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SAF GA 第4期生 - 2017 Fall
福井 花 帰国後インタビュー
福井 花(Hana FUKUI)
帰国後インタビュー


所属大学: 日本大学 芸術学部
留学先国: イギリス
留学先大学: FIE ロンドン・
インターンシップ・プログラム
留学タイプ: アカデミック・インターンシップ
期間: 2017年6月〜2017年12月(一年間)

◆ 留学を決めたきっかけは何でしたか。
o 両親が大学院留学を経験していたため、昔から留学を意識していました。旅行でニューヨークやロンドンを訪れた後、高校3年生の時に2012年のロンドン五輪・パラリンピックの開会式のTV放送を観てロンドンのパフォーミングアーツ・メディアシーンに感銘を受けました。直後に東京五輪・パラリンピック招致決定のニュースも聞き、メディアを通して世界と芸術をシェアすることを志すようになりました。そのため、文化やエンターテイメントの中心地ロンドンで、アート業界の仕組みや、そこで働く人々とのコミュニケーションに触れたいと思い留学を決めました。

◆ 留学をするにあたって、帰国後の就職活動は懸念材料でしたか。
o 就活の解禁月が変動していたので、留学中に就職活動関係の情報を取り損ねることはないか不安でしたが、在籍大学からの就職活動に関するメールや、両親、同期の友人から情報収集を行っていました。幸い大学3年の8月~12月に留学をしたため、帰国した頃がちょうど冬・春の就活準備期間で、まさに留学の経験や高まったモチベーションを生かした就職活動に切り替えられました。留学中にはこれといって就職活動をしていたわけではありませんでしたが、留学を通して、明確に将来の志望を定められたように思っています。情報をしっかりと取りつつ、帰国時期と就職活動解禁までの期間を冷静に考えられれば、そこに捉われて留学を諦めることはないと思います。

◆ 今回の留学先を選んだ理由を教えてください。
o 「インターンシップができるから」の一言です。私の場合、文化やアートの中心であるロンドンで、メディアやパフォーミングアーツの製作に携われるような仕事(劇場や芸術団体でのインターン)をすることや、そこで働いている人とコミュニケーションを取ることが、大学で授業を受けるのと同じくらい将来に役立つかけがえのない勉強だと思っていました。留学先を選ぶ段階で、FIEは幅広い業界・企業と提携し、参加学生の作成したCV(履歴書)をもとに、一人ひとりに最適なインターン先を紹介してくれること、参加学生は本格的かつ幅広い仕事の体験やロンドンのオフィス勤務の経験の数々ができることを知りました。実際にFIEのホームページでインターンの例を見たところ、劇場、ダンスカンパニー、TVや映像プロダクション、ラジオ局とエンターテイメント系だけでも相当充実していたので、FIEを留学先に決めました。

◆ インターンシップに絞って留学先を決められたのですね。おもしろかった授業や、苦手だった授業があったら教えてください。
o FIEの授業はどれもユニークでした。必須科目の1つがBritish Life and Cultureという英国の政治、歴史、文化を教わる授業でした。もう1つはインターンシップの為の授業で、所謂ロンドンのワークカルチャーやオフィスの様子や、働くに際しての常識(挨拶マナーなど)を教わりました。特にBritish Life and Cultureは、講義だけではなく、毎週観光地や歴史的な建造物、地元の生活に触れるフィールドワークもあり、とても興味深かったです。
特に好きだったのは「20世紀の英国ミュージック」です。教授はロンドンのメディア、POPカルチャー全般に詳しく、映画やライブも取り扱う授業でした。クラスの一環で、ライブや教会でのコンサートに行ったのが楽しかったです。60年代のビートルズらから始まった英国ロック&ポップ黄金期と、若者のサブカルチャーや当時流行っていたファッションとの関係、またラジオの歴史などについて知りました。

◆ 面白いクラスですね。授業の雰囲気はどうでしたか。
o クラスメイトは私以外全員アメリカ人で、講義スタイルの授業には20名~30名程いました。インターンシップのクラスは小人数制で学生と教員の相互コミュニケーションを大切にしていたため、和気あいあいとして発言が活発な印象でした。最初は発言に躊躇し、周りについていけないこともありましたが、一人ひとりが、オリジナリティに富んだ魅力的なアイデア・考えを提案しようとしていたのが刺激的でした。先生のフィードバックも柔軟性があり、いつも授業が進むにつれて充実度が増していくようでした。「英国」に興味のあるアメリカ人学生が参加しているだけあって、自由研究のテーマなどもみんな個性的かつ具体的でした。

◆ 刺激的な環境だったのですね。FIEにはどんな施設がありましたか。よく利用した施設があったら教えてください。
o FIEの学校や寮の地下が学生用スペースになっていて、よく利用していました。学校の地下ルームは日本の大学で言う学館のようになっていて、授業を待っている学生やグループワークのミーティングなどで利用していました。他にもロンドン中のエンターテイメント・文化・食・レジャーの情報を集めた無料の雑誌TIMEOUT(これは本当にロンドンを象徴するものの一つです!)が数冊テーブルに置かれていたため、寮がバラバラだけどクラスは同じという学生同士が、そこにたまって休日の計画を立てたりしていました。FIEのイベントもそこで行われていることが多かったです。ハローウィンの日は大勢の学生が集まり、ちょっぴりお酒も楽しみながら、わいわいとお菓子パーティをしました。もう1つは寮の地下にあるのですが、所謂勉強スペースになっていたので、課題に集中したいときはずっとそこに滞在していました。

帰国後インタビュー 02

◆ 食堂(カフェテリア)はありましたか。普段の食事について教えてください。
o FIEは食堂・ミールプランがありません。寮にキッチンがあるので殆ど自炊していましたが、キャンパスのすぐ近くにスーパーがあるので、そこでお昼ご飯を買って行ったりすることもありました。キッチンでフラットメイトと一緒に料理をするのが、とても楽しかったです。

◆ 滞在先から大学までの通学はどうでしたか。交通機関等は利用しましたか。
o FIEのいくつかの寮と学校はすべてサウスケンジトンエリアにありました。ビルディングの間は歩いて10分ほどでした。私が滞在していた寮もキャンパスに近かったので、交通機関を使うことなく友達と徒歩で通学し、そのついでに買い物なども楽しみました。「ケンジントン・キャンパス」と呼んで、そのエリア一体をプログラムの舞台としていました。巨大なハイドパークすらも留学先のようで。私は毎朝そのエリアを走っていました。

◆ アクセスがとても良いエリアだったのですね。滞在先についての良かった点、悪かった点等がありましたら教えてください。
o 良かった点はフラット(シェアアパート)形式であったことです。大きな共有キッチンとリビングに5つのベッドルーム(各部屋2~3つのベッド)があり、私のフラットには合計11人が暮らしていました。大家族のようで、毎日とても楽しく過ごせましたし、プライベートな時間が欲しいときは地下スペースがあったので、特にストレスが溜まることもありませんでした。

◆ 11人での共同生活は楽しそうですね!それではFIEのメインプログラムでもあるインターンシップについて伺いたいと思います。どのようなインターンシップを行いましたか。
o 一つ目はTara Artsというお洒落な小劇場でした。Black・Asian及びマイノリティグループのアーティストの作品を扱っていたため、まさに、ロンドンの「多様なアート」に触れる機会となりました。職員の方々とデスクを並べ、助成金申請から日々のSNSでの情報発信などに携わりました。Twitter用の宣伝フレーズを毎朝10個考えて劇場の人に修正してもらったり、宣伝コピーの作り方やロンドンの人のSNS使用スタイルを教えてもらったりしていました。「アート×メディア発信」という念願の活動ができたので、本当に嬉しかったです。
二つ目はウェブメディアのYouPressという会社です。若いジャーナリストとアーティストのためのコミュニケーションWebプラットフォーム「ScribersHive」の運営を任されました。このとき、「Voices of London」というロンドンで出会った興味深い人にインタビューするWeb記事シリーズを自分で立ち上げました。今思うと留学が始まった頃はそんな思い切りや度胸、英語力などはありませんでしたが、知らず知らずのうちに視野が広がったり、チャンレンジ精神が高まっていたりしたのだと思います。マーケットの生産者からGuardian のライターまで、幅広いロンドンの人々との会話をして、「一人でも多くの人が『知らない世界』を知ることができる、そんなメディア発信にしたい」と願って頑張っていました。
(※福井さんのプロジェクトは「ScribersHive」のウェブサイトから閲覧できます)

◆ とても貴重な経験でしたね。インターンシップ先はどのように探しましたか。
o まず、FIEのインターン業種のカテゴリーから三つほど希望ジャンルの仕事を選びました。例えば、第一期目は劇場でアーティストと運営側のコミュニケーションに触れたいと考え、〔Performing Arts/Entertainment業界〕の括りから〔Theatre〕を第一希望に、〔Culture/History業界〕から〔Art Organization〕を第二希望に選びました。二期目は〔Media業界〕と〔Film/TV業界〕からピックアップしました。渡航前にPersonal Statement(インターンで志したいことを述べた志望動機書)とCV(履歴書)をFIEインターンシップチームのメンターに渡し、彼女が数えきれないほどの提携先から、Tara ArtsやYouPressを選んで、私を推薦してくれたのです。現地到着後に下準備を行って、1ヶ月ほど経った後、自分でインターン先に行って、ボスと面接しました。

◆ FIEではインターン斡旋を全面的にサポートしているのですね。ロンドンの街の雰囲気はどうでしたか。また治安はどうしたか。
o FIEのあるサウスケンジントンエリアは都会でしたし、私自身事件に巻き込まれたりすることもありませんでした。ただ、テロ事件発生後などは大学や日本大使館から注意喚起の連絡が届いたりすることもあったので、その時はあまり外出しないようにしていました。

◆ 普段、休日はどのように過ごしていましたか。長期休暇には旅行等されましたか。
o かなりの頻度で週末は外国の街に一泊旅行をしました。留学期間中に訪れた国は合計14か国です。今、格安航空がロンドンと欧州・アフリカの都市をつなぎ、どの街でもホステルやフリーウォーキングツアーが充実しています。そのため、例えばパリで一泊旅行した場合でも、航空券とホステル代を合わせても5千円前後に留めることが可能でした。私は一人旅も好きだったので、長期休暇は数か国を数日ずつ回る旅をしてみました。ポイントは
①朝早くには現地に到着し、その足で地元民のやっているフリーウォーキングツアーに参加。
ざっと街を見て、おすすめ情報をゲット
②紙の地図だけを手に、ひたすら街歩き
③夜は地元のパブでライブミュージックを楽しむか、劇場に行く
④ホステルではバックパッカーさんの会話にジョインし、旅の楽しみ方を聞いてみる
といった感じです。

◆ とてもアクティブな休日ですね!普段の出費は月いくらぐらいでしたか。
o 色々な国へ旅行に行きたいと思っており、普段は美味しいレストランでの食事やショッピングを控えていたので、本当に節約することができました。本当にお金を使わない月は3000円程、という時もありました。

帰国後インタビュー 02

◆ 今回の留学は、就職活動に活かせそうですか。どのような点が活かせると思いますか。
o 就職活動では面接でエピソードの充実度が最高と評価をいただくほど、沢山の経験ができました。今回の留学では、劇場でのSNS発信及び、Webメディアカンパニーでのインタビュー記事の発行で、いわゆる「Media Writing」のスキルを身につけられました。これらは、日本ではなかなか実践的に鍛えられないと思います。今、東京五輪など国際的なイベントやグローバルコミュニケーションへの注目が高まっているので、就職先も国際的なメディア発信やアートの国際交流を取り扱う分野で希望が固まりました。そのため、
①留学を通して、「メディアを通した国際文化交流」にますます興味を持ったということ
②留学で得た経験を生かして、日英両言語での発信をしていける自信があること
の二点を就活及び就職以降のコンセプトにしております。6月に無事就職活動を終え、国内外のエンターテイメント作品の放送に関連する仕事に就くことが決まりました。

◆ 今回の留学を通して自身が成長したな、変わったなと思う面はありますか。
o 一つ目は時間の使い方/切り替えが上手になった点です。今回の留学そのものが、知らない街を舞台に、勉強・生活・コミュニケーション・遊びすべてをマネージメントする一年間だったようにも思います。留学前は、時間に追われながら毎日を過ごしていたのが、週末に一週間の達成感を振り返ったり、来週の計画をざっと立てたりと、自分の時間を大切にしようという意識が高くなりました。
二つ目は知らないことを知ることに積極的になった点です。文化・アート系のWebメディアでインタビュー特集を立ち上げ、いろんな人と会って話をして、ロンドンという街について考え続けて英文でまとめているうちに、知らない世界に探求心を抱くことの素晴らしさを知っていきました。

◆ 最後に、これから福井さんの「後輩」となる学生へメッセージがあったらお願いします!
o 留学準備を進めていると不安になることも多々ありますが、最終的にそういった不安は全て自分を「マネージメント」することに繋がります。不安要素は、留学を妨げるものではありません。不安をひとつひとつ整理しながら、「留学をするぞ!」という思いを絶やすことなく燃やし続けて、絶対に行ってほしいです。一度開けた世界に飛び込んでしまえば、自ずと必要に迫られて自分をマネージメントするスキルも高まるでしょうし、かけがいのない出会いに巡り合えると思うので、留学に行かないよりも行った人生をより多くの人に経験してほしいと思います。

帰国後インタビュー 03

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Last Updated: 7/2/19