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SAF参加学生の体験談

hokuto_kikuchi_01氏名: 菊池 北斗 (Hokuto Kikuchi)
所属大学: 東京大学 文学部 行動文化学科
留学先大学: アメリカン大学 ワシントン・セメスター・プログラム (アメリカ)
留学タイプ: 1学期間 (国際キャリア開発プログラムアカデミック・インターンシップ・プログラム
留学開始時期: 2013年8月
留学時の学年: 4年生

今回の留学はどのように決めましたか?
留年して迎えた大学生活最後の年、単位も足りてやることがなかったので、思い切って何か新しいことに挑戦したいと思い留学することにしました。せっかく英語を中学生の頃から学んでいるのに海外に出たことがなく、日本人以外の人と話したことがなかったので、思い切ってガラリと環境を変えたいと思い留学を決意しました。
せっかく留学するなら一番面白そうな大学を選びたいと思いました。語学留学や普通の授業履修型のコースでも良かったのですが、インターンシップを経験するために英語を聞いたり使ったりする機会が多そうなWSP(アメリカン大学ワシントン・セメスター・プログラム)を選びました。TOEFLはSpeakingがギリギリの点数だったので少し不安だったのですが、今考えるとこの時背伸びをして本当に良かったです。

hokuto_kikuchi_02.JPGWSPでの専攻分野と授業内容/授業スタイルなどについて詳しく教えてください。
WSPは、週2日間は企業や公的機関、NPOなどでインターンシップをし、週3日間はある専門科目について学ぶという形式でした。私は外交政策を履修しました。クラスは、アメリカ人8人とその他はアジア、ヨーロッパ、南米、中東の留学生16人から構成されました。国際関係は以前から興味があった分野な上、ワシントンDCはアメリカの政治の中心地であるため、政策を司る国家機関やシンクタンクが集中しており、国際関係を学ぶにはうってつけの街でした。授業は、座学は週に1回あるかないかで、アメリカの外交政策の背後にある思想や、中国やロシア、アジア、南米、アフリカなどの国・地域に対するアメリカの歴史的な介入や現在・今後の外交のあり方などについて学び、残りの大半の授業では国務省や国防省、各国大使館、NPOのゲストスピーカーから外交の当事者としての経験に基づいた話を伺いました。私のクラスでは中国、ロシア、ノルウェー、ドイツ、フランス、韓国、日本の大使館に伺って各国の外交政策についての話を聞きました。 

インターンシップ先について教えてください。
Energy Policy Research Foundation(EPRINC)という、アメリカのエネルギー政策を研究するシンクタンクでインターンをさせて頂きました。規模はとても小さくリサーチャーは3人しかいませんでしたが、ボスが国務省やエネルギー省・NSCのOBであったために、ベルギー大使館やロシア大使館を会場としたエネルギー業界人が集まるイベントを主催するなど大変やりがいのある職場でした。業務としては、リサーチャーが必要なデータの収集や資料のスキャンなど事務作業もありましたが、大半の時間を私の興味のある分野の研究に割き、アジアのエネルギー需給についてのリサーチペーパーを作成しました。

現地での生活の様子を教えてください。hokuto_kikuchi_03.JPG
WSPに参加する学生が暮らす寮で4ヶ月を過ごしました。アメリカ人2人、ドイツ人2人、ノルウェー人1人の6人でのルームシェア生活は、一人暮らしもしたことがなかった私にとっては当初は戸惑いの連続でしたが、皆協力して冷蔵庫の食糧を割り当てたり、トイレ掃除当番を決めるなどして徐々に慣れていきました。共同生活はとても楽しかったのですが、唯一ストレスを感じたのが台所掃除でした。ルームメイトが使った食器をあまり片付けなかったために、私が率先して台所掃除をしていました。何回も注意すると関係が悪化してしまいそうな気がしましたし、自分が綺麗好きなだけかも知れないので、その辺りに共同生活の難しさを感じました。一方で、中国系アメリカ人のルームメイトと日中関係の話をしたり、ノルウェー人とドイツ人のEUについての意見の応酬を聞いたりと、留学する前までは考えられなかった経験ができました。

hokuto_kikuchi_04.jpg留学生活の中で大変だったこと、思い出に残っていることは何ですか?
日常英会話に苦労しました。授業は予習することによってついていくことができたのですが、授業の後のクラスメイトとの会話がもっとうまくできればいいのにという歯がゆい思いでした。ヨーロッパ人は全体的に英語を流暢に話すことに衝撃を受けました。自分は今までいったい何をしていたんだと落ち込むこともありましたが、逆に世界の広さを感じることもできましたし、英語をうまく喋れないということを受け入れて積極的に質問したり、友達や教授が頻繁に使うフレーズを自分でも繰り返し使ってみるなどして何とかクラスの会話の輪に入ろうと努力しました。アメリカの学生も他国からの留学生も、WSPに参加した動機は様々で、モチベーションの高さにもバラつきがあったのですが、中にはとても高い志を持った学生もいました。エジプト人のクラスメイトは現在のエジプト情勢を憂い、客観的な視野やアメリカの中東に対するスタンスを学ぶために渡米したと言っていました。また、コロンビア人のクラスメイトは、ゲリラとの戦いの続く自国の今後のあり方、軍隊とゲリラと政府と一般人が互いに穏便な形で再び社会を構成していくことは出来ないのかと苦悩しているようでした。そのような高い志、強い思いを持った同世代の人間との出会いは、自分にとって衝撃でもあり、自分の愚かさを知らされたようでもあり、また同時にとても嬉しかったです。

hokuto_kikuchi_05.JPG授業以外に取り組んでいたことを教えてください。
ワシントンDCには、BrookinsやCSIS、カーネギー財団やウィルソンセンターなど、有名なシンクタンク(といっても私は留学に行く前は全然知りませんでしたが)が集中しています。それらシンクタンクでは頻繁に国際情勢や経済に関するパネルディスカッションやゲストスピーカーによるトークイベントを開催しています。私はワシントンDCにあるほぼ全てのシンクタンクでのイベントを毎週チェックし、空いた時間さえあれば参加するようにしていました。これらのイベントは授業1コマと同等の価値があったと思います。一番面白かったのはイスラエルの経済大臣がBrookingsで行った講演で、今後のパレスチナとの和平プロセスについてのイスラエルの姿勢を生で公聴できたことは大変考えさせられましたし、刺激になりました。また、ワシントンDCに本部のある世界銀行において、若手日本人職員の方々が月に1、2度勉強会を開いており、学生にも開放されていたので数回参加させて頂きました。多様なバックグランドを持つ世界銀行の現役職員のお仕事や経歴を伺うことができたことは自分の将来設計に関して大変参考になるものでした。 

hokuto_kikuchi_06.JPG休暇はどのように過ごしましたか?
私はバスケットボールが大好きなので、クラスメイトを誘ってアメリカのプロバスケットボールの試合(NBA)をよく観に行きました。ワシントンDCにはワシントン・ウィザーズというチームの本拠地であり、比較的弱いチームだったので安く試合を観に行くことができました。毎回クラスメイト10人ほどで観に行き、合計6回ほど試合を観に行きました。帰りは皆でバーやクラブに行って遊んでいました。このメンバーとは今でも連絡を取り合っており、日本に帰国してからも「ウィザーズ勝ったな」などとフェイスブックでメッセージが来ます。また、バスケットボールやグループワークを通して親しくなったクラスメイトのアメリカ人と彼の車に乗ってゲティスバーグやアーリントン墓地など少し遠い所にも観光することができました。感謝祭の休暇にはクラスメイトや寮の友達とニューヨーク3泊の旅を敢行しました。グラウンドゼロや美術館、ストロベリーフィールド、国連本部、セントラルパーク、自由の女神など、NYを満喫しました。

hokuto_kikuchi_07.jpgこれから留学する学生に伝えたい留学先大学(プログラム)、留学先国(都市)の魅力は何ですか?
ワシントンDCはアメリカの政治の中心地であることから、世界の政治の中心地といっても過言ではありません。各国の政府要人が頻繁に訪れ、時には一般に向けた講演も行っています。私は先に述べたイスラエルの経済大臣の他、イラクの教育科学大臣(※写真右側の方)、ノルウェーの外務大臣、ロシアの経済大臣の講演を聴きに行き、彼らを間近で見ることや時には質問をすることもできました。ワシントンDCはそういった興味深く、刺激的なイベントが沢山あります。アメリカン大学が国際関係学において全米10位である理由もワシントンDCという街の性質にあると思います。英語を上達させたい、いろんな経験をしたいと思いながら一つ一つのイベントや授業に参加すれば、4ヶ月でも多少は成長することができます。さらに、ワシントンDCには入館料無料なスミソニアン博物館やナショナルギャラリーがあります。モネ、マネ、ルノワールなど印象派の作品も豊富なので非常に楽しかったです。その他、キャピタルヒルの前の広場でのクラシックコンサートやベライゾンセンターでのミュージシャンのライブなど、放課後ライフも満喫できます。本当にお勧めです。

hokuto_kikuchi_08.jpg留学で得られたものはどのようなものがありますか?

月並みで恐縮ですが、英語力は多少は上昇しました。私の場合は海外に出たことがなかったので英語に慣れただけかもしれませんが、「相手の言っていることは半分くらいしか分からないし、こっちも半分しか言いたいことを伝えられていないけど、話さないことには何も始まらない」といったような、思い切りの良さは身に着きました。留学といっても日本にいた頃と同じように、サボろうと思えばサボれてしまいます。そこをグッとこらえて、できる限りの時間自分を英語に、アメリカ文化に晒し続けるよう気をつけていました。
また、自分の将来設計についての考えがガラリと変わりました。インターン先のボスに書いて頂いた推薦状や、クラスメイトやルームメイトが国境や言語の壁を軽々と超えて人生を楽しもうとしていること、世界銀行で働いている日本人の職員の方々の人生観や仕事観が、自分の今後の人生のあり方に様々な道があることを教えてくれた気がします。英語や第三外国語を話せるようになったり、更には新たな環境に臆することなく挑戦する気持ちがあれば、今までできないと思っていたことができるかもしれない、と希望を持つことができました。
最後に、留学を通してできた友人のことを述べさせてください。特に親しかったノルウェー人、フランス人、ドイツ人、アメリカ人とは今でも連絡を取り合っています。「在日ノルウェー大使館のインターンに応募した」、「フランスの投資銀行でのインターンが決まった。夏には来日する」、「東京オリンピックではお前の家に泊まるわ」など、フェイスブックを通して彼らが今何をして何を考えているのかが分かるというのは楽しいものです。私も彼らに負けないように、もっと深い話ができるように、学び続けていかなければと思います。国や地域は違っても、同じ時代を生きており、同じ未来を生きるという感覚が、自分の人生の選択肢を豊かにしてくれると感じます。

その他コメントがありましたら自由にお書きください。
ワシントンDCに4ヶ月間留学していたということが、自分でも不思議に思います。それだけ私にとって留学は遠い世界のことのように思っていました。しかし、いざやってみてそれを知ってしまうと、不思議と欲が出てもっともっと自分がどこまでやれるのか知りたくなります。そういう、背伸びした自分を作れることが留学の一つの魅力かなと思います。特にアメリカン大学のWSPは、授業に加えてワシントンDCという街の面白さ、インターンシップなど、一度に沢山の経験ができるお得なプログラムです。やってみれば案外何とかなるものなので、案ずるより産むが易しで、留学を考えている学生には是非挑戦してほしいです。

留学の機会を提供してくれたSAFの職員の方々、留学を承諾してくれた家族、そして偶然にも一緒にWSPに参加してお互いを励まし合った日本の大学生の友人たちに感謝します。自分にチャンスを与えて頂き、また温かく見守って頂き、本当にありがとうございました。

 

 
   
Last Updated: 1/4/15