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SAF留学プログラム参加学生の体験談

kensuke_maeba_01.jpg氏名: 前場 謙輔 (Kensuke Maeba)
所属大学: 慶應義塾大学 経済学部
留学先大学: ウーロンゴン大学 (オーストラリア)
留学タイプ: 1年間 (学部授業履修プログラム/私費留学扱い)
留学開始時期: 2013年2月
留学時の学年: 3年生

今回の留学はどのように決めましたか?
留学しようと決めた理由はいくつもありました。高校時代から漠然と「留学して英語が喋れるようになりたい」という願望があったこと、大学に入り、周りに留学していた友達がたくさんいたこと、「英語が将来必要不可欠になる」と、父親から耳にたこができるくらい言われていたこと、などなど。
しかし、その中で一番大きかった理由は、自分の世界を広げたいということでした。英語が使えれば、例えば、洋画や洋楽の楽しめる幅も広がるし、海外の人々とつながるツールになります。逆に英語が分からなければ、YouTubeで話題の動画(Tedなど)から何かを感じる事も出来ません。これが決め手となり、大学3年のうちに留学しようと決意しました。
留学先を選んだ基準は“自分の学力で行ける一番難しい大学”というものだけで、海外に行けるならアメリカでもイギリスでもオーストラリアでもどこでもいいと思っていました。そして、TOEFLを勉強していき、自分のスコアで行ける大学の中から、オーストラリアのウーロンゴン大学(University of Wollongong)を自分の英語修行の場に選びました。
 
授業内容や授業スタイルなどについて詳しく教えてください。
大学では、自分の専攻と重なる経済学の授業をメインに、興味のあったマネジメントや社会学などを履修していました。授業スタイルは基本的にどの授業も同じで、各教科週1回の講義と演習を行うチュートリアルを受講していました。よく言われるように、授業は先生と学生が意見交換しながら進められていくので、授業中に退屈する事はほとんどありませんでした。経済学の授業に関して言えば、内容は日本の大学の方が圧倒的に難しかったと思います。ウーロンゴン大学では、基礎に重点を置いているように感じたので、専門的な内容をどんどんやるというよりは、基本的な理論を繰り返し教えていました。
それでも、英語での授業を一回で全て理解するのはとても難しく、復習や質問を繰り返していました。ウーロンゴン大学は留学生が全体の半数くらいいることもあり、どの先生も留学生はあまり英語が上手くない事を理解しているので、質問に行っても僕の言いたい事を汲み取ろうと努力してくれ、その上で分かりやすいように簡単な英語で答えてくれました。なので、英語が拙い時期でも質問しに行くように心がけていました。
  
kensuke_maeba_03.jpg現地での生活の様子を教えてください。
滞在先はInternational Houseという大学の学生寮でした。部屋はシングルとシェアがあったのですが、僕は英語に触れる機会を増やしたかったので、シェアルームを選びました。前期はルームメイトがアメリカ人で、自分があまり英語を喋れない、聞けない、という状況だったので、コミュニケーションを取るのにとても苦労しました。後期は仲の良かったインド人の友達とルームシェアしていたので、一緒に映画を観たりして、楽しく過ごせました。寮では朝食と夕食が毎日出るので、食事に関してはあまり困ることがありませんでした。また、夕食は同じ寮に住む人全員で食べるので、友達を作るのにはとても良い機会でした。寮の立地は、通学には非常に便利で、大学までバスで5分、歩いて20分ぐらいなので、天気の良い日には散歩がてら歩いて通学していました。しかし、買い物となると、近くのスーパーまでは、寮からバスを乗り継いで行くので、平日の学校終わりに行く事はあまりなく、休日にまとめて買い込む事が多かったです。ただ、寮はとてもビーチに近かったので、サーフィンに打ち込む友達や夜に散歩やジョギングなどする友達は多かったです。kensuke_maeba_05.jpg僕もよくビーチまで散歩して、フィッシュアンドチップスを食べていました。気候が一年を通してあまり冷え込まないので、冬でもビーチでくつろぐ事ができると思います。治安は、田舎町なのでそこまで良くなかったですが、夜でも友達と一緒なら特に問題はなかったと思います。日本みたいにカラオケやボーリングなどを楽しむ場所はほとんどなく、むしろみんなでサッカーやバスケをして遊んでいました。大学の体育館が無料で使えるので、僕は授業の合間などに人数を集めて毎週フットサルをやっていました。そのフットサルでは、毎週新しいメンバーが来たのですが、みんなすぐ友達になって、仲良くプレーしていたのがとても印象的でした。 

留学生活の中で大変だったこと、思い出に残っていることは何ですか?
留学中に一番印象に残っているのは、世界中のどこの国から来た人も英語が出来るという事でした。大学や寮には留学生が非常に多く、世界各国から来ており、英語が話せないと本当にコミュニケーションがとれない状況でした。ただ、日本人を除いては、全員英語に問題はなく、本当に流暢に話していた事に驚きました。また、その中で3ヶ国語を話せる人も多数いたので、日本の語学教育の遅れを痛感しました。なので、寮の友達作りでは、周りの人に比べると大きく出遅れており、最初の数ヶ月とても憂鬱な気分で過ごしていたのを覚えています。
生活面で他に大変だった事は、やはり新生活に馴染むことでした。気候も文化も言語も違う国で生活していくのは、やはりとても負荷がかかっていたと思います。自分では大丈夫と思っていても、体がついてこず、体調を崩す事が多々ありました。
勉強面に関して言えば、授業を理解するのがとても大変でした。というのも、もちろん自分の英語による部分もあるのですが、先生も世界各国から来ているので、英語に訛りがある人が非常に多く、それに慣れるのに時間がかかりました。印象的であったのが、ドイツ人の先生が授業中に生徒に「whyとhow comeってどう違うの?」と英語の質問をしていた事でした。この時に、自分の中で何か吹っ切れたような気がしました。というのも、僕は英語を完璧にする事に躍起になっていたので、先生のこの質問を聞いて、英語がある程度でも使える物にしていこうと方向転換したからです。実際、周りの友達も、注意深く聞けば所々文法ミスがあったりしたのですが、あまり気にする事なく自信をもってどんどん話していました。自分の中で考え方が変わった瞬間だったので、とても記憶に残っています。
 
授業以外に取り組んでいたことを教えてください。

授業以外に取り組んでいた事は、日本語を忘れるくらい、とにかく英語に漬かり続けることでした。もちろん英語学習のためでしたが、YouTubeの動画や様々な洋画を見る事で、友達と話すネタにもなるし、海外の人の感性を知る事にもつながりました。また、そうやって海外の文化を吸収することで、より一層相手のことを理解できるようになったと思います。具体的には、例えばみんなで映画などを観ていて、海外の人は何が面白いと思っているのか、どういう部分で感動したりするのか、など、感覚的な部分を知る事ができ、自分との感じ方の違いについて話したりしていました。
その他に自主的に取り組んでいた事は特にないのですが、住んでいた寮で様々なイベントが毎週行われていたので、積極的に参加していました。自分の国の伝統を共有したり、オーストラリアについて現地の学生がPPTを使って話したり、リーダーシップについて学ぶワークショップが開かれたりと、どれも興味深いイベントでした。自分でこうしたイベントを見つけるのはなかなか難しいと思うので、参加して良かったと思います。 

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休暇はどのように過ごしましたか?
週末は、勉強の他に、みんなでビーチに出かけたり、近くの公園でサッカーしたりと、比較的健康に過ごしていました。特にサーフィンが好きな人には、この地域はとても人気で、ビーチには多くのサーファーの姿が見られます。また、ウーロンゴンの町近辺は、本当に自然が豊かで、山登りや見晴らしのいい場所までハイキングをしたりもしました。たまにシドニーまで出かける事もありましたが、やはり電車で片道2時間近くかかることもあり、あまり頻繁には行きませんでした。
長期休暇は、オーストラリア国内を旅行していました。オーストラリアは有名な場所がほとんど東海岸に固まっているので、比較的安く旅行できました。その他にも、ウーロンゴンはスカイダイビングで有名なので、それに挑戦したり、長期休暇は時間があるのでシドニーを本格的に探索したりしていました。また、友達の中にはニュージーランドやタスマニア島に行っていた人もおり、その辺りを旅行する事を強くお勧めされました。なので、オーストラリアは、時間があるならできるだけ多く飛び回る事をお勧めします。
 
これから留学する学生に伝えたい留学先大学(プログラム)、留学先国(都市)の魅力は何ですか?
大学の魅力は、やはり留学生の多さです。オーストラリアにいながら、様々な国の文化に触れられるのはとても大きいと思います。また、大学のプログラムでは、そうした留学生をサポートする体制が比較的整っていると思うので、安心して勉強に打ち込めると思います。現地の学生が英語の上達を手助けしてくれたり、異文化交流の場が設けられていたり、とても国際的な大学だと感じました。また、大学内の設備も非常に新しく、食堂の休憩所でテレビゲームができたり、映画館や美容室が構内にあったりと、大学生活に飽きないように設計されていると思いました。それに加え、広い芝生のグランドがそこら中にあるので、スポーツも楽しめる自然豊かな大学だと感じました。
kensuke_maeba_06.jpg一方でウーロンゴンの魅力はと言われると、正直あまり思いつきません(笑)。東京での生活と比べると、とても時間がゆっくり流れる田舎町です。これまでも何回も書きましたが、魅力はやはり綺麗なビーチです。ここで見た朝日は、今でも心にはっきり残っています。近くにプールもあり、全て無料なので、お金をかけることなく休日を過ごす事が出来ると思います。なので、実はウーロンゴン最大の魅力は、周りに何もないからこそ友達と一日中話し込んだりできるという、人間関係を形成しやすい点にあるのではないかと思います。ここで知り合った友達とは、日本で何年も知っている友達よりもはるかにたくさんの事を話したし、聞いたと思います。こういう事ができるのも、実は貴重な体験なのかなと、日本に戻ってきてから感じています。
 
留学で得られたものはどのようなものがありますか?
多当たり前のことから書き出すと、まずは何より英語を使って世界中の人たちとコミュニケーションを取れるようになったことです。これによって、自分の知らない世界が大幅に狭まったと思います。身近な事から少し専門的な事まで、新しい考えにたくさん触れる事が出来たと思います。一つ例を挙げるならば、僕は各国の英語教育に非常に関心があったので、友達にその事に関して聞いて回っていたら、マレーシアや香港では、教育を英語で受けるか中国語で受けるかを自分で選べると教えてもらいました。これを聞いた時、世界との差に非常に危機感を感じた事を覚えています。
次に、こうして色んな文化に触れる中で感じたことですが、自分は日本人だ、という自覚を手に入れたと思います。日本のことについて聞かれる機会が非常に多く、上手く説明できないことも多々あり、「自分は日本人なのに日本の事をあまり知らないのではないか」と感じたりしました。そのため、日本について詳しく調べ直し、世界中の人に日本を正しく認識してほしいと強く思っていました。そして日本の文化や考え方を紹介しているうちに、自分は日本人だと再認識できたと思います。
他にも、留学を通じて内面的に成長した部分がありました。良い意味でのいい加減さ、自信をもって取り組むことの重要さ、他人をいつでも認める寛容さなど、自分の持っていなかった色んな要素を吸収できたと思います。
最後に、やはり周りの人々の大切さを身にしみて実感しました。特に家族には、精神的に、もちろん金銭的にも、とても助けてもらいました。自分がこうして留学にいける環境を作ってもらえたことの有り難さを、オーストラリアの自分の部屋で何回も噛み締めたことをとても鮮明に覚えています。
 
kensuke_maeba_04.jpg留学経験を今後どのように 生かしていきたいですか? 
僕は、この留学を海外の大学院進学のための踏み台と考えているので、必死に習得した英語を生かして自分の夢に近づけたらいいなと思っています。留学前は、進路に関して非常に曖昧で決めきる勇気がなかったのですが、1年間海外で過ごし、自分の中で「やっていける」と自信がついたので、この決断に踏み切ることができました。
また、大きな目標としては、日本の英語教育の推進に関わっていけたらいいなと思っています。やはり、日本人の英語力の遅れは明らかで、せっかくの能力の高さを生かしきれてないように感じました。なので、日本人がもっと世界で活躍できるようになる土台を作りたいなと、漠然とですが、思いました。英語は当たり前で、日本語が出来る事が武器になるように日本が変わっていけたらなと思います。
  
その他に伝えたいことがありましたら教えてください。
海外で生活するチャンスをどのように生かすかは、本当に自分の頑張り次第だと思います。僕は、この機会を逃せば、一生英語を真剣に学ぶ事はないし、自分の人生の中でこれ以上良い機会はないと常々思っていました。もちろん、留学前から強くそう思っていても、最初は言葉が通じない事がとても不安で、誰かにこの気持ちを日本語で話せたらなと思っていました。しかし、ここで甘えずに、自分の目標が何なのか、それに向けてどういうことをすればいいのか、今は何をすべきなのか、と常に自問自答しながら生活しました。そうすることで、結果的に自分の思っていた通りの成果が得られたと、自負しています。留学は未知なことだらけなので、自分の立てた目標を見失わないように努力していくことが大切だと思います。それさえクリアすれば、留学は非常に楽しく、文字通り人生を変える経験になると僕は信じています。ここに書いた僕の体験談が少しでも役に立てば、幸いに思います。
この留学に関わって下さったSAFの皆さん、また、精神的にも金銭的にも支えてくれた家族に心から感謝したいと思います。本当に貴重な経験させていただきました。ありがとうございます。

 

 
   
Last Updated: 7/3/14