◆ 留学を決めたきっかけは何でしたか。
o 小学生の頃から英語に興味を持ち始め、映画や音楽はほとんどすべて英語のものを見たり聴いたりしていました。いつかアメリカに留学することを夢見て勉学に励み、留学が必須であった東京女子大学国際英語学科に入学しました。また、アメリカの映画が好きということもあり本場アメリカでFilm Studiesやアダプテーション研究について学びたいと切望していたのでアメリカへの留学を決めました。
◆ 今回の留学先を選んだ理由を教えてください。
o ミシガン州立大学に決めた理由は、大学の奨学金制度を受けるにあたってTimes Higher Rankingなどの世界大学ランキングで100位以内であること、そしてIELTS6.5以上を取得する必要がありました。その上でミシガン州立大学はそれを満たしていたということと、アメリカの東海岸や西海岸のようなポピュラーな場所ではなく、歴史や地域色豊かな地方の大学で学びたいと思っていて、文化にも興味があったからです。
◆ 留学先大学での生活はどうでしたか。
o アメリカに着いた頃、スピーキングは唯一の不得意分野であったのでコミュニケーションが円滑に取れないこともしばしばあり、困惑することがありました。しかしルームメイトやクラスメイトは忍耐強く優しく接してくれました。その結果半年以上すぎた頃には段々と自信がついてきているのを実感しました。すべての経験が初めてのことだったのでとても新鮮でした。現地の友達がミシガン州のいろいろな所へ連れて行ってくれたり、自分で長期休みを利用してニューオリンズやボストンを旅行したりしてアメリカ国内の地域色の違いやそれぞれの楽しさを肌で感じることができました。また、ミシガン州立大学はアメリカで2番目に広いキャンパスと言われるほど広大なキャンパスで、キャンパス内にいくつもの寮や食堂がありました。冬は驚くほど雪が降り、どれもこれも映画で見るような世界でした。間違いなく22年間の人生で1番楽しかった1年間であったと思います。
◆ では次は授業について、おもしろかった授業や、苦手だった授業があったら教えてください。
o 面白かった授業は元々興味のあったアダプテーション研究の授業です。小説から映画化される時の社会背景や考察のディスカッションなどを行いました。様々な意見をみんな積極的に発表するのでとても刺激を受ける授業でした。小説を読むということで毎週100ページ以上のリーディング課題が出ていましたが、元々読むことは好きなので予習もしっかりこなせたと思います。ですが、ディスカッションになるとあまり発言できない、できてもキャッチボールができないという苦手意識があったので、授業の前に何回も映画や小説を見直して自分の考えをあらかじめまとめていくということなどをしていました。
◆ 全般的に授業の雰囲気はどうでしたか。
o 日本の授業とは違い学生一人ひとりが授業に参加しているのを感じました。みんなリラックスしていますが積極的でした。私から見て積極的というだけでアメリカの学生たちからすれば普通なのだと思いますが、どのクラスも雰囲気はすごくよかったと思います。教授と学生の距離感も近く、学生が主体の授業になっていました。そのような環境で、日本にいた時より遥かに集中して人の話に耳を傾け、様々なことについて考える時間が増えました。
◆ 日本とアメリカの学生の授業に対する取り組み方の違いを実感されたのですね!では、わかる範囲で結構ですので、学生さんの国籍の比率を教えてください。
o ミシガン州は自動車産業が活発だったこともあり、いろいろな人種が入り混じる所だったと思います。白人、アフリカ系アメリカ人、アジア人が特に多かったように思います。
◆ 授業外で何か参加されたアクティビティはありますか。
o 大学や各寮が開催しているイベントに行きました。Movie nightやTシャツを染めるTie-dye と呼ばれるもの、社会問題についてディスカッションするグループに参加したり、またフットボールの試合を観戦しに行きました。毎日様々なイベントが開催されていて、交友関係を容易に広げられる環境づくりを大学側が提供してくれていました。
◆ 大学主催のイベントにも積極的に参加されたのですね!留学先での交友関係は主にどのように広げましたか。
o 私の仲のいい友人はルームメイト2人と同じ留学生でオランダやドイツからきた学生、さらにクラス内の数人といったところでした。ルームメイトは彼女たちの友人に私を紹介してくれたり、彼女たちの地元では地元の友人たちと遊びました。オランダやドイツから来た友人たちとはよくイベントに一緒に参加しました。そこでまた新たな出会いがあり、今度はその方達とイベントに行ったり食事をしたりしました。クラスメイトとは授業後に一緒に食堂に行ったり図書館で課題をしたりしました。
◆ クラスメイト、先生、ルームメイト/ホストファミリーなどの人間関係において文化が違うということで苦労したことはありましたか。
o 文化の違いとは少し違いますが、いつも人といることを好む友人がいて私は1人になって勉強したいと思うことがあったり、友人たちは平日もパーティーに参加していましたが、私はあまり得意ではなく授業についていくのに必死だったので、誘われてどう断るかといったことなどに少し悩みました。
◆ どんな施設がありましたか。よく利用した施設があったら教えてください。
o 大学内は1つの都市のようで、図書館・カフェ・コンビニ・書店・フットボールやアイススケートリンクなど何でもありました。特によく利用したのは図書館とカフェです。図書館は広く眺めもよく24時間開いていました。カフェはヴィーガン(完全菜食主義者)の人向けや様々な国の料理が毎日提供されていました。
◆ 食堂(カフェテリア)はありましたか。また料金設定はどうでしたか。
o 食堂はミールプランで食べ放題形式だったので、朝昼晩しっかり食べていました。また大学内の各所に食堂がありその日のメニューもホームページに掲載されていたので、それぞれに違う料理を楽しむことができました。
◆ 滞在先から大学までの通学はどうでしたか。交通機関等は利用しましたか。
o 寮から授業のある建物まではどれも徒歩15分程度でした。また大学内にはバスも通っていたので雨天時にはそれを利用しましたが、ほとんど毎日、四季折々の景色が楽しめる川沿いを歩いて通学しました。しかし冬はマイナス10度以下になり風邪をひいた時などはバスを利用しました。
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