◆ 食堂(カフェテリア)はありましたか。普段の食事について教えてください。
o FIEは食堂・ミールプランがありません。寮にキッチンがあるので殆ど自炊していましたが、キャンパスのすぐ近くにスーパーがあるので、そこでお昼ご飯を買って行ったりすることもありました。キッチンでフラットメイトと一緒に料理をするのが、とても楽しかったです。
◆ 滞在先から大学までの通学はどうでしたか。交通機関等は利用しましたか。
o FIEのいくつかの寮と学校はすべてサウスケンジトンエリアにありました。ビルディングの間は歩いて10分ほどでした。私が滞在していた寮もキャンパスに近かったので、交通機関を使うことなく友達と徒歩で通学し、そのついでに買い物なども楽しみました。「ケンジントン・キャンパス」と呼んで、そのエリア一体をプログラムの舞台としていました。巨大なハイドパークすらも留学先のようで。私は毎朝そのエリアを走っていました。
◆ アクセスがとても良いエリアだったのですね。滞在先についての良かった点、悪かった点等がありましたら教えてください。
o 良かった点はフラット(シェアアパート)形式であったことです。大きな共有キッチンとリビングに5つのベッドルーム(各部屋2~3つのベッド)があり、私のフラットには合計11人が暮らしていました。大家族のようで、毎日とても楽しく過ごせましたし、プライベートな時間が欲しいときは地下スペースがあったので、特にストレスが溜まることもありませんでした。
◆ 11人での共同生活は楽しそうですね!それではFIEのメインプログラムでもあるインターンシップについて伺いたいと思います。どのようなインターンシップを行いましたか。
o 一つ目はTara Artsというお洒落な小劇場でした。Black・Asian及びマイノリティグループのアーティストの作品を扱っていたため、まさに、ロンドンの「多様なアート」に触れる機会となりました。職員の方々とデスクを並べ、助成金申請から日々のSNSでの情報発信などに携わりました。Twitter用の宣伝フレーズを毎朝10個考えて劇場の人に修正してもらったり、宣伝コピーの作り方やロンドンの人のSNS使用スタイルを教えてもらったりしていました。「アート×メディア発信」という念願の活動ができたので、本当に嬉しかったです。 二つ目はウェブメディアのYouPressという会社です。若いジャーナリストとアーティストのためのコミュニケーションWebプラットフォーム「ScribersHive」の運営を任されました。このとき、「Voices of London」というロンドンで出会った興味深い人にインタビューするWeb記事シリーズを自分で立ち上げました。今思うと留学が始まった頃はそんな思い切りや度胸、英語力などはありませんでしたが、知らず知らずのうちに視野が広がったり、チャンレンジ精神が高まっていたりしたのだと思います。マーケットの生産者からGuardian のライターまで、幅広いロンドンの人々との会話をして、「一人でも多くの人が『知らない世界』を知ることができる、そんなメディア発信にしたい」と願って頑張っていました。 (※福井さんのプロジェクトは「ScribersHive」のウェブサイトから閲覧できます)
◆ とても貴重な経験でしたね。インターンシップ先はどのように探しましたか。
o まず、FIEのインターン業種のカテゴリーから三つほど希望ジャンルの仕事を選びました。例えば、第一期目は劇場でアーティストと運営側のコミュニケーションに触れたいと考え、〔Performing Arts/Entertainment業界〕の括りから〔Theatre〕を第一希望に、〔Culture/History業界〕から〔Art Organization〕を第二希望に選びました。二期目は〔Media業界〕と〔Film/TV業界〕からピックアップしました。渡航前にPersonal Statement(インターンで志したいことを述べた志望動機書)とCV(履歴書)をFIEインターンシップチームのメンターに渡し、彼女が数えきれないほどの提携先から、Tara ArtsやYouPressを選んで、私を推薦してくれたのです。現地到着後に下準備を行って、1ヶ月ほど経った後、自分でインターン先に行って、ボスと面接しました。
◆ FIEではインターン斡旋を全面的にサポートしているのですね。ロンドンの街の雰囲気はどうでしたか。また治安はどうしたか。
o FIEのあるサウスケンジントンエリアは都会でしたし、私自身事件に巻き込まれたりすることもありませんでした。ただ、テロ事件発生後などは大学や日本大使館から注意喚起の連絡が届いたりすることもあったので、その時はあまり外出しないようにしていました。
◆ 普段、休日はどのように過ごしていましたか。長期休暇には旅行等されましたか。
o かなりの頻度で週末は外国の街に一泊旅行をしました。留学期間中に訪れた国は合計14か国です。今、格安航空がロンドンと欧州・アフリカの都市をつなぎ、どの街でもホステルやフリーウォーキングツアーが充実しています。そのため、例えばパリで一泊旅行した場合でも、航空券とホステル代を合わせても5千円前後に留めることが可能でした。私は一人旅も好きだったので、長期休暇は数か国を数日ずつ回る旅をしてみました。ポイントは ①朝早くには現地に到着し、その足で地元民のやっているフリーウォーキングツアーに参加。 ざっと街を見て、おすすめ情報をゲット ②紙の地図だけを手に、ひたすら街歩き ③夜は地元のパブでライブミュージックを楽しむか、劇場に行く ④ホステルではバックパッカーさんの会話にジョインし、旅の楽しみ方を聞いてみる といった感じです。
◆ とてもアクティブな休日ですね!普段の出費は月いくらぐらいでしたか。
o 色々な国へ旅行に行きたいと思っており、普段は美味しいレストランでの食事やショッピングを控えていたので、本当に節約することができました。本当にお金を使わない月は3000円程、という時もありました。
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