられているからです。たくさんのチャンスを目の前にして、「遊ぶも良し、勉強するも良し」ですが、待っていても自己成長につながるものはあまりないと思います。そういう意味で一切が自分の主体性にかかっているといっても過言ではないでしょう。「主体的に新しい世界に飛び込む」という行動はいつも新しい発見と人との出会いを導いてくれました。「案ずるより産むが易し」ということで自分の居心地の良い環境に安住せず、自分の好奇心を大切にし、自ら足を運ぶことで一定の行動力が養われたと思います。

その他コメントがありましたら自由にお書きください。
1年間の留学はあっという間に過ぎていきましたが、毎日が本当に刺激的で充実していたということの裏返しだと思います。長い人生から見れば1年間というのはわずかな時間かもしれませんが、これ以上望むべくもないような恵まれた環境で私は多くの挫折や苦労を味わい、幸運にもそれ以上の経験と学びを得ることができました。同時に、これは必ずや一人では為し得なかったことを強く自覚しています。改めて、留学を快諾し、応援してくれた両親、共にWSPに参加し、お互いを励まし合った日本人学生の仲間、偶然にも同じクラスになり、切磋琢磨した海外の友人達、そして留学の機会を提供してくださったSAFの皆様、本当にありがとうございました。自分にチャンスを与えて頂き、皆様に温かく見守って頂いたことに大変感謝しています。将来、少しでも多くの恩返しができるように、留学で学んだ知識や経験を無駄にせず、これからも積極的に自己研鑽に努め、未来を切り拓いていきたいと思います。

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Last Updated: 9/26/15