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SAF GA 第4期生 - 2017 Fall
黒川 鈴子 帰国後インタビュー
黒川 鈴子(Suzuko KUROKAWA)
帰国後インタビュー


所属大学: 愛知県立大学 外国語学部
留学先国: イギリス
留学先大学: グラスゴー大学
留学タイプ: 学部授業履修プログラム
期間: 2017年9月〜2018年5月(一年間)

◆ 留学していた大学とプログラムを教えてください。
o イギリスのグラスゴー大学に2017年9月~2018年6月まで学部授業履修プログラムで留学していました。

◆ 留学をしようと思ったきっかけは何でしたか。
o ヨーロッパの現代史を本場ヨーロッパで学びたいと思い、留学を決めました。日本の大学ではイギリス外交を専攻してきましたが、1年間環境を変え、ヨーロッパで現地の学生と同じように授業を受けて、視野を広げ深く学びたいと思いました。1年間しかないからこそ、なるべく厳しい環境に身を置こうと思い、今回学部授業履修プログラムに参加することを決意しました。

◆ 留学をするにあたって、就職活動は懸念材料でしたか。
o いえ、1年間休学して留学すること自体は、就職活動で不利になる要素とは思いませんでした。

◆ イギリスの数ある大学の中で、今回グラスゴー大学を留学先に選んだ理由を教えてください。
o まず留学先の大学で何を学べるかを考えたときに、イギリスの大学の中でもグラスゴー大学には私が興味のあるヨーロッパ研究のできる学科があり、さらにその分野において有名だったことが決め手でした。また、スコットランドはロンドンやイギリスの他の地域とは違い文化や性格、英語のアクセントも独特の特徴があり、スコティッシュとしての誇りを持った人々が数多くいました。今回の留学を通して、実際に現地で生活をしながら新たな視点でイギリスを見ることができたのではないかと思います。

◆ おもしろかった授業や、苦手だった授業があったら教えてください。
o 通年で受講した「中東欧研究」の授業は、やりがいがあっておもしろかったです。この授業では、旧ソ連諸国の経済・社会・政治・文化面での発展について学びました。ロシア、ウクライナから中央アジアまでの広域な地域研究で、各国で紛争が起きた原因について考えたり、様々な切り口から問題を分析したりしていきました。この科目は日本の大学では履修することができず、グラスゴーで初めて履修する科目でしたが、包括的に色々なことを学ぶことができました。授業のレベルの高さには、最初こそ圧倒されましたが、講義は動画やクイズなどが織り交ぜられていて、毎回積極的に参加する必要がありました。

◆ とても貴重な経験になりましたね。授業の雰囲気はどうでしたか。
o 学生は真剣に授業を受けていました。「チュートリアル」と呼ばれる15人くらいの少人数で行うセミナー形式の授業が毎週1コマあり、そこでは発言などの積極性が評価されるため、授業への準備は入念にしておかなければなりません。最初は何について話したら良いのかわからず、戸惑うこともありましたが、クラスメートに助けてもらいながら、なんとか頑張りました。ディスカッションに慣れるのには半年かかりましたが、後期からは段々発言できるようになっていきました。
「戦後イギリス首相」というセミナー形式の授業では、毎週のリーディングとレポート提出がありましたが、授業で意見を交換するのに役立ちました。教授もとてもフランクな方ばかりで気軽に質問しに行けましたし、レポートやエッセイの添削・フィードバックも丁寧でした。

◆ ディスカッションは慣れるのに時間がかかりますよね。わかる範囲で結構ですので、学生さんの国籍の比率を教えてください。
o 留学生全体だと、アメリカ人と中国人の学生が圧倒的に多かったです。イギリスの学生の中にも、グラスゴー出身者もいればスコットランド各地から来ている学生もいました。私が受講していたクラスではアジア人の比率はとても低く、ヨーロッパ各国からの学生が大半を占めていました。そのため、欧州地域研究の授業で特定の国について調べるときには英語翻訳のない文書や記事などをクラスメートに翻訳してもらったり、バックグラウンドを教えてもらったりと、助けてもらうことができました。

◆ クラスメートの助けは大きいですよね!授業外で何か参加されたアクティビティーはありますか(Movie night等)。
o 毎週木曜の夜に、大学のコンサートホールでジャズ・ソサエティによるジャズセッションが行われていたので、私はよくピアノで参加していました。このソサエティは、大学外で演奏することはないのですが、毎週、勉強に疲れたときの気分転換として気軽に立ち寄ることができました。友人の所属している管弦楽団や他の音楽サークルの演奏、また教会に聖歌隊の演奏を聴きに行ったりもしました。大学のジムでは、バレーボールやハンドボールが行われているのでそれに参加することもありました。また、グラスゴー大学のジャパニーズ・ソサエティのSushi nightやMovie nightといったイベントには、日本に興味のある友人を連れて参加したりしました。

◆ 即興のジャズセッションはかっこいいですね!他にも色々なイベントやアクティビティーに参加されていたのですね。次は、大学の施設について教えてください。大学にはどんな施設がありましたか。もし、よく利用した施設があったら教えてください。
o 寮が大学から近かったこともあり、メインライブラリーはよく利用しました。12階もある建物なのですが、試験が近づいてくると、朝早く(8時頃)に行かないと満席になってしまうくらいたくさんの学生が利用していました。基本的に一人で行き席を取って勉強していましたが、グループワークのときはカフェスペースや広い机に集まったりもしました。よく使われる文献などは、4時間や24時間以内に返却しなければならないので、参考文献はあまり寮に持ち帰ることはしませんでした。

◆ メインライブラリーは12階もあるのですね!大学には、食堂(カフェテリア)はありましたか。また料金設定はどうでしたか。
o カフェテリアはメインライブラリーの目の前にあり、プレート料理、サンドイッチやピザ、自販機やコーヒーマシンがありました。料金は高めで味も好みではなかったため、私はそこではあまり食事をとりませんでしたが、友人と待ち合わせをしたり、空いている時間帯に奥の席で勉強したりするときにカフェテリアを利用しました。普段は自炊していたのですが、今回留学で初めて自炊をしました。パスタが安いので、よくパスタを食べていました。私のフラットメイトが料理好きだったので作り方を教わったり、一緒に料理をしたりしました。カルボナーラの作り方を教わった際は、美味しくてその後1週間カルボナーラを食べ続けました(笑)。他にもラザニアや日本食を一緒に作りました。フラットメイトが4人いたのですが、一緒に食事をしたり映画を観たりしたことはとても良い思い出です。

◆ 楽しい共同生活だったのですね。黒川さんは学生寮に滞在されていたかと思いますが、滞在先から大学までの通学はどうでしたか。交通機関等は利用しましたか。
o 私はキャンパスから徒歩15分くらいの比較的大学から近い寮に滞在していました。寮の周辺は同じような学生寮が並んでおり、大学へは公園を突っ切るように道を歩いていきます。バス停が大学の目の前にあるので、遠くに住んでいる学生はバスを利用していました。また、大学の近くには飲食店や映画館があったので、私も他の学生もよく利用していました。

◆ 滞在先についての良かった点、悪かった点があったら教えてください。
o 良かった点は、寮の立地です。シティーセンターまで歩いて行けたためとても便利でした。また、流しが詰まったり、シャワーヘッドやヒーターが壊れたりした際は、連絡したらすぐに修理に来てくれるなど、ハウジングオフィスのスタッフの方たちは快く助けてくれました。悪かった点は、防音があまりしっかりしていなかった点です。壁が薄いのか、ドアを閉める音や廊下を歩くときの音がうるさく感じました。

帰国後インタビュー 02

◆ グラスゴーの街の雰囲気や治安はどうしたか。
o グラスゴーは、スコットランドの大都市でありながら繁華街はとてもコンパクトなので、中心は多くの人が行き交っていました。また公園や緑が多く、春の暖かい日には街の人たちは日光を求めて外出し、公園の広場はピクニックする人で溢れていました。スコットランドの歴史あるオーケストラのコンサートも頻繁に開かれ、学生は通常の半額で聴くことができます。グラスゴーでは地元の市民団体によるワークショップやレクチャーも多く開催され、イベントはフェイスブック上で簡単に見つけることができます。グラスゴーの人は活発でエネルギーに溢れていると聞くことがありますが、それはおそらく大小問わず様々なコミュニティが誰に対してもオープンで、それぞれが近い場所で活動しているためじゃないかと思います。治安は夜一人で出歩かないなどの最低限のことに注意していれば比較的安全ですが、グラスゴーの人は運転が若干荒いので、車には気を付けなければなりません。

◆ 普段、休日はどのように過ごしていましたか。長期休暇には旅行等されましたか。
o 課題で忙しくない休日の夜には、シティーセンターへコンサートを聴きに行ったり、友人とディナーを作ったり、映画を観たりしていました。ティールームを予約して、アフタヌーンティーを楽しむのも好きでしたし、夜はケイリーというフォークダンスに参加したりもしました。また、大学近くのテニスコートは無料で借りることができ、また郊外にもスポーツセンターがあって、そこでテニスをしたりもしました。普段はグラスゴーからあまり出ることはなかったのですが、長期休暇には友達と計画してドイツのベルリンなどへ旅行しましたし、春にはグラスゴーから約2時間のところにあるハイランド地方にハイキングにも行きました。

◆ 交通の便はどうでしたか。
o グラスゴーの街は地下鉄とバスが通っていました。現地到着後、郊外にあるIKEAにすぐに買い物へ行きましたが、グラスゴーからはバスで乗り換えせずに行くことができます。空港へは、路線バス、シャトルバス、タクシーのいずれかを利用することになります。シティーセンターから高速バスを使ってエジンバラやロンドン、イングランドの各都市へ行くことができます。スコットランドの各都市へ行くにはスコットレイルという鉄道を利用でき、オンラインでチケットを安く買うことができます。

◆ グラスゴーは交通の便が良さそうですね!渡航時にお金はいくらぐらい持っていきましたか。
o 私は、キャッシュパスポートとクレジットカードを持っていきました。口座には、あわせて70万円ほど入っていましたが、向こうで生活するのにはその金額で十分でした。

◆ 普段は月いくらぐらい使っていましたか。
o 到着後すぐに物を買い揃えてからは、月3万円ほどで生活していました。ディスカウントストアで食材を安く調達し、お肉を冷凍保存しておくなど、食費は自炊によって節約できます。ただ、大学のコピー機は有料だったので、リーディング課題を印刷するのに月に千円弱はかけていたと思います。

◆ 今回の留学を通して自身が成長したな、変わったなと思う面はありますか。
o 何よりもまず、学部授業履修プログラムの一年間を無事に終えたことが、自信になりました。授業が始まってすぐ、「これは自分のキャパを超えている!」と不安に感じましたし、焦りました。ですが、周りの学生もそれ以上に必死にやっていますし、負けてはいられないなと思いました。わからないなりにも最後までやり遂げたことは、今後活きてくると思います。同じコースを受講していたフラットメイトにはしょっちゅう愚痴を聞いてもらっていましたし、煮詰まったときには気分転換に外へ連れ出してくれ、とても感謝しています。また、違う分野でストイックに自身を高めようとしている友人にも影響を受けました。厳しい環境でしたが、周りの人たちが成長させてくれたように思います。
またジャズ・ソサエティでも、知らない曲でセッションをするときは、最初は失敗したくなくて参加を躊躇していました。ですが、「試しにやってみなよ!」と言われ、ピアノの前に座らされて参加するうちに弾けるようになっていったので、色々と考える前に飛び込んでみることが大事だと改めて思いました。

◆ 留学を終えた今、今後の目標があったら教えてください。
o グラスゴー大学で専攻していたヨーロッパ研究を今後も続けていきたいと思っています。また、グラスゴーでお世話になった友人を日本に呼んで案内したいです。暖かい季節にはグラスゴーを再び訪ねようと思います。

◆ これから皆さんの「後輩」となる学生へメッセージがあったらお願いします!
o 「郷に入っては郷に従え」です。これから留学される皆さんが、留学先の街が好きになることを願っています。

帰国後インタビュー 03

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Last Updated: 11/1/19