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SAF GA 第3期生 - 2017 Spring
安達 優希 帰国後インタビュー
安達 優希(Yuki ADACHI)
帰国後インタビュー


所属大学: 日本女子大学 家政学部
留学先国: イギリス
留学先大学: ウェストミンスター大学
留学タイプ: 語学力強化+学部授業履修プログラム
期間: 2017年6月〜2017年12月(一年間)

◆ 留学していた大学とプログラムを教えてください。
o イギリスのウェストミンスター大学に、2017年6月から12月まで語学力強化+学部授業履修プログラムで留学しました。

◆ 留学をしようと思ったきっかけは何でしたか。
o 大学入学前からなんとなく英語に興味があり、留学に行きたいと漠然と考えていました。大学に入ったものの、実際は自分が思い描いていた大学生活とは違い、興味が湧くほどおもしろいと思えるものが見つからなかったので、大学入学前からなんとなく考えていた留学をしようと決心しました。
大学1年の頃は、「毎日英会話」という大学内で毎日開講している英会話教室に参加していました。国際交流課が主催する説明会などに参加し、1年次の後期から大学の国際交流課に足を運び、留学準備を意識し始めました。その頃から準備を開始したので2年次での留学は英語のスコア獲得など出願が間に合わず、なるべく留学が就活時期に影響しないように3年次での留学を決めました。

◆ 今回の留学先としてウェストミンスター大学を選んだ理由を教えてください。
o 私は第2外国語を履修したことがなく、もともと興味があったのも第1外国語として履修していた英語だったので、まずは英語圏に絞りました。また、高校の研修でイギリスへ行き、雰囲気や景観などが好きだったので、留学はイギリスに行きたいと思うようになりました。英語のスコアの関係で留学先をアメリカと迷った時期もありましたが、もともとイギリスに興味があったこと、ロンドンという都市のアクセスの良さや、西洋建築に触れることができるなどの点からウェストミンスター大学を選択しました。

◆ おもしろかった授業や、苦手だった授業があったら教えてください。
o まず語学力強化プログラムからスタートしたのですが、その時習ったことがその後の学部授業でとても役に立ちました。私は日本の大学では2年次までしか修了しておらず、論文を書いたことがなかったので、語学学校では論文の書き方を全て教えてもらいました。学部の授業にあがると論文の書き方について教えてもらえる機会はなく、すぐにエッセイの提出が求められます。
論文を書く際はリファレンス(参考文献・図書)をつけなくてはいけないのですが、語学学校で教えてもらうまでは全く知らなかったため、もし語学学校で勉強せずにすぐに学部の授業を受けていたら何のリファレンスもつけずに提出してしまっていたと思います。
リファレンスの他にも、同じ接続詞を何度も繰り返してはいけないということや、主語をIではなく物に置き換えて書かなければいけないため、その文法の組み換え方等も学びました。語学学校で勉強していた3カ月の間だけでも、エッセイは2、3つ書き、それら全てを添削してもらえたので良かったです。
リスニングの授業ではTED TALKというウェブサイトでスピーチを聞きながら、問題に答えたり、メモをとる練習をしたりしました。
また語学学校では、様々な社会問題がディスカッションの話題に上るのですが、日本では同世代の人たちと社会問題についてディスカッションしたことがなかったので、社会問題について自分の考えを持つことができるようになったと感じました。知識も広がったし、留学に来て良かったと思える瞬間で、とてもよかったです。ディスカッションの授業では、例えば環境にいいと言われていることでも別のところで犠牲になっていること等、良い面も悪い面も両方ともあるようなテーマについて話しあいました。イスラム教の装束の話だったり、聖書の内容についてだったり、いろいろな分野の事柄について話しました。
ディスカッションの授業でも、ライティングの授業でも、自分の意見に反対意見もあるような、答えの出ないテーマが扱われました。特にライティングではいろいろな議論が成立するようなテーマを自分で選ばなければいけないので、テーマを決めるということが一番難しかったです。私はトビタテ!留学JAPANで計画していたことにも結び付け、オリンピック会場跡地の再開発が今どのようにイギリスの都市に影響しているか、ゼロエネルギーハウスの開発がどこまで環境配慮できているか、ということについて論文を読み、エッセイを書きました。
先生は語学学校の方というより、大学の言語学の先生で、いろいろな場所で教えてきた経験のある方でした。私は高校のときにも1度イギリスの語学学校に研修で2週間程留学したことがあるのですが、そこでの語学学校の先生とは全く異なり、研究や分析をした上で「大学で求められる英語はこうだ」というようなことをアドバイスしていただきました。先生自身も英語を第二言語としている留学生の研究をしていたようで、私たちも研究対象として授業の録音をされていました。
学部では建築学のサステナビリティについての授業を履修しました。その授業では毎回4グループに分かれてそれぞれプレゼンテーションを行い、その後グループ同士でパネルディスカッションをします。ディスカッションの部分では同じグループの方が代表して話してくれるのですが、プレゼンテーションでは全員一人ずつ発言をしなければいけません。
例えば4人グループだったら、まず役割分担を話し合ってから発表します。
1人目がテーマについての現状を発表、2人目が賛否両方の意見を言い、3人目は自分たちのグループはどちらの立場をとるかとその理由、4人目が結論をまとめるという役割があります。
もともと人前で話すことが得意ではない私にとっては、さらに英語でそれを行わなければいけないという点がとても困難でした。その為、私は授業で扱われる論文を授業の前に何度も読み、その論文の要約を必ず書いてまとめてから授業に臨むようにしていました。
毎回読む量がとても多く、時間がかかるので大変でしたね。論文や文献を読むだけでも時間がかかるのですが、留学生は特に知らない情報等も多く出てきます。
例えば「ハウジングアクト」という、建築界での3年後の指針というものがあるのですが、留学生である私はイギリスのハウジングアクトをそもそも知らないので、文献を読み進める前にハウジングアクトについて調べる必要がありました。また、ある街の都市開発についての内容だと、イギリスの学生だとなんとなくどのような街かはわかると思いますが、留学生である私はどのような場所なのか全く想像ができません。そんな時はGoogle Mapでその街の航空写真を見て、家がどのくらいの間隔であるのか、大きな幹線道路が近くに通っているのか等を事前に調べました。文献を読むだけではわからないこともたくさんあったので、自分なりに工夫をしていました。実際に行くのはさすがに大変なので(笑)。
文献を理解するまではとても時間のかかる大変な作業なのですが、読んでしまえばグループワークで話し合って結論を出すという部分は割とすんなりと進みました。
課題もポートフォリオとエッセイが出ます。エッセイはイギリスのハウジングアクトについて、ポートフォリオは全部で15回あった授業のディスカッション内容をまとめて提出するものでした。自分達以外のグループが議論した内容もしっかり聞いてまとめた上で、毎回決められているテーマに沿って自分の意見を書きます。15回分あったのでポートフォリオも30ページ以上になりました。

◆ 授業についていくために、勉強時間はどれくらいとっていましたか。
o 私は授業が3つだけで月曜日と水曜日にまとまっていて、木曜日から日曜日は4連休だったのですが、学期中の週末は旅行等にはいかず勉強時間にあてていました。
授業が終わったら21時くらいまで勉強して、お休みの日は、朝は近くのマーケットなどでぶらぶらして、午後からは勉強して…という生活でした。
平日は帰りに美術館によってから帰ることもありました。

◆ 語学学校、学部授業それぞれの雰囲気はどうでしたか。
o 前期の語学力強化プログラムや2学期目からの留学生向けの英語の授業は少人数で行われ、ディスカッションなど同級生と関わる機会が多いので自然と仲良くなれます。学部授業では学生数が70人ほどいて人数が多いにも関わらず、講義中質問や意見など教授と学生のコミュニケーションが積極的に行われていました。

◆ わかる範囲で結構ですので、学生さんの国籍の比率を教えてください。
o 語学力強化プログラムに参加していたほとんどの学生が大学院進学を目標とする中国人でした。私のいたクラスは16人中12人が中国人で、残りがサウジアラビア人1人、日本人3人でした。学部授業は私以外の全員が現地イギリス出身の学生でした。1人中国出身の友人がいましたが、高校からイギリスで生活しているそうです。学部の外国人向け英語の授業はイタリア、スペイン、フランスなどヨーロッパ各地からの学生が集まっていました。

◆ 授業外で何か参加されたアクティビティはありますか。
o 最初の頃、語学プログラムに参加する人たちが集まる交流会のようなものがありました。大学のスタディアブロード(※留学生サポートオフィス)のスタッフとボーリングに行く機会もありました。
また、語学学校で一緒に勉強していた中国人の学生はメディアを専攻している人が多く、語学学校の先生がウェストミンスター大学でメディアを教えている教授を紹介して下さいました。誰でも聞きに行ける授業のようだったので、その教授が授業内で紹介していた特別授業を私も聴講しにいきました。

◆ 安達さんはトビタテ奨学金を利用して留学されていましたが、実際にどのような実践活動を行うことができましたか。
o 一つ目に計画していた実践活動は、イギリスのゼロエネルギーハウス(注:太陽光発電や省エネ等の創造エネルギーで、消費エネルギーを相殺して、エネルギー消費量の総和が実質ゼロになる住居のこと)についてのリサーチです。
ただ、実際に留学に行ってみたらイギリスもゼロエネルギーハウスの普及に苦戦していることがわかりました。それよりも今はゼロカーボンハウス(注:二酸化炭素の発生量がゼロになる住居のこと)の方がメインで推し進められているようで、大学の授業の中でもよく話題にあがっていました。その為、もともと計画していたゼロエネルギーハウスについての情報はなかなか見つかりませんでした。論文もたくさん読んだのですが、コストや快適性を考慮すると解決法がないという結論に至っているようで、当初期待していた結果ではありませんでした。
もう一つは、ロンドンオリンピック会場がある東部の再開発の調査です。実際に会場跡地に足を運び、東部の再開発がどのくらい成功しているかということについて調べ、これから東京オリンピックが行われる日本の再開発にどう活かせるか、ということをテーマにおきました。
今は大規模娯楽施設になっているThe O2というスタジアムを見に行ったり、クイーン・エリザベス・オリンピック・パークというスポーツ複合施設へは時間を変えて何度か足を運び、人がどれくらい来ているのかということを調査したりしました。想像していたよりはあまり外部から来ていないようでしたが、選手村となった施設が現在はマンションとなっており、そこの住民はよく利用しているということがわかりました。
会場を訪れるだけではなく論文も読み、再開発をしたことで家を失った人が沢山いたことがわかりました。選手村だったマンションを、元々の住民に安く提供するといった政策もとったそうなのですが、元々東部は貧困層が多く、そのマンションに住める人は少なかったそうです。家を失った人達による抗議デモが行われるなど、実際に行くまで知らなかったマイナスの面も知ることができました。
The O2のスタジアムの屋上では、命綱を付けて登ることができるアクティビティを行うことができるんです。私が行った時に登っている人は誰もいませんでしたが…(笑)。SNSを見ると頂上で撮った写真をアップしている人もいたようでしたが、周りは普通に住宅地で特別景色が良い場所ではないので、再開発の成功とは言い難い感じでしたね。集客を見込んで映画館なども作られていたのですが、ロンドン中心部まで行けば大きなシアターが沢山あるので、作った側の人達が意図していたほど上手く使われていないという印象でした。

◆ 実際に行ってみたからこそ分かった課題だったのですね。それでは大学の施設についてお伺いしたいのですが、ウェストミンスター大学にはどのような施設がありましたか。特によく利用した場所などあれば教えてください。
o 大学はいくつかのキャンパスに分かれているのですが、私はリージェントキャンパスとメリルボーンキャンパスで授業がありました。大学内のカフェテリアをよく利用しましたね。大学内にはカフェが入っており、リージェントキャンパスのカフェは外部の人も利用することができますが料金は特別安くはなく、大型チェーンのカフェだったので、大学外と値段は変わらないと思います。
私は寮ではあまり勉強せず、図書館も混んでいたので、勉強は大学内のソファやテーブルがあるスペースをいつも利用していました。下の階にビリヤード台もあり遊んでいる人もいたのですが、もともと日本にいるときからも家や図書館よりも、カフェなどざわついている場所の方が集中できたので、周りの音は特に気になりませんでした。

安達 優希 帰国後インタビュー

◆ 安達さんの滞在されていた寮はどのようなところでしたか。また、大学までの通学についても教えてください。
o アレクサンダー・フレミングという寮に滞在していました。大学へのアクセスも良く、学生アパート周辺は古着が有名で、おしゃれなカフェやご飯屋さん、ショップがたくさんあり、とてもよかったです。近くにスーパーやドラッグストア、お店があるので買い物も便利でした。バーなども多くあり、夜も人がたくさんいて明るいので比較的安全でした。騒ぎ声はそんなに気にならなかったです。
通学は、ラッシュ時はバスで1時間、地下鉄で30分くらいでした。地下鉄は混んでいて、来た電車に乗れないこともあるので、比較的空いていて座れるバスでいつも通学していました。バスは10分おき、電車は2,3分おきに来るのでどちらを利用してもとても便利でした。基本的にバスを利用し、朝出るのが遅れた時は電車を利用したりしていました。
バス停は寮の目の前にあるのでとても便利ですが、ロンドンは通勤・通学時間帯の渋滞が酷く、さらに自転車が車両扱いとして車の間を縫って進める為、自転車の方がバスより早く走っています。そのため自転車で通勤している人が多く、バスに乗っていてもマウンテンバイクにどんどん抜かされちゃいます(笑)。距離としては割と近いのですが、バスを使うと時間がかかってしまうようです。徒歩でも1時間くらいでバスと変わらないので、徒歩で通学している学生もいました。
電車は通常料金が5ポンド強で、学生カードを持っていれば2ポンド強です。バスは片道1ポンド強だったのですが、私は定期を買っていました。ロンドンのゾーン1、2の区間の行き来ができる定期が1カ月乗り放題で90ポンド程でしたので、ロンドン観光にも十分に使えました。

◆ 寮のフラットメイトはどのような方でしたか。
o 入寮したばかりのころは6人のフラットメイトが全員日本人でしたが、そのうちの3人が9月から別のフラットに移ったため、入れ替わりでアメリカ人が2人とスペイン人が1人来ました。皆明るい方たちばかりで、とても仲良くなりました。
アパートで自炊をしていたのですが、スペイン人のルームメイトは料理が趣味で、ごはんを食べる時間が一緒のときは少し多めにスペイン料理を作ってくれては、「これ食べていいよ~」と言ってくれました。
私も日本人のルームメイトと一緒に餃子や鍋を作ったりして、他のフラットメイトも呼んで一緒に食べました。ジャパンセンターという日本食が買える場所があり、餃子の皮も売っていましたし、日本人のフラットメイトがお米や醤油や味噌を日本から大量に持ってきていたので一緒に使わせてもらっていました。油やオリーブオイルなどの調味料や食器類は、アメリカ人やスペイン人などと割り勘で購入しみんなで共用していたので、食材で困ることはあまりありませんでした。
アメリカ人の一人はヴィーガン(注:卵や乳製品を含む動物性食品を全く口にしない完全菜食主義者)だったので、鍋の出汁や餃子のお肉がダメで、日本食を一緒に食べることはできませんでしたが、マカロニの料理を作ってくれたことがありました。皆キッチンに集まってご飯を食べたり、ときにはアメリカ人のフラットメイトが友達を呼んでパーティーをしたりしていたので、いつも賑やかでした。

◆ 逆に滞在先で困ったことはありましたか。
o 次第に慣れましたが、キッチンにはネズミが出るので食材の管理には注意が必要でした。調べたらロンドンにはネズミが沢山いるようで、地下鉄には人間の数よりも多くいるそうです。最初はびっくりして「そんなに汚いのかな」と思ったのですが、スペイン人とアメリカ人の男の子がとても几帳面で、キッチンを使った後は除菌スプレーで綺麗に机を吹いていたり、頻繁に掃除もしていたりしたので、部屋も水回りもいつも清潔でした。キッチンは特に広くて綺麗で、コの字型で3面になっているので、3人同時に料理することもできました。寮の部屋では快適に過ごせていましたね

◆ 街の雰囲気はどうでしたか。また治安はどうしたか。
o リージェントキャンパスは日本でいう銀座のようなすごく高級なショップとファストショップが混在した街で、観光客がすごく多く、いつも賑わっていました。治安はとてもいいと思いますが、大学前のオックスフォードストリートはクリスマスの時期、ISの犯行予告が出されていたのでその点は心配でした。ISが銃を持ってストリートに立っているコラージュ画像が発表されて怖かったのですが、実際は特に何もありませんでした。
メリルボーンキャンパスはリージェントパークも近く、閑静な高級住宅地の近くにあります。最寄り駅はシャーロックホームズで有名なベーカーストリートです。こちらもとても治安がいいと思います。
一度だけ、誰かがフラットの鍵を閉め忘れたのか、夜中に他のフラットの学生が酔っ払って間違えて入ってしまったことがありました。冷蔵庫の中にあった私たちの食材を使って、勝手にキッチンで料理をしてご飯を食べていて…悪気があったわけではなかったと思います。何かを盗まれたとまではいきませんが、びっくりした事件はそれくらいですね(笑)。

◆ 交通の便はどうでしたか。
o 地下鉄もバスも発達していてどこへでも簡単にアクセスでき、とても便利でした。地下鉄は何路線も放射状に乗り入れていて、中心部は各駅の間隔が非常に短く、東京のような感じです。歩いても結構移動でき、東京よりもさらにコンパクトな街です。ユーロスターを利用すれば2時間半ほどでパリやブリュッセルに電車でアクセスできます。各空港もロンドン市内から近く、2、3時間のフライトでヨーロッパ各国に旅行することができます。

◆ 普段、休日はどのように過ごしていましたか。
o 課題が多いときは大学で勉強したり、それ以外は土日に開催されるアンティークマーケットに行ったり、中国人の友人とオックスフォードやブライトン、セブンシスターズまで日帰り旅行をしたりしました。あとはラベンダー畑にも行きました。一学期目の語学力強化プログラムの間は、月に1度は遠出をしていましたね。
ロンドンはコンパクトな街で観光地へのアクセスもいいので休日は様々なところへ出かけました。特に美術館や博物館が大好きで、留学中は何度も足を運びました。大英博物館は大学から近く、学生アパートへの帰り道の途中にあるので、放課後に週2日くらいで寄っていました。博物館や美術館は留学生も観光客も関係なく、全部無料なんです!学校帰りに博物館や美術館によく寄っては、2時間くらい見て回っていたのですが、とても広く作品もたくさんあるのでなかなか見切れません!ロンドンの美術館は一番好きな場所で、本当に楽しかったです。

◆ ラベンダー畑の写真はGAのレポートでもお送りいただきましたね。とても綺麗でした。長期休暇には旅行等されましたか。
o 夏休みとクリスマス休暇、そして帰国前を利用して、合計13か国に行きました。
夏休み中は、最初にフィンランドへ行き、トビタテ奨学金の同じ期で合格した友人に会ってから、ラトビアのリガという街へ行きました。その後はスペインでガウディの建築を見てから、クロアチアへ行き、その後はチェコのプラハで現地出身の画家ミュシャの絵を見てから、イタリアのヴェネチアへ、最後はマルタ島に滞在し、帰ってきました。
クリスマス休暇は5日間くらいで、ドイツとオーストリアのクリスマスマーケットを訪ねました。本当は仲の良かった中国人の友人も行きたがっていたのですが、中国人はビザの申請が厳しく時間がかかるようで、一緒に行くことができず、またヨーロッパ圏からの友人がクリスマス休暇中は家に帰ってしまうので、主に日本人の友人と過ごしていました。
プログラム終了後の1カ月は、友人とノルウェーにオーロラを見に行きました。ノルウェーの後は一度イギリスに帰国して、デンマーク、ハンガリーのブタペストを一人で周りました。
最後に日本から友人が来てくれたので一緒にもう一度ロンドン観光をしてから、フランスを訪れ、友人の帰国後は美術館などを一人で巡りました。
パリへはユーロスター、他の国への移動は飛行機でしたが、日本から海外に行くより、安く手軽に行けました。季節にもよると思うのですが、LCCを利用すると飛行機でも5000円くらいで旅行できます。ロンドンからノルウェーに行く飛行機は1900円くらいでした!LCCだと朝早い便や夜遅い便になってしまうこともあるので、一人旅行のときは国営の航空会社も利用しましたが、それでも11000円くらいと割とお手頃でした。
一カ国につき一つの街へ旅行することが多かったので、移動に時間をかけることはあまりなかったのですが、オフシーズンだったこともあり電車やバスの本数があまりなく、乗り継ぎのバスがなく、バス停で3時間待ったことが一度ありました。基本的には一人の旅行だったこともあり、飛行機や電車が遅れてもあまり気にしていませんでした。

◆ 沢山の国をまわられたのですね。費用について、渡航時にいくらぐらい持っていきましたか。その金額は十分でしたか。
o 4万円か5万円をポンドに換金して持って行きましたが、買い物はほとんどカードが使えるのでマーケット以外に現金で買い物することはほとんどありませんでした。現金を使う時は、コインランドリーと割り勘した時など友人にお金を返すときくらいでした。
毎月かかるお金は食費と交通費、買い物代くらいです。食費は、1日5ポンドから7ポンド、交通費は1か月の定期が90ポンドくらいだったと思います。
デビットカードを主に利用していたのですが、自動で銀行から引かれるのでどれくらい使ったかがわからなくて…。けれど後から明細を確認しても「日本にいるときよりも少しかかるくらいかな」といった感じでした。最初の方はシーツや食材の購入等、初期費用として10万近く出費がありましたが、その後は基本的に家と大学の往復でしたし、放課後も無料の美術館で過ごしていたのであまりお金はかからず、バスの定期と食事代を合わせて、毎月5~6万円ほどで生活できていました。食事はできるだけ自炊をして、お昼もなるべく作って持っていくようにしていたので、節約できていたのだと思います。

安達 優希 帰国後インタビュー

◆ 安達さんはまだ3年生だと思いますので就職活動はまだ余裕がありますね。
o そうですね。休学して留学したので2020年卒業になります。留学時期が就活時期とかぶっていないので夏休み前の合同説明会や夏休みのインターンシップにも参加できるので安心感があります。受けたいと思っている業界もまだ決まっていません。建築の勉強をしていたので、建築関係は考えていますが、それ以外にも興味があることが沢山生まれ、今は広く業界をみています。留学を通し、海外出張があるような仕事も面白そうだなと思っていますし、輸入を扱う商社にも興味が出てきました。また、留学先でメディアを専攻していた友達が多かったことからメディア関係も興味が湧きましたし、ファッション関係も面白そうだなと思っています。スペイン人の友人と「働き方」について話し、日本人の考えと全く違っていたことからも、「どのような働き方」をするかということも考えさせられました。ベンチャー企業など、スペイン人のように家族の時間を大事にできるような、フレキシブルな働き方にも魅力を感じます。
日本の働き方の制度の違いや、国の支援の違いもあるので、スペイン人と同じ働き方を日本で…というのも難しいと思うのですが(笑)。
今までメディアや商社などは全く興味のあった業界ではなく、建築業界も絶対に行きたい!というわけではなかったのですが、留学前と留学後で考え方が大きく変わりましたね。
トビタテの添削を通し大学の先生と話す機会が増え、建築業界のことを詳しく聞くことができたというのも、考え方が大きく変わった一つのきっかけだと思います。

◆ 留学もトビタテも安達さんの考えを大きく変えたのですね。
o はい。トビタテを通して出会った方々や、留学に行っていなかったら関わることのなかった先生や他の国の方と話をすることで「こういうのも面白そうだな」と興味が湧いたことはとても多いと思います。今は興味のあることが沢山ありすぎて、絞れなくなってしまいました(笑)。
実際に就職活動となると、面接を受けたことは1度もないのでまだよくわかりませんが、留学を通して視野が広がったと感じていて、新たに挑戦してみたいことや興味のあることが見つかりました。それが直接就活につながるかはわかりませんが、残りの学生生活は有意義に送れると思います。また、異文化を体験でき、多様な価値観に触れることで自分の幅が広がったことが1つの利点だと思います。もともと留学中にやりたいことを見つけるのが目標でしたし、自分の好きなこと、考え方を見つめる時間になったので、まだ就きたい仕事は決まっていませんが大切な時間になったと思います。

◆ 安達さんとは留学前に少しお話ししましたが、とても前向きに変わった印象があります。ご自身でも留学を通して、成長したな、変わったなと思う面はありますか。
o 異文化に触れ、多様な価値観に触れることで、たくさん影響を受け、自分の考え方も変わり、幅が広がったと感じています。中でも特に仕事に対する考え方が変わりました。

◆ 留学を終えた今、今後の目標があったら教えてください。
o 留学を通して、自分の好きなこと、興味のあることがだんだんわかってきたので、今後それをさらに明確にして、将来をかけて指針にしたい自分の軸を見つけたいと思います。英語を勉強しに来ていたはずのスペイン人の友人が、英語だけでなくフランス語やドイツ語も話せたことにとても驚いたんです。アラビア語など、5カ国後も話せる方もいます。中国人でも独学で日本語を勉強したという子が、驚くほど違和感なく日本語を話せていました。ドラマなどで覚えたそうで、若者の話している言葉みたいに、ツッコミとかもするんです!(笑)周りの留学生が英語だけでなく、多言語を話せることに衝撃を受けましたね。私も英語だけでなく新しい言語にも挑戦したいと思い、留学先でとても仲良くなった中国人の影響で、今は中国語を始めました。また、元々ドラマなどの文化が好きな事もあり、韓国語も勉強しています。

◆ それでは最後に安達さんの「留学の後輩・トビタテの後輩」となる学生へメッセージをお願いします!
o まず、留学は大変なことも色々あるけれど、楽しいことや収穫がたくさんあり、とても貴重な経験になると思います。迷っている人は学生として過ごせる時間には限りがあるので後悔しない選択をしてください。
また、トビタテの選考会では面白いことを考えている方と出会うことができ、話しを聞くだけでも沢山の刺激を受けました。選考で出会う人たちとの会話だけでも本当に為になりますし、同じような考えを持っている人たちと「こんな企画をやろう!」と学生グループを作ることもできます。トビタテを考えている方は選考会という機会を利用し、考え方、価値観を交換する場に是非役立ててほしいと思います!

安達 優希 帰国後インタビュー

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Last Updated: 7/2/19