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SAF GA 第8期生 - 2019 Fall
堂本 魁リン 帰国後インタビュー
堂本 魁リン(Kai Lynn DOMOTO)
帰国後インタビュー


所属大学: 慶應義塾大学 商学部
留学先国: アメリカ
留学先大学: モンタナ大学
留学タイプ: 学部授業履修プログラム
期間: 2019年8月〜2020年5月(一年間)
※新型コロナウィルスの影響により4月上旬に帰国

◆ 留学を決めたきっかけは何でしたか。
o 私が留学を決めたきっかけは、父親がアメリカ人で僕自身も二重国籍なので自分のもう一つの国・ルーツを知りたいという思いが強かったからです。また、私は高校から大学への内部進学者で常に似た環境に身を置いていたため、自分の身一つで切り開いていく留学に憧れと魅力を感じていたのももう一つの大きな理由です。インターンシップ留学でなく学部履修の留学に決めた理由は、①国際ビジネスと人種学を学びたかったこと、②現地の方との交流機会が多いと留学経験者から伺っており、学部留学の方が自分には適していると考えたからです。

◆ 就職活動は懸念材料でしたか。
o 懸念材料でした。僕は大学三年生の時に留学に行こうと計画を立てており、帰国するタイミングが就職活動の真只中だったので自分の親と相談し1年間休学して留学するという決断をしました。

◆ 今回の留学先を選んだ理由を教えてください。
o もともと自分の国を知りたいという思いが強かったので留学先はアメリカのみに絞っていました。その中でモンタナ大学を選んだ理由は、自分の学業成績と相談しながら、また良い意味であまり国際化の進んでいない内陸の田舎で自分自身と真摯に向き合いたかったからです。学術的な面では日本の大学で扱った教材の中にモンタナ大学で教鞭を執っている教授が書いた論文があり、非常に面白かったのも一つの理由です。

◆ 留学先大学での生活はどうでしたか。
o すごく落ち着いて生活できました。大学のある街も程よく国際的で不安に思うこともありませんでしたし、一人で深夜に歩かないなど基本的なことを守れば特に危険なことはないと思います。学内にはコンビニのような売店、飲食店、食堂、ジム、その他諸々の施設が大変充実していたので十分学内だけで生活することができました。また、大学周辺には山や自然が多くあるので生活していて閉塞感がなく精神的に楽でした。

◆ では次は授業について、おもしろかった授業や、苦手だった授業があったら教えてください。
o どの授業も面白かったのですが、400番台(※)の講義はやはり群を抜いて面白かったです。私はPrin. Entertainment ManagementとCross-Cultural Managementを履修し、前者は実際に外部から人を雇って、学内でスタンドアップコメディーショーを企画・運営する実践型の講義で、後者はケーススタディを通して企業が海外進出する際のマーケティングを文化的な側面から分析する講義でした。 エンターテイメントの講義では、企画・運営について知識を蓄えることと、それをアウトプットすることの両方を講義内で一気に行えるのが非常に挑戦的でかつ学べることも多く面白かったです。後者の講義では第6回活動報告にも書きましたがアメリカ側の視点から日本を見つめることができて毎週の楽しみでした。
※海外の大学のクラスは通常、入門レベル(100番台)~上級レベルまで番号で表示されています。番号が低いほうが入門レベルです。

◆ 全般的に授業の雰囲気はどうでしたか。
o 講義は基本的に15-30人ほどで構成されており、宿題で課された問題について先生が要点を解説しながらクラス全体でディスカッションをしていきます。発言のクオリティを重視している様子はなく、なんでもいいから思ったことを述べる雰囲気だったので気軽に参加できました。

◆ 気軽にでディスカッションに参加できる雰囲気だったのはいいですね!では、わかる範囲で結構ですので、学生さんの国籍の比率を教えてください。
o 国籍の把握はしていませんが、9割が現地生(英語を母国語とする生徒)でごくたまに留学生もいる感じでした。留学生が講義にいるのはレアらしく、留学生の発言は、海外からの意見として講義で重宝されました。

◆ 授業外で何か参加されたアクティビティはありますか。
o 国立公園ツアー、ムービーナイト、コメディショー、スポーツ大会、カラオケ大会、その他諸々「とりあえず参加」を大事にしていました。つまらなければ抜ければいいだけだったので気軽に、でも積極的に参加しました。学内アクティビティはとても豊富でした。

◆ 大学主催のイベントにも積極的に参加されたのですね!留学先での交友関係は主にどのように広げましたか。
o これはあまり言いたくありませんが、積極的に“日本人以外の留学生”、そして寮の人とつるんでいました。モンタナでは友達の友達と知り合いになる機会がとても多く、一年を通してその方法で交友関係が特に広がったのでそこは大事にしていました。友達が多いとその分アクティビティに誘われる / 誘う頻度も高くなるので良いと思います。持論ですが、留学中に日本人といると日本語で会話する楽さに落ち着いてしまって、そこで固まって抜け出せられなくなる例が多かったので若干避けるようにしていました。

◆ クラスメイト、先生、ルームメイト/ホストファミリーなどの人間関係において文化が違うということで苦労したことはありましたか。またそれをどのように解決したか教えてください。
o ありました。時間を守らない、スキンシップの多さ、挙げ出したらきりがありませんが「郷に入ったら郷に従え」というように自らがアメリカの文化に馴染むようにしました。違うものは違います。いちいち過敏にならずに、“違うんだ”と認識すればそれだけで解決すると思います。

◆ どんな施設がありましたか。よく利用した施設があったら教えてください。
o 私が頻繁に利用したのは食堂、ジム、売店、図書館です。基本的に食堂で食事を済ませ、授業に必要なコーヒーなどは売店で買い、運動はジムに行き、宿題や試験勉強は図書館で行っていました。また、U Cという建物があり、そこはゲームセンターやフードコートなど生活をより充実させるものがあるので非常に楽しかったです。

◆ 食堂(カフェテリア)はありましたか。また料金設定はどうでしたか。
o 食堂はありました。かなり多くの人が使います。料金設定は8ドルほどだったはずで、ミールプランはall campusとunlimitedがありました。Unlimitedは文字通り無制限で食堂を使えるプランでall campusは週ごとにカードに料金が振り込まれ食堂以外の校内飲食店でも食事ができるプランです。

◆ 滞在先から大学までの通学はどうでしたか。交通機関等は利用しましたか。
o 寮は大学内に併設されているため移動は基本的に徒歩でした。ミズーラは小さな街で基本的に歩けます。ただ、疲れている時やこれから夜に遊ぶときはバスが無料で街を回っているのでそれを利用していました。

堂本 魁リン 帰国後インタビュー

◆ 滞在先についての良かった点、悪かった点があったら教えてください。
o 滞在先の良かった点は現地生と同じ空間で過ごせることです。他の大学に留学している方のお話を聞くと留学生専用の寮などが存在するらしく、現地生との交流が最初難しかったと聞きました。その点モンタナ大学では留学生も現地生と同じ寮で生活するので交流する接点が持ちやすいのは非常にありがたかったです。また、悪かった点はないです。私はJesseというホールでしたが非常に楽しく快適に過ごせて大好きでした。

◆ 街の雰囲気はどうでしたか。また治安はどうしたか。
o 街は大学のための街という印象が強くどこで何をするにしろ非常に快適に過ごせます。街の店員さんに自分はモンタナ大学の学生だと伝えると会話は非常にはずみますし、留学生なんて言った時には無料で物をくれたりするくらい大学と街が近い関係にあります。街の大部分の商店は大学によって支えられていて、その分両者の繋がりを強く感じました。バーなどでも隣の席の人が気軽に奢ってくれます。治安も悪くなく、一人で夜道を歩かないなど最低限のことを守れば危険はないと思います。

◆ 普段、休日はどのように過ごしていましたか。長期休暇には旅行等されましたか。
o 休日は基本課題があればそれを行い、時間がある時は友人と過ごしました。日中はジムや大学外で遊び、夜は知り合いの家やダウンタウンに行って遊んでいました。長期休暇では車を借りて一人でシアトルからサンディエゴまで縦断旅行をしました。また、そのまま国境を渡ってメキシコのティファナにも行きました。危険ではありましたが、想像できない程の社会的格差の現実を目の当たりにできたりと、非常に学ぶことが多く個人的に一番心に残った旅行でした。でも一人で行くと本当に怖かったのでご注意を。地図をダウンロードしておきましょう。長期休暇はどこに留学するにしろ、日本からの旅行では行かないような場所に行ってみたり、日本ではできない事をやってみることをお勧めします。僕はそれが一番いい過ごし方だと思います。

◆ 交通の便はどうでしたか。
o ミズーラは田舎ということもあって航空便が少ないです。ミズーラへ飛べる空港も限られているので正直、外からミズーラに帰る時は少し不便でした。しかし、ミズーラ内では町中を無料のバスが20分おきくらいに走っており、不便なくどこにでも行けるので生活する際の交通の便は良いです。

◆ 渡航時にいくらぐらい持っていきましたか。その金額は十分でしたか。
o 渡航時は75万円ほど持っていき、現地で銀行口座を開設しました。僕はボストンキャリアフォーラムや、縦断旅行、そのほか小旅行などに行ったので費用は弾みましたが留学生活だけで考えると十分すぎる額でした。基本お金を使うことといえば初期に生活用品を揃えることとたまにする贅沢とかなのでそこまで費用はかさまないです。

◆ 普段は月いくらぐらい使いましたか。
o 月毎に使用額は変わりましたが、大体5万円以内に収まっていました。食事は外食しない限りミールプランが賄ってくれるので0円生活も不可能ではないです。ただ友達と出かけたりもするのでそういった時に若干必要でした。あとはモンタナだと周りの国立公園に行くときにガソリン代と入場料に案外お金がかかります。

◆ 新型コロナウィルス感染症の影響で授業はオンラインに切り替わりましたか。もしそうであれば、オンライン授業の様子についても教えてください。
o 後期の春休み後から講義が全てオンラインになりました。オンライン授業は体感だと対面より難しかったです。いくらカメラオンで講義を行うにしても通信速度が遅れると教授の発する言葉と口の動きが合わなくなります。そうすると発せられた単語だけで文脈も全て理解しないといけなくなるのでリスニング能力が問われると感じました。また、グループワークなども行われるのですがその準備であったり色々と段取りが対面より不自由に感じることはありました。しかし、講義内容自体に変更はなく、オンラインでもいつも通り教授のもとディスカッションしていくスタイルでした。

◆ 普段の生活はどのように変わりましたか。新型コロナウィルス感染症が拡大する中、どのように現地で生活しましたか?日本に帰ってきて、日本と対応が違うと感じることはありましたか。
o 現地生は寮に住むことを禁止され実家への帰宅要請があったので普段の生活は一気に喧騒から離れて孤立しました。幸い他の留学生も若干残ったりしていたのでお互い寂しさを紛わせながらなんとか過ごしていました。ただ、学校施設は基本的に使用不可で寮と食堂以外に立ち入れるところはあまりなかったです。今のアメリカは把握できていませんがコロナパンデミック初期のモンタナはすごく敏感だったので日本との違いもあまり見られませんでした。

◆ 感染対策が取られる中、どのように友達と交流をしていましたか。
o 基本的に友達は家に帰ってしまったので私は残された留学生と感染リスクの低い外で過ごしていました。正直できることも限られていて暇でした。ただ皆それぞれいつ帰国要請が出るかわからないので留学生活に悔いが残らないようにそれぞれ満喫していました。

◆ では、就職活動の進行状況はいかがですか。
o もともと留学が終わったらアメリカに残ってインターンをする予定でしたが、コロナウイルスの影響でそれが不可能となったので日本で就職活動を行っています。4月に帰国をしたので特に他の学生から遅れをとることもなく始められました。

◆ 日本で就職活動することにされたのですね!面接では留学に関してどんな質問をされましたか。
o 「留学で一番面白いと思ったことは何でしたか?」 この質問を聞かれました。もちろん留学で頑張ったことや学んだことは頻繁に質問されますが、それ以外で特に印象に残っているのがこの質問です。

◆ 今回の留学は、就職活動に活かせそうですか。「はい」の場合、どのような点が活かせると思いますか。
o 一概に就職活動そのものに活かせるかは正直わかりませんが、僕が将来選択して生きていく際に大事にしたいポイントであったり、思考などは間違いなく留学を通して発見、 磨くことができたのでそういう意味では今後に活かせる部分は多いです。

◆ 今回の留学を通して自身が成長したな、変わったなと思う面はありますか。
o 留学を通して一番変われたことは自分の中で「NO」と断ることの大切さを学べたことです。これまで私はどうしてもyesマンのように相手の聞きたい答えしか言えなく、自分という存在に自信がありませんでした。しかし留学を通して自分の思いを言語化して価値基準を人に共有し意思表示することこそが人間関係を育む上での最も重要な幹だということに気づけたのは、僕の中でかけがえのない収穫でした。

◆ 留学を終えた今、今後の目標があったら教えてください。
o 留学を通してもちろんアメリカを好きになりましたが、それと同時に日本もより好きになりました。これはアメリカに行かない限り私は理解し得なかったことで、外から自分の身の回りを見つめることの重要性やそれができることの貴重さを留学で学べました。なのでこれからは広い視野を持てるよう何が起こっても「ありがたい」という気持ちを忘れずにしっかりと地に足をつけ一歩ずつ進んでいこうと思います。また、この素晴らしい日本を世界に広めるために、日本企業と海外学生をつなげるサービスも行い始めたのでそちらも注力して取り組もうと思います。

◆ これから皆さんの「後輩」となる学生へメッセージがあったらお願いします!
o これから漠然と留学しようと思っている方は現地で何がしたいかかわからないと思いますが、僕の持論では留学は英語を「学ぶ」場所ではなく、英語を「使って何かをする」場所です。嫌な話ですが英語力は日本で勉強して養えます。留学の価値はその土台を使って自分なりにやりたいことを行うことに意味があると思うので、せっかくの留学ですからフル活用できるように自分がやりたいことをじっくり考えてから留学に臨むことをお勧めします。何かの実現のために語学プログラムに参加するのも一つの良い手だと思います。留学がつまらないことは絶対にないです。ただ、楽しめる振り幅は自分の想い次第で相当変わってきます。だから何でもいいので自分なりの留学を見つけて思いっきり楽しんでください!

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Last Updated: 1/14/21