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Education
岡嶋さん顔写真
岡嶋 美和さん(右)
岡嶋 美和(Miwa OKAJIMA)

勤務先: 文部科学省
出身大学: 中央大学
留学先国: アメリカ
留学先大学: アメリカン大学
WSP(ワシントン・セメスター・プログラム)
留学タイプ: アカデミック・インターンシッププログラム
期間: 2012年8月〜2013年5月(一年間)

1.現在の職務に至るまでの経緯をお答えください。
岡嶋さん画像3
幼少期に海外に住んでいた経験から、子どもの頃から「将来は日本社会のために働きたい」という漠然とした思いがありました。
その後、学生時代に国際政治や貧困問題等を学んでいくにつれ、社会における行政の役割の重要性を認識し、就職にあたっての具体的な選択肢として、国家公務員を強く意識するようになりました。
一方、就職活動や試験勉強を考え始める大学2年生の夏、授業の一環でインドへ訪れたことが大きな転機となりました。インドでは「貧困問題」をテーマに様々なNGOを訪問したのですが、実際に訪問すると、ストリート・チルドレンの保護、貧しい子も障害のある子も一緒に学べる教育機会の提供、村の開発を通じた市民社会の形成等、日本であれば行政が担っていそうな分野までNGOが自立して、主体的に活動しており、インドにおける福祉・教育分野でのNGOの底力を学ぶことができました。
帰国後、「本当に自分が進む道は公務員でいいのか?もっと視野を広げるべきではないか?」と自分の中に疑問が生まれるとともに、インドで現地の学生と交流し、彼・彼女らの未来への希望に刺激を受けた経験から、「海外の同世代の人たちは、今を、そして未来を、どのように見ているのか?」と素朴な疑問を抱くようになりました。
就職活動をすべきか留学すべきか悩んでいたところ、恩師に背中を押してもらい、大学3年の夏から9か月間、アメリカン大学のワシントン・セメスター・プログラム(WSP)に参加しました。留学中、現在の進路に進む大きなきっかけとなったのが、アメリカのシンクタンクの存在でした。
アメリカン大学はシンクタンクが多いワシントンDCにあったことから、WSPの授業でシンクタンクの研究員の方をゲストスピーカーに迎えることが多く、また連日のように一般公開のセッションが開催されていたことから、実際に参加することもできました。
シンクタンクはアメリカが抱える様々な課題の解決のために、それぞれ独自の目線でフィールドワークや学説等を駆使して研究の成果をまとめ、政府に提言を行っており、アメリカの行政を支える「知の源泉」として、政府の政策立案機能を担っていました。そしてシンクタンクの存在を日本に置き換えた際、それが中央省庁であると考えるようになり、意を固めて国家公務員を志すことを決めました。

2.現在の職場/仕事を就職先として選んだ理由を教えてください。
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学生時代に国際政治を学び、またWSPで中東政治や外交政策を学んだ経験から、国力の根幹には教育があることを意識するようになりました。
特にWSPの一環でヨルダンにフィールドワークで訪れた際、「パレスチナは構造的に弱い立場にあるかもしれないが、それを覆す武器は銃ではなく教育である。だからこそ、たとえ自分が貧しくなろうとも、子どもの教育に私は人生の全てを捧げている。」というパレスチナ難民のお母さんの言葉が強く印象に残っています。
資源に乏しい日本においてこそ、ヒト、技術、経済という日本の強みを最大限に生かす必要があると考え、その中でも、基盤的な役割を果たしているヒト(人材育成)の部分に携わりたいと思うようになりました。
また自分の原体験として、昔海外で通っていた日本人学校で日本の学校と同じ学習環境を得られたことが、帰国後、自分自身の糧になっていると感じていました。
日本は世界にも珍しく、海外にいてもきちんと教育が受けられるようにカリキュラムや先生の派遣等、制度が充実しています。そんな機会に恵まれた経験を、いつか日本の未来に恩返ししたいと思っていました。
文部科学省の様々な仕事の中でもWSPの経験から特に貢献したいと思った分野は、グローバル人材の育成と、日本の教育・科学技術・スポーツ・文化の海外への発信です。
アメリカン大学のWSPは全米から、そして世界中から学生が集まる環境だったのですが、海外の学生の意識やモチベーションの高さに圧倒され、グローバル人材となる日本人の育成が今後の日本の未来を左右するのではないかという意識が強くなりました。
また、文部科学省が所掌する教育・科学技術・スポーツ・文化は、日本のソフトパワーの源です。WSPの春学期の外交政策のコースでは、インターン先の日米協会で小学校や図書館に出向いて日本の学校生活やスポーツ・文化を紹介したり、ワシントンDCの桜祭りに携わる機会があったことから、文部科学省の幅広い、深い分野に携わることを通じて、日本の底力を支えたいと思いました。

3. 現在の職務でSAF留学での経験がどのように役立っているか教えてください。
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WSPでは、アメリカ政治、外交政策、ジャーナリズムといったコースの中から関心のあるものを選び、一学期の間、ゼミやインターンシップ、海外へのフィールドワーク等を通じて考えを深めていきます。
ゼミでは毎週一つのテーマに特化して学んで行くのですが、テーマ毎にシンクタンク、国際機関、NPO/NGO等、様々な分野からゲストスピーカーを呼び、複眼的な視点で物事を考えるように教え込まれました。
今の職場では触れられる情報量は多いのですが、WSPの経験から、流れてくる情報だけではなく、一次情報や海外の視点にも注意するように心がけています。特に行政の仕事には調整業務が多いことから、幅広い情報の中からポイントとなる点を導き出し、ベストな選択肢を追求し続けることが大切であると感じています。

4. 就職活動において、留学経験をどのように企業に伝えましたか。

岡嶋さん画像4 就職活動では志望動機に繋がる体験を話すようにしました。
これまで触れてきたお話以外にも、現地で出会った国家公務員の方とのお話を通じて、これまで冷静なイメージだった仕事像が実はとっても情熱に溢れていると知ったことや、ヨルダン大使館の広報部でインターンをした経験から、対外的な発信力の重要性を学んだこと等、自分の留学経験がどう志望動機を強化させたのか、具体的にイメージしてもらえるようにお伝えしていました。
また、志望動機以外にも、例えば留学生が多いクラスの特性を活かして、母国の料理を持ち寄るパーティを企画したことや、アメリカン大学にある「日本人学生のためのキャリア支援団体」に所属し、ネットワーキングの機会を設定したことなど、自分の個性を伝えられる出来事を織り交ぜてお伝えしていました。

5. 就職活動において、心掛けていたこと/気を付けていたことがあれば教えてください。

留学すること自体が目的なのではなく、留学を通じて何を学び、経験したかったのか、そして留学した結果それを得られたのか等、自分の中で留学がどういう位置付けであるのか、ストーリーとして伝えられるように心がけていました。
留学先で得られる学びや経験は日本でもできるものもあるので、何故留学で、何故その大学なのか等、できるだけ細かく伝えられるように気をつけていました。

6. これから就職活動を控えるSAF学生の皆様にアドバイスをお願いします。

岡嶋さん画像1 留学後に就職活動をすると、「準備時期が遅いかな」、「情報が少ないかな」と、不安に感じる時があるかと思います。
過去には同じ悩みを抱えながらも、留学で得た経験を糧に、就職した先輩がたくさんいますので、周りと比較せず、自分でしかできなかった経験を、思いの丈を相手に届けてください。
留学することが目的でないことと同様に、就職することも目的ではないと思います。自分の人生で成し遂げたいことのために、皆さんが悔いなく走り切れるように応援しています。


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Last Updated: 2/7/18