◆ 授業外で何か参加されたアクティビティはありますか。
o まずGlobal Partnership Programという、留学経験のある現地学生と留学中の他国から来た学生がディスカッションを通して交流を深めるプログラムに参加しました。「サンマルコスの街の魅力は何か」「サンマルコスで楽しめるアクティビティは何か」といった身近な話題について話し合い、友達も作ることができました。プログラムの最終日にはビーチに行って修了式を行い、修了式の後はみんなで日が暮れるまでビーチで遊びました。とても楽しい思い出です。 次にTukwut Leadership Circleという、ワークショップやディスカッション、ボランティアを通してリーダーシップ能力を高めるプログラムに参加し、これは留学生というよりは主に現地学生を対象としたものでした。時には外部から来た講師が「PDCAサイクルとは」「どのように自分を高めるか」といった自己啓発プログラムを行い、向上心が高い学生が集まっていました。 他にも、Conversational Partnership Program という現地の学生と留学生が一対一でペアを組み、授業の空き時間に会話力を上げるプログラムなどに参加しました。
◆ 多くのアクティビティに参加されたのですね。そうしたアクティビティは、どこで見つけられたのですか。
o Student Advisorの方にいち早く話を聞きにいって参加できるプログラムを教えてもらいました。それぞれのプログラムに参加締め切りがあるので、「絶対に逃したくない!」と思って早めに動きました。
◆ それでは次に、大学の施設について教えてください。また、よく利用した施設があったら教えてください。
o 大学の施設で特徴的だったのは、例えば人種や学生のステータスに合わせて様々なセンターがあったことです。例えばラテン系の学生のためのLatino Centerがあったり、性的マイノリティーや働く女性のためにGender Equity Centerがあったりしました。センターにはそれぞれの分野を専門で研究している教授のオフィスがあり、その分野に関する相談をすることができます。施設そのものが人種の多様性を受け入れる存在になっているのは、とても興味深かったです。 他には、論文やエッセイを書かなければいけないときはWriting Centerに行き、エッセイの添削してもらったりチュータリングを受けたりしていました。
◆ 食堂(カフェテリア)はありましたか。また料金設定はどうでしたか。
o サンドイッチのお店、タコスやブリトーなどのメキシコ料理、ハンバーガーなどのファストフード店、パンダエキスプレスというアメリカンチャイニーズレストランがありました。またコンビニとカフェ、スターバックスもカフェテリアとは違う場所にありました。とは言っても、私は学生寮での自炊が主だったのと、カフェテリアでは1食あたり8ドル前後かかりとても高かったので、あまりカフェテリアは利用していませんでした。
◆ 滞在先から大学までの通学はどうでしたか。交通機関等は利用しましたか。
o 学生寮は大学からとても近く、交通機関を利用する必要がなかったのでとても便利でした。寮から大学までは信号待ちを含めても徒歩10分しないくらいだったので、授業と授業の合間に一度帰宅してお昼ご飯を自炊したりしていました。
◆ 自炊を頑張っておられたのですね。どんな料理を作られたのですか。
o 簡単なものですが、ホウレンソウやトマト、ベーコンなどを入れたオムレツはよく作っていました。近くにスーパーもあり、歩いて15分ぐらいあれば着く距離だったので、自炊をする上でも便利だったと思います。
◆ 滞在先についての良かった点、悪かった点があったら教えてください。
o 私が滞在した寮は新しくできたこともあり、清潔感があって過ごしやすかったです。それでも、エアコンや換気扇などの備品は日本に比べるとかなり壊れやすく、壊れているのを管理人に伝えてもすぐに修理してくれないこともありました。それでも、寮生活では現地学生の生活に溶け込み、生活している中のあらゆる場面からいろいろなことを学べましたし、ホームステイのように助けてくれるホストマザー的な存在がいなかったため、自分に甘えずに自立して生活できたので良かったと思います。
◆ 寮でのルームメイトはどのような学生さんだったのですか。
o 私のルームメイトは現地学生のアメリカ人で、親がメキシコ系という学生でした。関係はドライな感じで、変にベタベタせずにお互いに良い距離感で過ごせたと思います。最初はあまり関わりはなかったですが、最後の方は一緒にスーパーに買い物に行ったりディズニーランドに行ったりしました。大抵、留学生活だとルームメイトとの何らかのトラブルがつきものだと思うのですが、私はルームメイトとの大きなトラブルは一切なかったです。
◆ それはすごいですね。何か起こっても前向きに考える宮下さんのポジティブさもあったのではないでしょうか。
o 確かに、例えばアメリカ人の中には、部屋に他の誰かがいても大声でずっと電話していたり、大音量で映画を観ながらスピーカーホンで電話をしていたりとうるさいことも多いので、静かな環境が好きな人はストレスに感じてしまうと思います。ただ、私は「これもリスニングの練習になるんじゃないか」と思ってルームメイトの早口の会話を聞くようにしているとリスニング力が上がりましたし、最後の方はルームメイトが大声で電話をしても寝られるぐらい慣れてきたので、状況を前向きに捉えることはできたのではないかと思います。
◆ サンマルコスの街の雰囲気はどうでしたか。また治安はどうしたか。
o 私が住んでいたサンマルコス市は、サンディエゴの中心地から車で30分程度のところに位置していました。とても落ち着いていて、治安もアメリカと思えないほど良かったです。寮の周辺でホームレスを見かけることもあまりありませんでした。街の雰囲気はとても綺麗な印象で、緑も多かったです。日本で言うと、サンマルコスが栃木あたりでサンディエゴが東京という感じでしょうか(笑)。もちろんサンディエゴに比べるとサンマルコスはあまり何もない印象ですが、生活をする上で必要な食品スーパーやウォルマートなどの大型スーパーはあったので、生活に不便はありませんでした。日本食スーパーもあって、値段は少し高いですが揚げ出し豆腐やお寿司が食べられるので、日本食が恋しいときは時々行ったりしていました。ちなみにサンディエゴの中心地まで行くと、日本でも有名な「くら寿司」や「牛角」などの日本食レストランまであって驚きでした。
◆ 普段、休日はどのように過ごしていましたか。長期休暇には旅行などされましたか。
o 大学の近くの駅からスプリンターという電車を使うと30~40分、車だと15分ですぐに海に行くことができるので、休日は海に行くことが多かったです。他にもBBQをしたりしながら、なるべく多国籍の友達との交流を深めることに時間を使っていました。 冬休みは現地の学生はみんな寮を出て実家に帰ってしまうため、現地で仲良くなった友達の家にホームステイをさせてもらい、春休みはメキシコのカンクンに旅行しに行きました。他の休みを使いカリフォルニアの主要都市やラスベガスにロードトリップしに行ったたこともありました。友人などに誘われたときには基本的に断らずに一緒に行こうと決めていたので、ラスベガスには結局3回行くことになりました(笑)。
◆ 電車があるのは便利ですね。スプリンターはよく使っていましたか。
o 私は基本的に現地でできた友達の車に乗せてもらって外出することが多かったのであまり使いませんでしたが、ホームステイの学生などはスプリンターで大学の最寄り駅まで来て自転車で大学に行ったりしていたので、よく使っていたのではないかと思います。スプリンターの本数が30分に1本なので、日本の電車と比べると不便に感じることもあるかもしれませんが、電車が走っている街はアメリカの中でもそう多くはないので、便利な方ではないかと思います。 ビーチに行くにはスプリンターで乗り換えなしで行けますが、サンディエゴまで行こうと思うとスプリンターで途中まで行ってバスに乗り換える必要があるので、サンディエゴには車で行った方が良さそうです。。
◆ 渡航時にお金はいくらぐらい持っていきましたか。また普段は月にどれぐらい使いましたか。
o 渡航時に現金は2万円持っていき、寮に到着するまでの間にお金を使うことはなかったので、十分足りました。その後はカードで生活し、必要時にATMで現金を引き出し使用しました。旅行費やレジャー費を除けば、月5万円程度だったと思います。
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